バキ
第200話『激突ッッ』
バキもついに記念すべき200回です
そんな200回に相応しい企画として、なんと最強人気のグラップラーを決める人気投票が開催!!
・・・まぁ、それはいいのですが、コレグラップラーの最強を決める人気投票なのに
何で徳川の爺さんと梢江ちゃんが入ってますか?
まぁ、確かに二人とも花山さんを泣きながら殴ったりスネを蹴ったり
ある意味立派に戦ってますから一応グラップラーと言えるのかもしれませんが
・・・それにしても被害者はいつも花山さんか。今んとこ『バキ』では負けなしなのに何でこんな扱いなんだろ?
そのうち中国武術省の人達にも八つ当たりされるかもしれません
まぁ、それはともかく200回記念のバキ君
表紙で真っ赤なカラーになった姿を読者に披露してます
例によって今回彼の出番ここだけですので、皆さん堪能しましょう
そして本編。烈の対戦相手は範海王じゃありませんでした。多分、コイツも死兆星が見えてます
「一回戦も残すところ2試合
静かに登場しました孫 海王
吉林省の出身です」
「そして名門白林寺からは
お待たせいたしました
今や中国武術界実力No.1の呼び声も高い
そうッ 烈 海王その人です」
なんかもう紹介からして差がついてます
静かに登場したのは烈も同じなのですが、アナウンサーが勝手に盛り上げてます
まぁ、下手に地味な紹介したら後で「貴様は白林寺を嘗めたッッ」とボコられかねませんが
「オオ・・・ッッ
孫 海王が歩み寄ったぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・名門白林寺か」
紹介に不満があったのか、烈を嘲るような態度の孫
それに対し、興味が無いという様子で孫の指輪を注視する烈
指全てに根本まではめられた指輪。麻雀牌の『拾い』に便利そうです
「指輪が気になるか
武器として使用されるのではないかと」
「かまわん」
事も無げに言い放つ烈。まぁ、そりゃそうでしょうね
相手が武器使おうとすれば、こっちは手裏剣乱投しそうですし
やられたら何でも倍返しにする大人気なさが魅力の烈先生
きっと、勇次郎の事も顔だけとは言わず、全身の皮を剥いでやろうと思ってるに違いありません
そして、孫は列の素っ気無い態度に対し
指輪を握力で握り壊すと言うパフォーマンスを披露
観客も、「スッゲ〜〜」「どういう握力だよ・・・」と感心しきり
地下闘技場の客だったら「あんなもんかよ」と鼻で笑いそうですが
「海王の認可を得て7年―――
初めて封印を解く
この指で拳を固め 存分に打ち込むッッ」
なるほど、超握力が自慢の海王ですか
それはいいんですが、今まで指輪つけっぱなしだったんですか?
それだと流石に自慢の超握力とかナマっちゃうんじゃないかと思うんですが・・・
と言うか、それ以前に7年も指輪つけっぱなしだと
指の根本が汗かいててかなり臭そうです
まさか、孫の狙いは(汗で蒸れて臭い)拳を固めて打つと言う事なのか!!?
でもそれなら我らが烈先生も負けてはいないでしょう
なんせ、試合出る前にも散々汗塗れになってから出てくる念の入れよう
きっとズボンの中とかフェティズムの極みみたいな状況になってます。下手すりゃスカトロレベルです
靴の中も水虫菌が裸足で逃げてくような状態になってて、最強の武器として使用できそうです
対抗できるのは体液マニアのバキぐらいのものかもしれません
「破ッ」
いきなり気合を入れて震脚をする烈
その迫力にビクッとなってしまう孫海王
ビビらされてキレ気味になる孫海王
ドッキリ大成功で改心の笑みを浮かべる烈
そして、次の瞬間烈の手が孫の手を掴む!
突然の事に「!」と驚くものの反射的に握り返す孫
どうでもいいですけど、指の股って結構汗が溜まるんですよね
「握力で挑む気かッッ」
慌てて試合開始のドラを鳴らすおっさん
合図を無視して仕掛けるのは白林寺の伝統みたいです
『中華一番』の陽仙酒家の「伝統を覆すのが陽仙酒家の伝統」みたいに
「ルールを無視するのが白林寺の伝統」って教えが伝えられているのかもしれません
「日本には
花山 薫という若きギャングがいる
束ねたトランプの一部を引きちぎるという
凄まじい握技の持ち主だが
この力では そんな芸当はムリだな」
さらに松本梢江と言う女がいる
ヤクザのスネを蹴り、石を投げるという
凄まじい蛮勇の持ち主だが
この力では そんな芸当はムリだな
花山を引き合いに出して孫を挑発する烈
しかし、ここで烈が花山さんの事を言うのは意外ですね
烈と花山さんってあんまり面識無いような感じがしてたんですけど
でも何時の間にか神心会のコーチになってたように、
克巳だけではなく、花山さんともホモ達友達になっていたのかもしれません
・・・まぁ、それに仲間って言うか、梢江ちゃんにボコられ仲間ですからね
被害者友の会とか秘密裏に作ってるのかもしれません
「邪ッ」
たまらず殴りかかるも、手首を返されそのまま潰される孫
両膝をつき、思わず「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」と地面を見てしまいます
「どうした
これはキサマの領域だろう」
そのままメキメキと孫の手を握り潰そうとする烈
声にならない悲鳴をあげて崩れ落ちる孫
やっぱり7年間も鍛えずにいると握力も鈍るってもんですね
そして、そんな負け犬状態の孫に烈が優しく声をかけます
「孫よ 海王の名を返上し
今一度站椿からやりなおせ」
そして後頭部に優しく手刀を打ち、孫を気絶させる烈
相手が一応海王って事で慈悲をかけてあげたのでしょうか?
他の格闘家なら「貴様は海王を嘗めたッッ」とボコボコにされてそうですが
「(海王のレベルも
堕ちたものだ・・・・・・)」
「勝負ありッッ」
「なんというレベルの違いだ〜〜〜〜」
まぁ、サムワンの場合はレベルどころかパンツも堕ちましたが
ともかく、一口に海王って言ってもやはりピンキリだったようですね
まぁ、一回戦敗退の海王はまさに人数合わせみたいなもんですし、二回戦以降に期待すればいいでしょう
・・・つっても、本家の意味で海王なんて呼べるのはもう烈ぐらいしか残って無さそうな感じですが
ともかく、そもそもが海王のための大会ですし
烈には頑張って海王の威厳を取り戻してもらいましょう
つーか擂台賽の裏で、最弱海王決定戦とかやったらそれはそれで盛り上がりそうなんですけど
ある意味凄く激しい戦いになりそうです。頭一つ分の差でサムワンが逃げ切りそうな感じがしますが