バキ
第186話『もう・・・ッッ』
今週の巻末作者コメント
「一本休んでゴメン。本当に急用だったのです。オトしたんじゃないぞ!!」
先々週の次号予告には名前が載ってたのに先週載ってなかった
通常その現象を『落とす』って表現するわけですが、板垣先生にとっては違う様子
板垣先生は今まで二回ぐらいしか落としてないって仰ってたそうですが
もしかしたらこんな感じでカウントしてない『落とした』回があったのかもしれません
まぁ、それはともかく今週のバキ
李海王の毒手連撃に悶絶するバキ
顔を歪ませ、身をよじり、相当な苦痛が伺えます
ただ、こうまで痛そうで苦しそうな顔をされると
毒手鞭打をあっさりと流された柳さんが哀れでなりません
薬硬拳の猛攻にさらされ前かがみになるバキ
もしかしたらイチモツを庇おうと言う本能の成せる技かもしれません
そして何故か毒手はプスプスと煙を発し、一回り小さくなってしまいました
「毒手が・・・・・・ッッ
毒手が細ってるッッ」
毒がバキの身体に染み込んじゃってるのでしょうか?
それともむしろバキの肉体が毒を吸っちゃってるのでしょうか?
後者だと考えると、こうして変な煙が出ている事も
両者の間で特殊な化学変化が起こっているからとで説明できそうです
まぁ、何でバキの肉体にそんな化学変化が起きてるかは説明できないわけですが
セックスパワーアップと同じで深く考えない方がいいのかもしれません
「・・・・・・ッッ」
一瞬えずき、盛大に吐血するバキ
しかしその目から闘志の炎はいまだ消えず
あくまで攻撃の構えを崩そうとはしていません
「もう・・・・・・
もう・・・ッッ」
全身に毒のダメージを浮かび上がらせ
ゾンビみたいな目の色になりながらつっかけるバキ
「もう・・・・・・」ってのはもう限界って事なのでしょうか?
それとももうそろそろ範馬の血が目覚めるって予感でしょうか?
対する李は、突っ込んでくるバキに対し
構えをとき、落ち着いた表情のまま向き合います
「もう・・・・・・」
もうバキが攻撃する余力も残していない事を悟ったのか
バキの目からは光は失せ、敵の眼前でつまずいて転んでしまいます
李の脇をすり抜け、盛大に吐血しながら転がっていくバキ
なんか血以外の液体も混じってますが、また失禁でもしたんでしょうか?
顔面から地面へ突っ込むバキ
そして、直前に撒き散らした血液が降り注ぎますが・・・
顔面から突っ込んだはずなのに何時の間にか仰向けになっているのはどういう事でしょうか?
まぁ、それはともかく
そんな壮絶な状態になったバキに
烈海王も思わず「ッッッッッ」と驚愕の表情
まぁ、これでバキがこのまま死んじゃったら
間違い無く梢江ちゃんに撲殺されてしまいますからね
烈先生としても気が気ではないでしょう。誰だって、梢江ちゃんは怖いですから
そして出入り口近くまで転がり
己の吐いた血でずぶ濡れになっているバキを
梢江ちゃんがその顔を覗き込むようにしながら声をかけます
「バキ・・・・・・」
背後では烈先生が
「オイ・・・・・これは・・・・・・」
と、驚愕の表情を浮かべています
加藤も本部もいないので驚き役をまかされ
しかもそれがすっかり板についてきた感じです
そして、そんな烈を無視して梢江ちゃんはバキに囁き続けます
「変わっちゃったね
あんなに太かった腕も・・・・・・・・・
あんなに逞しかった脚も・・・・・・・・・
鋼鉄の身体も・・・・・・・・・・・・・・・
ぜんぶ・・・・・・変わっちゃったね・・・・・・・・・・・・」
そう言って涙をにじませる梢江
烈は「バキ・・・・・・」とちょっとうろたえ気味なのに対し
静かで優しく、それでいて力強さを感じさせるまるで母のような姿です
その迫力に気圧されたか、血に植えた観客が声ひとつたてられません
「でも・・・・・・
ちっとも変わってない」
と、義父のお株を奪うような大ゴマ台詞
なんだかこのページだけ雑誌が倍の大きさになったような気がしますが
まぁ、初登場時の大豪院邪鬼先輩が大きく見えたのと同じ理屈でしょう
きっとバキとの息子に恋人ができた時もこんな感じのどアップシーンで
「強く愛したければ食らえッッ」とか言うつもりです。もちろん部屋に忍び込んで
「あなたはなにひとつ変わってない」
これはやはり例え外見は変わり果ててしまっても
その中身はまったく弱ってはいないって事なんでしょうか?
そして梢江ちゃんの流した涙がバキの顔に滴り落ちます
「あんのヤロウ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
い〜〜〜〜〜い女もノにしやがった」
これで梢江ちゃんも完全に父親公認になった様子
こういう本質を受け止める強さのような
精神的な強さこそが、勇次郎が女性に求めるものなのでしょうか
女の身でありながら自分に立ち向かった朱沢ママのようなタイプがやはり好みなのでしょう
そう言う意味では、心の中で実は
「だが俺の女の方がいい女だったぜ」とか思ってるかもしれません
もしかしたら準決勝では、地上最強の女房{恋人}ノロケ対決が見れるかもしれません
ただ、恋人のいない範海王はむすっとした感じで見てます
拳の道をひた歩く彼には梢江ちゃんの行動が茶番に見えるのでしょうか?
そうすると決勝では愛を知った男と愛を知らぬ男の兄弟対決になるのかもしれません
でも大丈夫
同人誌で範×李のハードゲイ同人誌描く人とかいそうですから
触発された板垣先生がヤングチャンピオンで外伝を描き
範も二重の意味で禁断の愛を知ってパワーアップできるかもしれません
そしてバキの様子を梢江ちゃんの背後で見ていた烈が驚愕の表情で言います
「毒が・・・裏返るッッ」
そして『ドクン』とバキの中で何かが鼓動し
李が何かを感じて振り返っているシーンで次回に続きます
しかしまぁ、毒が裏返るってどういう事なんでしょうね?
毒を食らいすぎて全身が毒に染まった毒人間になったんでしょうか?
そう言えば、昔ドラゴンクエストの外伝小説で
毒の沼地で生活したスライムがバブルスライムに進化したってのがありましたが
バキも同じように毒を食らい過ぎて毒人間に進化したのかもしれません。バキはスライム並なんでしょうか?
それとも、やっぱりさっきも言った化学変化説が濃厚でしょうか?
編集部のアオリでも『梢江の涙がバキの体を起動させるッッ』と言っているので
範馬の血{毒?}+毒手{猛毒}+梢江の涙{激毒}=毒人間
って感じの理屈でしょうか?
きっと来週は李の両拳を食ってさらに毒濃度を高めるのでしょう
まぁ、それについては来週何かしらの説明があるでしょうが
セックス・パワーアップの前例があるので、説明放置も覚悟しましょう
とりあえず、梢江ちゃんを見習って『範馬だから』って事で納得できるだけの強さが必要です
もしかしたら、逆マックシングで来週一気にバンプアップしたりして