バキ
第179話『資格』
実は16人中6人が中国人じゃない大擂台賽
勇次郎、Jr、バキ、寂は普通に勝ち上がりそうですかあr
これからどんどん中国人比率が下がっていきそうな予感がします
決勝戦が日本人対決になったら暴動が起きかねません
ともかく、今週は期待のトーナメント発表
なんと、そこには劉海王と勇次郎の名しかありません
「組み合わせって・・・・・・・・・
2人しか書いてないじゃんッ」
初戦から凄まじい試合で驚きですが
さらにこの謎の演出により二度びっくりです
板垣先生がノリにノってる様子がよく分かります
「我等が劉 海王と・・・・・・
範・・・馬? ・・・勇・・・って
誰だそいつ!?
闘神劉 海王の戦いが見られるぞッ
犠牲者は日本人だッ」
知らないって幸せなんだってつくづく思い知らされます
しかしまぁ、勇次郎の名前ってジャーナリストとか日本のヤクザとか
一応武に携わる人間なら本当に誰でも知ってるようなイメージがありますが
ここに集まった三度の飯より戦いが好きそうな連中が知らないとは驚きですね
地下闘技場ではビッグネームなのに・・・
ひょっとして、彼らはモグリの格闘技ファンなのでしょうか?
それとも中勇次郎については情報規制がなされているのでしょうか? 中国だけに
でもまぁ、劉海王も独歩クラスの実力者っぽいですし
そう易々とはやられないでしょうし、楽しみな戦いではあります
意外性を追求する板垣先生のことですし
このまま闘神・劉海王が負けそうになった時には
観客席の腕っこきのハンター達の出番が来るかもしれません
「武術性を重要視するためッッ
公平を期すためッッ
敢えて一回戦ずつの発表とさせて頂きますッ
2名だけを残し―――――
他の選手は退場して下さいッッ」
なるほど、これは心憎い演出です
納得が十分いく理由であり、さらに面白い
一粒で二度オイシイという最高の方法だと思います
そして平然としている勇次郎を見つめるバキ
何気に後ろで烈も勇次郎の方を注視していますが
劉の直弟子として、範馬に負けた者として、色々複雑な思いがあるのでしょう
いや、単に「できれば私が倒したかったのだが」とか思ってそうなんですけどね
「・・・・・・・・・ッッ {本当に現れたッッ
公の大会には一度も参加したことはないハズ}」
戦場で暴れ狂い、極地で大型の猛獣を屠ってきた男
その男が大会に公然と参加する姿に動揺を隠し切れないバキ
まぁ、公の大会に出た事あるならここまで無名なはず無いですからね
そしてバキが「親父・・・」と声をかけようとすると
「さっさと退場しな
規則違反だぜ」
と、死にかけている息子に笑って返す勇次郎
バキが激痩せしてる事については全く触れようとしません
美味そうな獲物を目の前にしてはどうでもいい事なのでしょうか?
それとも、この「規則違反だぜ」ってのが
実は勇次郎一流の親父ギャグで、それが面白くて笑ってるのでしょうか?
そして振り返りながらすごすごと未練たらしく退場するバキ
その様はまるで勇次郎に対する陰気なストーカーの如し
なるほど、こりゃ恋じゃ止められんわ
「さて擂台に残された両雄
ここで一つッッ 問題を提起したいと思います」
アナウンサーの突然の問題提起に
「なんだ?」「問題? ・・・・・・・・・」とざわつく観客
「我が国の誇り
拳神劉 海王氏はともかくとして
その相手である範馬勇次郎ッッ
彼がこの擂台に立つ有資格者であるのかどうか!?
我 中華民国武術省は
日本の拳術家であるこの男に
ふさわしい試験を用意しましたッ」
釈迦に説法と言いましょうか何と言いましょうか
あの範馬勇次郎相手に資格を試すなどという暴挙
地下闘技場の観客が聞いたら腹を抱えて笑いそうです
それとも、勇次郎の強さを認識した上で
今のうちに体力を削ろうという作戦でしょうか?
そして勇次郎の前に積み上げられる瓦の塔
「これは瓦といわれる建材ですッ
屋根に並べる日本の建材ですッッ
極めて頑丈な材質にて
隋の時代我 中華民国から伝わったとされる
古来より日本の拳術者は
この瓦を何枚粉砕できるのかを
実力のバロメーターとしてまいりましたッッ
実力ある者は10枚以上を
やすやすと粉砕すると言われていますッ
ここに用意された瓦―――実に40枚ッ
ここにそびえ立つ瓦の塔ッッ
ぜひッ 範馬氏に挑んで頂きたいと思うのですッッ」
なるほど、さりげなくお国自慢が混ざってましたが
とにかくこの積まれた40枚の瓦を割れと言っているようです
・・・まぁ、普通に分かるとは思いますけど
この瓦はほとんど勇次郎の背丈ぐらい積まれてました
通常の瓦割りで使用するような下段突きはまず使えません
この状況で仕える打撃技なんて言うものはかなり制限させられます
人間で言うなら、「自分とほぼ同じ高さの相手の頭頂部に打ち下ろしで攻撃しろ」って事です
しかも相手は頑丈な瓦
勢いつけた打ち下ろしの打撃か
踵落としぐらいしかできる技がありません
ある意味普通に嫌がらせと変わらないのですが
相手である勇次郎は普通の格闘者ではありません
このイジメにも似たアナウンサーの提案にも平然としています
しかし、テンション上がったアナウンサーの暴言はまだ続きます
「あなたがこの擂台に立つ資格があるというなら
ぜひッ 挑んで頂きたいと思うのですッッ
果たして何枚まで粉砕可能か!?
ぜひッ 挑んで頂きたいと思うのですッッ」
偉そうに勇次郎に指示するアナウンサー
多分、子供の頃は天然のイジメっ子だったかもしくは
イジメられた思い出が高じて格闘技オタクになったタイプの人間です
ここで万が一勇次郎の機嫌が悪かったら
瓦の前にまずアナウンサーの頭が割られているところですが{もしくはサムワン海王の頭}
勇次郎は空間を歪ませながら瓦の塔の前に立ち、ニヤリと笑います
「瓦割り・・・・・・
考えてみたら初めての体験・・・・・・・・・・・・・・・」
衝撃の新事実!
なんと、勇次郎は瓦割りバージン!!{変な単語を作るな}
しかし彼は童貞でうろたえるようなバキ君ではなく
世界中に種をばら撒く地上最強の種馬・範馬勇次郎です
例え初体験でも「フンッ」と鼻で笑って余裕の態度です
「こんなせんべい程の土の塊を・・・・・・
何枚割ったところで何の目安にもなるまいが」
勇次郎がいつも食べてるせんべいは瓦ほどの硬度なのでしょうか?
いや、ジャック兄さんなら口寂しくなったら瓦とかカジっていそうですけど
そして瓦の上にゆっくり右の掌を置く勇次郎
左手は左のポケットに入ってるという、いかにもな手の抜き方
そして観客が静寂とともに見守る中、「シュッ」と息を吐いて・・・
ガッ! と手に力を込めたかと思うと次の瞬間
下の瓦が割れ、一気に40枚の瓦が粉砕されました!
この衝撃の光景には流石のアナウンサーも
「ゆ・・・ッ 有資格者でしたァァッッ」
と驚嘆するばかり
しかしこれでも勇次郎は実力を見せていません
まだまだ底に力を秘めているといった印象が見受けられます
いつもなら力任せに瓦をぶん殴っていそうですが
今回は掌を乗せただけでかる〜く砕いたって感じですからね
まぁ、流石の勇次郎も
初めてだから優しくしたって感じでしょうか?
これぞ日本の拳術家ってところですね!{何がだ}
しかしまぁ、瓦割り軽くやって40枚って事は
鬼の筋肉全開でやったら200枚はいけるでしょうね
ドラゴンボールの地上最強の格闘家・ミスターサタンは
セルゲームの前のパフォーマンスで瓦割りに挑戦してましたが
目の前に15枚瓦を積んで割れたのが一枚残しての14枚でしたからね
勇次郎と闘ったらまさに裏拳一発で吹っ飛ばされる結果になるでしょう
ともかく、来週は勇次郎VS劉海王という超一流同士の戦い
もうこの戦いが見れるだけで申し分ないのですが、一つだけ足りないものがあります
それは、解説屋と驚き屋の存在です
解説はかろうじて控え室の烈がしてくれそうですし
あのアナウンサーならかなりの驚きっぷりを見せてくれそうです
しかし、それではまだ不十分です
せっかくのこの大擂台賽という舞台なのですから
本部解{説}王と加藤驚王の到着が待たれます
まずは勇次郎の瓦割りを解説&驚いて、有資格者の証を見せて欲しいです