バキ
第183話『蝶の舞い』
除海王が金的でダウンした前回
そして今週の扉絵ではバキ君の髪の毛がスーパーサイヤ人状態
猪狩さんに金的やられたショック思い出して逆毛立っているのでしょうか?
ともかく巨人、除海王。アンドレアス・リーガンとどっちが強いかって次元のヘタレぶりです
このまま海王はヘタレの烙印を押されてしまうのか?
「あまりにも早いッッ
早すぎる決着だァッッ」
海王贔屓のアナウンサーの悲痛な叫びが響き渡る
しかし、その横のアオリ分では
「”海王”の意地に賭けてこのままでは終われない!!」と書いてある。って事は・・・
「・・・・・・・・・ッッ」
大口を開いて立ち上がる除海王
しかし、相変わらず喋らせてもらえません
「!」
「ガアッッ」
野獣のように吼えながら除の拳がうなる!
しかし、Jrはそれを見切って余裕でかわしている
観客は「オオッ 反撃だッッ」と声援を送ってはいるが
除は息を切らして汗をダラダラと流している。もう限界っぽい
やはり、海王としてのプライドだけで体を動かしているような感じなのでしょう
「そりゃあそうだろうよ
母国の護神とか言われてチヤホヤされてる海王の名が
ゲストを相手に2度も立て続けに不覚を取ったンじゃあな・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・
ン〜〜〜〜〜あれちょっとキツイね
完全に回復するにはまだ時間が必要・・・・・・」
必死な除海王と違い
冷静に解説をしている陳海王と毛海王
なんか、控え室から出てきちゃってるようですね
海王って連中はとことんルールを守らないようです
あのワガママ勇次郎でさえ息子のルール違反を咎めたと言うのに
この大擂台賽はある意味中国で一番ワガママな奴を決める戦いになりそうです
ともかく、金的のダメージが抜けきらない除海王
上下にステップを踏んでいるJrに向かって突進します
「ア〜〜だめだ」
さっさと見切りをつけてしまう陳海王
その駄目出しされた除海王の大振りの一撃を
Jrは軽くバックステップでもってかわしてしまいます
それを追うように、矢継ぎ早に攻撃を仕掛ける除海王!
しかし、その攻撃の全てをJrは舞いのように軽やかにかわしてしまいます
縦横無尽に闘技場内を逃げ回るJrの姿はまさに蝶が舞い降りるが如しと言えるでしょう
それに引き換え、除海王は上の方に口をおちょぼにしてる姿があったりと、ちょっと間抜けです
あと、上から見ると他の海王達が通路にいるのバレバレなんですけど
コレ、観客達も黙認しちゃってるって事なんですか?
なんと言うか、いくら破られまくりでもルールはルールなんですから
建前上は一応控えめに見学しといた方がいいような気もしますが・・・
まぁ、みんな烈が暴走して飛び出した時点で諦めてるんでしょうかね?
「海王も嘗められたものだ」
と、範馬の種候補ナンバー1の範海王が言います
つーかお前の{多分}一族{と、その親友になれそうな男}のせいだよ
「あの子 回復するまで待つ気よ」
余裕で死に体の除海王の攻撃をかわしているJrの行動を分析する毛海王
噛ませキャラだと思っていたら、意外にでしゃばります
ひょっとしたら、このまま噛ませと思わせていい線行くんでしょうか?
まぁ、それで上手く行くんなら加藤も最大トーナメントで二回戦にいけたんでしょうけど
そして、ようやく体力を回復し、渾身の一撃を放とうとする除海王。しかし・・・
「とりあえずは・・・・・・
回復したようだ・・・・・・が」
当てる前から否定句の「が」をつけられる除海王
すでに駄目出しをされてしまった攻撃がJrを襲う!!
長身を生かした長拳がJrに伸ばされます
ついでに、除海王のアゴもなんか伸びちゃってます
アニメ化したKANONを思わせるような伸びっぷりです
そしてその猪狩ばりにシャクレたアゴにJrの右ストレートが叩き込まれる!
「あ〜〜・・・・・・・・・」
「除の勢いが増してきた イケるぞッッ」
失望した、とかそんな感じで溜め息をつく陳海王
冷めた陳と対照的に活気を取り戻し、盛り上がりだす観客達
素人目には一切分からない、高速の拳撃が生み出した温度差です
そして次の瞬間前のめりに倒れる除海王
驚いて声も出ない観客達と苦りきった表情のお偉いさん
「なんという擂台賽だ・・・・・・・・・・・・」
まぁ、「なんという」ってんなら
誰もルール守ろうとしないってのも問題なんですけどね
こんなルール破りばっかりしちゃって
このトーナメントがもし徳川のじっちゃんの主催だったら
ドスつきけられて「一歩でも入ってみぃ!」って怒鳴られて脅されるか
もしくは「この大会はわしの悲願なんじゃ!」と土下座されるかのどちらかですよ
「待っていたのは回復ではなく
一撃でキメられるスピーディーな出バナというワケだ」
と悔しそうにしている主催の老人とは対照的に
陳海王はJrの行動について冷静に分析しています
あの超高速の右ストレートを見て、なおこの態度とは・・・
さすが中国編のポスト本部だけはあります
でもまぁ、まったく臆さないって事は
やはり陳は除、以上の実力者って事ですかね?
なんか陳とか毛とか範とかの言い分も微妙にえらそうでしたからね
「フッ・・・除海王など我ら海王12戦士の中では一番の小者よ」とか、そんな感じでしたからね
ともかく、銅鑼の音とともに「勝負ありッッ」の声が響き、第二試合も終了
そして第三試合のカードは・・・範馬刃牙VS李海王!!
おお、てっきりバキは最後の最後というイメージがあったのでこれは意外
このまま順調に行ってしまえば準決勝で勇次郎と当たるかもしれないって事は・・・
勇次郎が途中で飽きて帰る可能性もありますな。一番やって欲しくないパターンですが
つーか部外者三人が準決勝までに潰しあうって
何か作為的なものを感じないでもないトーナメントですな
「李海王ッッ
李が日本の格闘チャンピオンとだッッ」
中国人だけに三度目の正直を期待してるのだろうが
流石にこれは『二度ある事は三度ある』になるのでしょうね
つーか、今下手に負けたら死んじゃって物語ごと終わりかねませんし
その頃、バキは廊下で吐血の真っ最中
痩せこけてエラが出て目が虚ろな状態になっちゃってます
まるで『どっちの料理ショー』で食いっぱぐれた草薙剛みたいな感じです
そして、そんなバキを心配そうに見守る梢江ちゃん
遠目に見ると福本信行が作画したみたいな感じの顔になってます
そこへス・・・・とあらわれる烈海王。しっかり着衣しています
「バキ・・・・・・」
「ヘッ ザマァねェや」
「君に伝えておくことがある」
強がろうとするバキを無視して会話を続ける烈。さすが元祖ワガママ蛮勇男
「君に伝えておくことがある
対戦者である李 海王・・・・・・
彼は全中国ナンバーワンの毒手の使い手だ」
全中国ナンバーワンの毒手の使い手・・・
なんと、あの綺麗に光ってた手が毒手だったのですか
薬硬拳という字面からも中々イメージし難いものではありましたが・・・
範海王の存在といい、やはりこの兄弟は板垣先生的にかなりの隠し球のようです
なんか、ますます柳さんがヘタレに思えてきましたが
とにかく相手は中国全土で最強の毒手を持っている男です
きっと、読者も納得行く理由でバキの解毒を行ってくれるのでしょう
なんせ、この前、合宿行った時にバキの話題になったのですが
先輩に「なんで解毒すんのに闘わなきゃならないのか理由がわからないんだけど」と言われ
「いや、中国は広く そして中国拳法は深遠いですから・・・」って言ったら
頭のかわいそうな子を見る目で見られましたからね
ここで烈から、毒手対策用に何かいい知恵を授けてもらえれば私も汚名返上できるってもんです
色んな意味で来週以降期待できそうです