バキ
第202話『心意気やよし』

この前のオフ回で乃木さんにツッコまれて初めて気付いたんですが、先週私




毛海王を孫海王と間違えて書いてました


・・・人の記憶にも残らぬ海王、か・・・{単にお前が迂闊なだけだろうが}

そう考えると、サムワンなんか幸せなのかもしれませんね
読者にもう二度と忘れない程のインパクトを与えてくれましたし

いや、それが本当に幸せなのかどうかは知りませんが。まぁいいやどうせサムワンだし{酷い}


ともかく、今週は烈が余所者五人組に郭の言い出した理不尽な申し出を説明したらしい場面から始まります

こう言う下っ端仕事こそ、毛海王にやらせりゃ良かったのに
それとも、烈なら力技で相手を丸め込めそうだって理由で抜擢されたのでしょうか?

ともかく、この申し出を聞いた勇次郎、クスクスと笑いながら言います



「聞いたかよ
中国連合軍?
VS
日米勝ち残り組?
5対5マッチだってよ」


そう言ってハハハハハと高笑いするほのぼの父さん
わざわざ「中国連合軍?」と間延びした言い方してすっかり馬鹿にしています
それとも、日々進化し続けるオーガの事。若者文化を成功させた故の尻上がり発音単語でしょうか?



「こうまで魂胆見え透いてるとよォ
気の毒すぎて とてもツッコめねェよ」


そう言ってまたハハハハハと高笑いする勇次郎
まぁ、一番気の毒なのは一方的にペナルティで右手切り落とされた武術省三人組と、




6人目の外国人参加者なのにも関わらず、
中国側からも日米側からもボコられたサムワンなのですが


7人目のドリアンは元々オリバが替え玉として連れてきたっぽいのでいいですが

流石にこうまで不憫だと流石に気の毒すぎてツッコめません。いや、もう充分ツッコミ倒した感もしますが



「本当にすまない」


珍しく烈が激昂せずに殊勝な態度です
ワガママ千万の烈先生も、流石にこれは悪いと思っている様子
いつも劉とコンビ組んでるんで、老人の尻拭いについては慣れてるのかもしれません



「その 中国連合軍のメンバーには
当然 烈さんもいるんだよね」

「そういうことになる」

「そう・・・」


分かりきっていた事ではありますが、
自分の命を救うために尽力した者とされた者とが
立場の違いからこうまで明確な形で敵同士に分けられてしまう

まるでロミオとジュリエットのような悲劇です
梢江ちゃんよりもこの二人の方がよっぽど萌える関係です
そして中国に克巳が乗り込んできて、三角関係が成立するのか!?{A:しません


で、その隣で勇次郎さんはまだ笑ったままです
きっとサムワンが転がってもおかしいお年頃なんでしょう


そして、ある意味唯一の良識者{?}の寂が烈に質問します



「君たちの残りは
4人だったハズだが――
あと1名の欠員はどうするのかね」

「実は我がチームの毛 海王が
アクシデントのため欠場となり残りは3名になっている
そこへ新たに2名を加え 5名を編成した」


アクシデント{事故}っつーか、思いっきり人災だったワケですが

流石に「国主にボコられて棄権するハメになりました」とは言えません


どうでもいいですけど、吹き出しの中に出てる毛の顔、
このまま遺影に使えそうなイメージです{毛はまだ死んでません}



「大丈夫なのかね
海王の名を持たぬ2名で・・・・・・」

「中国は広い
お気遣いは無用です」

「その2名の名前を聞かせてくれんか」


まぁ、確かに寂が心配するのも無理はありません
中国は広くても、集まった海王の半分以上が雑魚でしたし
海王が駄目だからって張洋王とか引っ張り出されても困りますしね


そして、烈は新しく加わった2人、郭 春成と龍 書文の名をあげます
その瞬間、笑うのをやめて驚く勇次郎とメガネの奥の目がようやく見えた寂

リアクション的には中々ですが、まぁ、まだ木戸君の方がより烈先生好みな驚き方をしてくれそうです



「狂獣 春成と狂人 書文かッッッ」

「その・・・春成と書文だ」

「なるほど 郭 海皇が本気だということがよくワカった」



どうやら勇次郎と寂は二人の事を知っているようです
なんか裏世界で活躍してそうな二つ名を持っている二人ですが

郭が本気で大人気ない振る舞いで自分達を潰そうとしてきたったのは伝わったようです


どうでもいいですけど、名前が書文って事は
やはり龍さんの元ネタは『神槍』李氏なんですかね?

そうなると、八極拳の使い手とかなんでしょうか・・・何にせよ楽しみです



「どうか・・・・・・・・・
試合を受けて頂きたい
海皇の座を国外へ出せぬ意向は
わたしとて郭老師と同じ
なんとしても中国人のみで覇を争いたいッッッ」


じゃあいっそ始めから外国人出さなけりゃ良かったのに

むしろバキが完全復活したなら、それだけで充分決勝まで残る可能性も考えられますし


・・・まぁ、この場合、郭の言い分に合わせたんでしょうね
これも本音ですけど、あくまで烈先生は通常の試合の中で倒すつもりでいたと
でも乗りかかった船だから、この機会に中国人の純度を高めた擂台賽にしようと思っているのでしょうか?



「条件ハ・・・?
ワガママヲ通ス以上
何カプレゼントヲ用意スルノガ礼儀ダゼ」


オリバが当然の要求を口にします
すると、次の瞬間烈の口からとんでもない一言が!



「条件は・・・
我が中国連合軍の
全勝を約束しよう」


この前後の文脈にかすりもしない一言に、流石にみんなビックリ

オリバも半笑いしながら言い返します



「オイオイ
プレゼントノ意味ワカッテル?」



当然のツッコミをするオリバ
それとも、烈先生はこれはプレゼントではなく、不霊禅答だと言うつもりでしょうか?




不霊禅答・・・古代中国における究極に返答方法
これは剛田道場の創始者、邪・胃餡が考案した思考法で、

強さとは己の意を通すための物だと言う見地から、
「相手の提案に対し、こちらの利益が最大限になるような答え方をしよう」
と言う事を旨とし、相手の要求に対してどれだけ理不尽な返答を返せるかを競うものである

この時、創始者は銅鑼衛門道場の野・薇太の自分の道具を返せとの要求に
「お前の物は俺の物、俺の物は俺の物」と言う伝説的に理不尽な返答を致して伝説となり
以来、この不霊禅答はアメリカに伝わった時に創始者の名を取ってジャイアニズムと呼ばれるようになった


なお、かつて中国の鍋・津根と呼ばれる大手武術道場のオーナーが
「何であなたの道場では他人の道場の良い武術家を金にあかして引き抜こうとするんですか?」と問われた時に不霊禅答を用い

いい選手はいい道場に集まりたがるものなんだよ」などとしたり顔で答えた故事に由来し、
現代でも金にあかせて良い物ばかりを集めようとする人間の事を『ナヴェツネ野郎』と言うのである


余談ではあるが、著者は寂海王の強引なヘッドハンティング法を見るに、
寂の元ネタはこの鍋・津根である事を確信するものである

民明書房刊 『金八先生の贈る言葉百選』より



しかし、そんな理不尽大爆発な回答に対し、勇次郎は笑いながら言います



「いいぜ 5対5マッチ 受けようじゃねェか」

「ノーノーユージロー
コレハフェアナ取リ引キヨ」

「黙ってなアンチェイン
ここはアメリカじゃねェ」


つまりアレですか。ここはアメリカじゃない、つまり




{バキ世界の}中国人に良識を求めるな、と?


流石多数決をやらせたら世界最強の国{そのネタはもういい}

しかしまぁ、板垣先生の漫画だとなんつーかこう、
外国人に対して偏見の塊みたいなもんが出来ちゃってますね

ロシア人は噛ませ犬。中国人は我侭。日本人のカップルはヤングチャンピオンでSEX{それは違う}



「最も困難な条件を
恥知らずにも示した”心意気やよし”
なんなら 1対5マッチでもいいんだぜ」


結局勇次郎さん、褒めてません。むしろ、嘲ってます


いや、この人の場合本気で1対5でやりそうですけど
それどころか下手すりゃ味方まで敵に回して1対9とかにしそうです
最大トーナメントの時でも、雑魚相手とはいえ6人を35秒で倒してのけてましたし
そしたら、郭海皇相手にオシッコポーズを決めるのでしょうか? 流石オーガ、老人介護もバッチリです


とりあえず、烈先生的に屈辱を感じたようですが、とにかく



「決定だ・・・」


そして、この報を聞いた我らが国手、郭海皇は・・・



「ヒャヒャヒャヒャヒャ
愉快愉快 あのマヌケ共受けおったか
浅知恵よのォ・・・」


膝を叩いて、これ以上ないぐらい邪悪そうに笑うお爺ちゃん
とても数週間前、あれほど綺麗な目を見せていた男とは思えません
あれは多分、腹の中が黒すぎて目まで黒くなっちゃったって事なんでしょうね

そんな悪いお爺ちゃんに、たまりかねた烈が言います



「老師・・・
我が拳技の世界で
最長老たるあなたの権限は絶対です
しかし 今のあなたは最低ですッッッ」


中国拳法家としてのプライドを傷付けられ、
義憤にかられた烈が叫ぶ! ペナルティを省みずに叫ぶ!

きっとペナルティとして手どころかイチモツを切られる事をも辞さない覚悟でしょう

そして郭は烈のイチモツにピアスをしながら、「お主、今月もう二個目じゃぞ」とか言うのでしょう{それは殺し屋1だ


しかし、烈の叫びに対し、郭は笑顔でこう返します



「えーよ{はぁと} それで」


流石100年生き延びただけあって、ミイラ化するどころかあちこち腐っちゃってるようです

腐ってやがる・・・出すのが遅すぎたんだ・・・!{それは巨神兵だ}


きっとさっき烈と一緒に行っていれば、
勇次郎の「1対5マッチでもいいんだぜ」を受けても
「えーよ{はぁと} それで」で済ませちゃいかねません


そして一同が試合場に移動し、アナウンサーが叫びます



「中国武術界有史以来の危機到来ッッ
誰も予測できなかった恐るべき部外者達の活躍ッッ
誇りを捨てたか中国拳技界ッッ
断じて渡すな海皇の称号!
国手 郭海皇が緊急チームを編成だァ!!
見栄も外聞もありませんッッ 勝てばいいのだッッ」


何と言うか、右手が惜しくないんですかこの人
下手すりゃ人豚の刑であちこち斬られて便所で飼われる事になりそうです

つーか郭海皇、下手すりゃ本当に人豚とか飼ってそうです



「生まれて初めての チームプレイだぜ」


そりゃまぁ、あんな性格だからそりゃそうでしょう
小学校でバスケとかやらせても、チーム全員殴り倒して終わらせてそうです

パスしただけで味方病院送りにしかねませんし


ともかく、来週からはいよいよ団体戦のようです
そういやぁ、バキでは今までこう言う団体戦方式はありませんでしたね
死刑囚相手ん時でもみんなが勝手に行動して、死刑囚が勝手にヘタレていきましたし

勇次郎だけじゃなく板垣先生にとってもはじめてなのかもしれません

言わば、ゆうじろうちゃんとけいすけちゃんによる『はじめてのちーむぷれい』です
この二人なら児ポ法にも充分対抗できますし。どう見ても18歳以下には見えませんしね!

そもそも女キャラに見せる事にも無理がありますが


しかし、肝心の主人公のポジションが、
見開きのコマを参考にするに次峰っぽいんですが・・・

次峰って、少年漫画だと大抵負けてしまうポジションです
何故なら大将戦までに二敗するのがお約束なので、一番負けさせやすいからです


つまり、バキ君が本当に次鋒をするなら、今後こんな展開が予想されます



勇次郎「つ・・・つぎ次鋒でろ!!」


バキ「次鋒、バキパルドン行きます! グオゴゴゴ


春成「カイオー・フェンシング―――っ!!」


バキ「ギャア―――ッ



とても主人公の扱いとは思えません{だったらやるなこんなネタ}


ともかく、二世同士と言う事でバキ君には頑張って欲しいです
サンシャインは実は砂金で出来ていたとかって新事実はいりませんから