バキ
第211話『一人一殺』
結論から言いましょう
今週もバキ君は台詞がありませんでした
そして扉絵は連合軍大将の勇次郎
・・・うん、大丈夫。バキ君、来週からバトルシーンだから
きっと、板垣先生がカッコイイ出番を用意してくれるはずだから・・・
ともかく、第一試合も終わり、廊下に引っ込むオリバ
流石に息を切らしているようですが、視線の先には連合軍の仲間が勢ぞろい
その全員が、勇次郎さえもが温かい微笑みで彼を迎えてくれています
そしてみんなで拍手を送ると、オリバもまるでキャンディーを貰ったドリアンのような微笑みを浮かべます
「アンチェイン
顔面への頭突きで決着
おめェのほうがよっぽどスマートじゃねェぜ」
そう言って軽く拳をオリバの顔にめり込ませる勇次郎
何て言うか、凄く微笑ましい光景です。やってるのは筋肉ダルマの中年二人組ですけど
あと、最初の『アンチェイン』ってのは、
オリバがこのアンチェイン同士の対決を制した事に対する賛辞でしょうか?
対して中国軍控え室、顔面陥没したままベッドに寝かせられている龍さん
いまだハンドポケットの構えを崩さぬスマートっぷりです。そしてそれを見て口を開く郭海王
「全勝の誓いが 早一敗・・・
儂の勘違いかのう
とんでもない連中を敵に回してるのかも知れんのう」
ようやく事態の深刻さを再認識し始めた郭老師
つーか、それが勘違いなら、勘違いで手ぇ斬られた武術省の面々が可哀想すぎる気が
「おじいちゃんもうボケちゃってるから・・・」で済む問題でもないでしょうに
そんな郭に声をかける烈
「・・・・・・だとするなら老師・・・・・・・・・・・・
いかがなさるおつもりですか」
烈も烈で、「やべー、いきなり約束破っちゃったよ」とか心中で焦ってそうですが
「残り4名4試合 儂が全部やる」
爺さん、どこまでルール変えれば気が済むねん
とことん擂台賽を私物化してます郭海皇
これには流石の烈も「老師ッッ」とピクピク震えながら反論しようとします
しかし、それを手で遮るのは次のバキの相手である春成君です
烈先生が「春成・・・」と声をかけると、そのまま春成は郭に向かって言い放ちます
「父ちゃん
我が子からオモチャを取りあげちゃイカンなァ」
「ほう」
「一人一殺 残り4勝
4人全員ブッ殺しちまえばカッコつくでしょ」
殺してどうする
ますますこの試合がなんなのか分からなくなってきます
「中国人同士の戦いで外国人連中が勝ち進んでる」
↓
「邪魔だから団体戦にルール変更して全員追い払っちゃえ」
↓
「そっちにも言い分はあるだろうが、中国人サイドが全勝するって約束するから勘弁してくれ」
↓
「一回戦から負けちゃった。でも全員殺せばOKだよね?」
と、明らかに何かが間違ってる理論で話が進んでます
流石は先行者を開発した国。きっとあのロボも対勇次郎用に作られた兵器に違い在りません
つーか擂台賽に参加して、勝っちゃったからって殺されちゃうんじゃ、
ホットドッグ大食いコンテストに優勝した小林さんはとっくに殺されてると思います{凶器は大量のホットドッグ}
ともかくそんな無茶理論をかます春成君
後ろで聞いてた範海王も、「大きく出たな」とからかい半分に囁きます
すると、次の瞬間春成の裏拳が範の顔面を襲う!
範はなんなくそれを受け止め、事なきを得ますが春成君はキレ気味
「ついでに殺されてェか」
「相手が違うぜ」
と、ますます険悪になる中国連合軍
何と言うか、チームワークってもんを知らんのですかあんたら
しかし、さっきからさりげなく一人一殺ならぬ、一人一言は遵守してる様は流石です
今まで場に絡んで無かった範海王も、いらん一言を囁く事で1P近くに渡って出番をゲットしております
やはりバキ君はこう言う部分をもっと見習うべきだと思います
主人公なんだから、もうヤングチャンピオンに引き篭ってセックスしてる暇は無いんだよ!!
ともかく、険悪なムードになる範と春成
そこへ、郭がいきなりジャンプして春成の腕に飛び乗ります。あんたは目玉の親父か
「よろしい 一人一殺
やってみせい春成」
「アリガトよ父ちゃん」
ついに殺しが公認されてしまいました
まぁ、リングの上じゃそう言う事故も仕方無いとはいえ、
流石に四連荘じゃ警察の手も伸びてくると思うんですけど
もしやそうなったら、「あいつらがやれって言いました」と武術省の面々を売る気なんでしょうか?
そして試合場に現れる春成
思い出すのは、控え室で烈から告げられた言葉
「一言伝えておく
19×○年○月○日
東京後楽園巨大ドーム地価で行われた格闘トーナメント
無論知っていよう」
「オウよ 聞いたことはあるが・・・で?」
「君がこれから戦う相手
彼が優勝者だ」
と、向こうから現れる優勝者
相変わらずやる気なさそうな面してます
それはともかく先ほどの烈の台詞、
自分も参加してたって事に一切触れてないのはどういう事でしょうか?
むしろ、そこまで知ってて
「オウよ。お前の試合が「トーナメント一番のへっぽこバウト」扱いされて負けたやつだろ?」とか言ったら
その場で烈VS春成の試合が問答無用で成立していたかもしれません
「共に偉大な父を持つ者同士の共有感」
ともかく、バキを見て瞬時に春成君が昂ぶります
まぁ、実際は「共にはた迷惑な父を持つ者同士」って感じですけど
そして、試合開始の銅鑼が打ち鳴らされ、
「開始めいっ」の言葉とともに春成君が上着を脱いで走り出します!!
「ともかく一頭が奔り出した」
この期に及んでバキ君の面がやる気なさげなのが気になりますが、とにかく試合開始です
同じく偉大なる父親を持つ者同士の戦い
それを言うならマホメドJrも同じなのですがそれはともかく
久しぶりに万全な状態での主人公の戦いですし、楽しみにさせてもらいましょう
とりあえず、春成君も郭の息子ですから、技は似てくると思います
では、郭の必殺技とは? そう、玉ピンです
つーワケで次回のバキ予想
春成「食らえッ! これが郭家に伝わる伝統の玉ピンだ!! 何、効いてない!!?」
バキ「フッ、玉ピン敗れたり! こんな事もあろうかと、梢江ちゃんに金玉を蹴るプレイで鍛えてもらったんだ!!」
・・・・・・・・・正直、バキパルドンネタ三回使いまわした方がマシだった気がする{遠い目}