今週のバキ
第２１６話『起きたまえ』
烈は寂に腕をとられ、熱いキスをする事になりました。地面に
延々と不発を繰り返し、このまま終わってしまうのかと思われたこの試合、
ついに日本の若者の将来を双肩に担う寂海王の攻撃が烈に決まったのです
顔から落とされ、そのままぐら・・・と地面に倒れる烈
次の瞬間、流れるような動きで寂が烈の右腕に両足を絡める！
腕ひしぎ十字固め。およそ格闘技を知らぬ者でも一度は聞いた事はあるであろう大技
その大技を中国の至宝、海王相手に極め、そしてその腕を折ってしまいました
あまりの事を目を見開く烈海王
「折った！」と仰天しながらその様子を見つめる観客達
そしてまるで一発ヌいた後のような精悍な顔つきになる寂海王
そしてそのまま立ち上がると、寂は烈に声をかけます
「さァ 起きたまえ
起きて闘いたまえ」
騙し打ち同然の攻撃で折っておいてこの言動
流石に観客の皆さんもブチギレます
「ふ・・・・・・
ふざけるなァッッッ
このインチキ野郎ォがッッ」
これが地下闘技場なら不意打ち大歓迎で大喜びですが、
自国の希望が騙し打ちでやられたあっては流石に観客も黙ってはいません
なんと、「ブッ殺せッッ」「生きて返すなァッ」と口々に叫びながら闘技場へ降りていくではありませんか
おなじキレるにしてもキレかたってものがよォ・・・国民性の違いというか・・・俺ならとてもとても・・・・・｛何故に勇次郎か｝
ともかく、血の気の多い観客が闘技場へ降りますが、寂は動揺すらしません
涼しい眼で「叩き殺せッッ」「血祭りにしろォッ」と叫んでる観客達を見つめています
そして、急遽観客ＶＳ寂のスペシャルマッチが行われようとした次の瞬間、
「カァッ」と烈の蛮声が闘技場に響き、観客達の動きが止まります。
「出てゆきなさいッッ
ここは君たちが入る場所ではないッ」
烈先生に叱責され、うろたえる観客達
「ここは武を修めた―――
拳士のみが立つ場だ出てゆかぬ者は遠慮なく私が叩きふせるぞッッ」
観客に説教する烈先生
ただ、この人の場合逆らうとマジでボコボコにされるので注意が必要です
そこら辺、「逆らう奴はボコボコに」の海皇精神受け継いでるのである意味最も海皇に近い男と言っても過言では無いでしょう
しかし烈先生みたいな人が中国のサッカーチームにいれば・・・
まぁ、あっちでは流石に乱入してくるような観客はいませんでしたけど｛笑｝
もしかしたら、烈先生が負けそうになったら最後まで見ずに帰っちゃう観客達も出るかもしれません
などと、明らかに書いてるのが土曜日以降だとバレる雑談は程ほどにして本筋を進めます
「わたしのことなら心配は無用
右手が使えぬ ちょうどいいハンデだ
さァ 席に戻りなさい」
と、なんか妙に優しげな表情をして観客を諭す烈先生
なんだか・・・梢江ちゃんよりよっぽど萌えるなァ・・・って
そりゃ寂先生もお持ち帰りしたくなるはずですよ｛黙れ｝
そして折れた右腕を押さえながら寂に向かい合う烈
「その通りだ
君とわたしでは
片腕のハンデぐらいでやっとフェア
こうすることが最初からの狙いだった
度重なる非礼を ここに詫びたい」
己の弱さを認めた上でペテンにかけていた寂
教育者として頭を下げられるのはいい事だとは思いますが、
あんまり勝つためになりふり構わなすぎるのは教育者としてどうかと思います
どうも独歩といい寂といい、この世界の「教育者」的な立場にいる人は
「とりあえずペテンでも不意打ちでもいいから勝っとけ」みたいな考え方なんでしょうか？
「かまわん
知りながらやっていたことだ」
なんと、寂の魂胆を知りながら折られていた烈海王
なら最初から折られといてやれよってのはともかく凄い雄度です
多分、折るために握手とか求めていた事は知りつつ、
握手に応じ、それでいて絶対に折られまいとしてたんでしょうか？
まぁ、それでほんとに折られちゃったんですけど。相変わらずちょっと油断属性がありますこの人
そして、次の瞬間烈がおもむろに脱いだ！！ 靴を
たっぷり汗をかいていた烈が、靴下も履かずに直履きしていた靴
ある時は凶器、またある時はその筋の人にはたまらない一品です
そして蒸れに蒸れたその生足は、ある意味毒手にも勝る禁断の逸品です
もしこの足の指で鼻を摘まれるような事があれば、一瞬で昇天してしまう事は間違いないでしょう
「始めよう」
「心から誓える
君を日本へつれて帰る」
烈のお持ち帰りを心から誓って構える寂
これで烈が負けたら、日本で烈と寂と克己の三角関係が繰り広げられそうです
実際、すでに他所の団体の特別コーチやってる人って引き抜けるもんなんですかね？
まぁ、これで「今の私なら烈海王にだって勝てる」と昂昇が絡んできたら笑いますが
今年の夏は烈、克己、寂、昂昇の四角関係で決まりですね♪｛決めるなそんなもん｝