バキ
第207話『神秘』
鋼鉄の肉体と灰色の脳細胞と漆黒のパンツを持つ男
そのオリバが導き出した答えこそ、己の全てを駆使したハンドパンツ戦法だった!!
・・・パッと見、脳細胞が壊死したとしか見えない奇行ですが、果たしてオリバに何か策はあったのでしょうか?
ともかく、観客の皆さんはそんなオリバのプレイに大喜び
オリバのパンツにチップを突っ込みかねない勢いで盛り上がっています
「オリバもポケットに手を・・・ッッ
オモシロイッッ 龍がオチョクられてるッッ 怒れッ 龍ッ」
だからそこはポケットじゃないんだよ
つーか黒人が試合中にいきなりパンツに手ぇ突っ込んだのが面白いなら
試合中にパンツ脱がされて玉ピンされたサムワンなんてどれほど面白かったのか
ひょっとして、サムワンが9位になったのはこいつらが票を入れたからでしょうか?
ならきっと探せば『松本梢江ファン倶楽部』なんてのも見つかるかもしれない。入会条件はバキSAGAを夜のオカズにできる事で
「チッ オリバらしいぜ」
「イイネェ〜〜ハンドポケット
気ニイッタヨ 最初カラコウスルンダッタゼ」
何がどう気にいって何がどうオリバさんらしいのか知りませんが、
ともかくオリバさんはご満悦の表情でパンツに手ぇ突っ込んでおります
・・・あっ、僕前にこう言う構図見た事あるよ
バッド・テースト・ベアーズ{通称悪クマ}ってのが確かこう言うポーズ取ってたよ
そして、そんなオリバを見てポケットから手を抜く龍
自分も実はパンツの中に手ぇ突っ込んでると思われたらたまらないからでしょうか?
「オ・・・・・・手を出した・・・・・・・・・・・・」
「オヤオヤ フフ・・・
相手ガ自分ヲ真似タノデ自分ハヤメル・・・
意外トミミッチイト言ウカ・・・」
オリバさんが龍をオチョクってると、いきなり龍のビンタがオリバを襲う!
この時、殴った方も殴られた方も目がイッチャッてるのが少々怖かったです
「何故抜かぬ
反撃できぬまでもポケットから手を抜くことぐらいはできるだろう」
だからそれはポケットじゃ・・・・・・いやもうポケットでいいです
そして無言になるオリバ。彼の手は以前ハンドポケットのままです
龍さんの攻撃が虚をついていたためか、それとも気に入りすぎて手を出したく無かったのか、微動だにしてません
「速すぎたのかな? ならば・・・・・・」
そう言って今度はややゆっくりめに殴る龍
今度はオリバさんもちゃんとポケットから手を抜いています
ただ、抜くのが精一杯といった感じで珍しく呆然とした表情です
「どうした 抜いたら反撃だろう」
そしてさらにオリバの間近に近寄る龍
オチョクられたらオチョクり返すといった感じの性格の悪さ
流石は郭海皇の親友といった感じです
「さァ 打ってみろ
この距離なら 腹を打つもよし
金的を蹴りあげるもよし 一瞬でカタがつくだろう」
とことんオリバを虚仮にしようとする龍
きっと、郭から玉ピン並の屈辱を与えて倒せって指令が出てるのでしょう
「世話がねェぜ
Mr.アンチェインが縛られてやがる」
いつも自由に行動してたオリバが不自由な戦いを強いられている
これはアンチェイン対決をするオリバにとって大変不名誉な状態なのでしょう
まぁ、この場で一番不自由で不名誉なのは、一言の台詞もなく背景化してる主人公君なのですが
・・・あの、板垣先生、彼も一応人気投票一位なんで・・・せめて一言ぐらい喋らせてあげてください
そして龍の挑発を受け、全身の筋肉を盛り上がらせながら両手を突き上げるオリバ
「ヤラセテモラウゼ遠慮ナク
俺ハ体験主義者ナンダ アメリカ人ダカラナ
ポケットニ手ヲ入レタママデモ先ニ当テチマウ ソンナ神秘ハ 信ジネェ」
でも合気の神秘は思いっきり食らってたじゃないですかオリバさん
案の定、思いっきり振り下ろした拳はあっさりと避けられ、
顔面に掌打を食らって涙を流しちゃってます。さらに喉へのトドメの一撃!
「アホウが」
勇次郎さんもちょっと飽きれたような感じで言い放ちます
このまま親友対決では郭に軍配が上がってしまうのでしょうか?
楊の時は相手を挑発して軽く勝利を拾ったオリバですが、
今度は逆に挑発されて地に倒れ付してしまいました
ますます楊のアレっぷりが際立ちましたが、果たして次週逆転はあるのでしょうか?
今回は、自分のポケットにハンドを突っ込んだから反応が遅れたので
次週は龍のパンツに手を突っ込んでみるとか
そうすれば観客も大喜びの展開になるでしょう。龍さんはマジ切れするでしょうが