バキ
第174話『大擂台賽』

現在、風邪薬飲みながら書いてます{挨拶}
普通に頭痛がして辛いんですけど。烈先生助けて{泣}

さて、先週から可哀想なぐらい噛ませ犬街道を驀進している張洋王
多分、海王候補とは言っても六分まで達しない程度なのではないでしょうか?

前回から張を持ち上げ続けているバキ君
痩せ細ってる割には意外と大丈夫そうな感じです
やっぱり、SEXパワーアップはまだ持続してるのでしょうか?

そしてゆっくりと張を降ろすバキ
口を半開きにしたまま呆然としている張
どよめく観客達と表情の読めない劉海王、そして





「クス・・・・」と張を笑う烈先生


やっぱり、この試合を組んだ理由って
生意気な張に嫌がらせするためだったのでしょうか?
張も凄い形相で烈の事睨んでますが、当の列はどこ吹く風と言う様子



「いや失敬
老師 この試合まだ続けますか」


どこまでも大人気ないですこの人
もう完全に張に対してケンカ売ってますね
で、張が挑発に乗ってこのケンカを買おうもんなら
「貴様は海王を嘗めたッッ」と逆にボコボコにされるのでしょう

それとも、この理不尽さこそが海王の証と、張に教えようとしているのでしょうか?


そして、その言葉にキレたのか
劉が返事をするより早く張の蹴りがバキを襲う!
しかし、ひょろひょろの細腕でパシッと止められてしまいます

・・・これ、毒のせいで痩せちゃってるんじゃなくて
ジャック兄さんみたいにマックシングしただけなんでしょうか?
足の甲抑えて蹴りを止めるって、少なくとも合気の技とかじゃないですよね?
純粋に腕力だけで手の三倍〜五倍の筋力を持つ蹴りを受け止めちゃってるようですけど
それとも、この受け止め方もSEXしたから大丈夫とかそんな理由で納得しなきゃならないんでしょうか?



「愚かな・・・・・・・・・」


同門に対してどこまでも容赦の無い烈
少林寺ではこんなイジメが日常なんでしょうか?

そして、張も逆転を狙い、バキに一瞬背を向け
高速で回転し、勢いをつけての手刀を繰り出そうとします
その回転の速さたるや、反対側の僧が透けて見える程のスピード
しかし、その手刀も突如顔面に現れた何かのせいで止めざるをえなくなります

なんと、手刀が触れるよりも早くバキの蹴りが寸止めされている!!

どよめく観衆
ゆっくり蹴り足を下ろすバキ
あまりの実力の差にがっくりとうなだれてしまう張
何故かバキも一緒にテンションがダウンしているように見えます

そう言えば、いつも戦闘とかになると
余計な事ペラペラ喋りだす彼が今回ちっとも喋りませんでしたね
おかげで張の一人相撲っぷりが浮き彫りになってしまい、凄く可哀想な感じでした



「わたしの・・・・・・・・・・・・負けだ」


さすがに観念し、敗北を認める張
何と言うか、ここまで不遇な新キャラも珍しいです
ある意味栗木拓司を超えてしまったかもしれません

多分、本番の擂台では補欠として出場し
見事な闘争・・・ではなく逃走を披露してくれるでしょう

次の出番が来る事をちょっとだけ期待します
末堂辺りが相手ならいい試合が出来そうですし



そしてその夜、美味そうな夕食を御馳走になるバキと梢江ちゃん
中国の雄大な大地を見回しながら、二大海王との四人での食事です



「ら・い・た・い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」


「擂台と書くのだが」



聞き慣れぬ言葉を問い返すバキ
そして、宙に字を書きながら説明する烈


「中国や台湾で行われる武術トーナメント
この試合場を中国語ではそう呼ぶ
・・・・・・・・・で バキよ
君がその擂台へ上がる」


茶をすすりながらさらっと報告する烈
事後承諾の上に悪びれる様子がちっともありません
烈さん、ひょっとして最大トーナメントの時の事怨んでませんか?



「死んじゃうって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


冷や汗をかきながらツッコミを入れる梢江ちゃん
いつものように怒鳴って止めようとせずにツッコむだけなのは
きっと、もうこの男に何を言っても無駄だって事を悟ったからでしょう

松本梢江の『鬼女』を凌ぐ
やはり中国四千年の『蛮勇』は伊達ではありません



「放っておいても助からぬ
これは生還するための戦いだ」

「でも死んじゃうって・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ムチャだよ戦うなんて」


烈先生の理解不能理論に涙ながらにツッコむ梢江ちゃん
ただ、私としては三日三晩もぶっ続けでSEXする方が無茶だと思いますが?



「梢江さんの言わんとしてることはワカる
しかし中国は広くそして中国拳法は深遠{ふか}い
わたしが言っているのは精神論ではない
実質的な治療として戦いこそが必要なのだ」


烈先生の言ってる意味こそワカりません
説明してるようで実は全然説明になってないと言うか
ただ勢いだけで誤魔化そうとしているような感じが見られます

それともあれですかね?
中国は広く 中国拳法は深遠いって



中国には戦ってる相手の毒抜いてくれる拳法家でもいるんですかね?


烈の無茶苦茶理論に呆然とするバキ&梢江
そこに、劉海王がさらに意味不明な事を言い出します



「百年に一度の大擂台賽が行われる」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100・・・・・・年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」


いきなりの展開に面食らうバキ



「古代ローマで行われたパンクラチオンが
絶滅したことは歴史上の事実だが―――――」

「中国では未だ脈々と続けられている」

「パンクラチオンが中国で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」


まぁ、実際の歴史はともかく
このバキ世界の中でのパンクラチオンって
コイツらの先祖が絶滅させちゃったんですけどね

自分で勝手に攻撃しかけておいて
良かったところだけはパクってきちゃった様子
なんだか、やってる事が神心会っぽいんですけど

あの組織も将来こんな感じに進化しちゃうんでしょうか?
TOP二人のワガママっぷり考えれば自然な進化のような気もしますが



「真なる海王を決定る真なる擂台賽」

だからそんなのにバキ君参加させてどうするんでしょうか?
それとも、このトーナメントで部外者のバキを優勝させちゃうんでしょうか?
そして『バキ』が終わった後、『海王バキ』でもスタートさせるつもりなんでしょうか?

「真の・・・海王・・・・・・・・・・・・・・・?」


ハッとして劉海王を見るバキ
ようやく自分がかなりヤバイ立場に置かれている事に気付いたんでしょうか?



「そう わたしが劉海王
そしてここに烈海王がいる」


じゃあなんでバキがここにいるのか
拉致被害者として色々言いたい事はあるでしょうが
有無を言わさぬ海王コンビの迫力に押され、何も言えません



「中国全土に散らばる幾人かの海王
その海王達が
海皇になるための」


か、海皇!!?

海皇を決めるための戦い!!
なんかやけにスケールが大きくなってます
きっと、影船同士のレースで決着つけるんでしょう
さすが板垣先生・・・超一流の策だ{漫画が違います}
まぁ、多分月マガ読んでる人は全員ツッコんだと思いますが
そうでない人置いてけぼりになっちゃうんで、あまりパロネタ連発するのは控えます



「そんな大会に・・・・・・・・・・・・・・・
このコンディションで出るなんて」


バキ君、気にするポイントが違う
何故か出る気満々でコンディションの心配してます
普通のコンディションだったらわざわざ出てきてたのでしょうか?
まぁ、その時はケンカ大好きの徳川のじっちゃんに送り込まれてたでしょうし
今現在は、ここで断ってしまったらバキ君がデザートにされて食われてしまいそうです



「ふふ・・・・・・君は出たがるさ」

「俺が・・・出たがる・・・・・・・・・?」


劉海王の言葉にいぶかしがるバキ
その横顔をこの上なく邪悪な表情で見つめる烈



「とんでもない男がエントリーしている」


同時刻、厚着基地に一人の男が降り立っていた
黒いズボンに黒い服。明らかに一般人である風体の男に対し
戦闘機の前に立っている兵士達が敬礼をしている。この男の正体は・・・



「そう」


「だめェッッ」


その正体に気付き、涙ながらに止める梢江ちゃん



「香港へ飛べ」


範馬勇次郎、香港へ向かう


え? この人海王だったんですか?
まぁ、勇次郎の場合、どっかの海王ぶっ殺してそうですし
とりあえず強けりゃ何でもいいやって感じで参加が認められたんでしょうか?
もし参加が認められなかったら海皇が決まった瞬間乱入してボコボコにしそうですし

しかし、『範馬勇次郎』が関わってくるとなれば
この大擂台賽、もはやただでは済みそうにありません

と言うか、むしろそれを知ったからで烈はバキを招いたんでしょうか?
海皇を決める戦いなんだから、とりあえず邪魔者は邪魔者で制そうとしてるのでしょうか?

なんか、克巳辺りが入れ知恵してたらやりかねませんが
劉も烈もただの善意だけで彼らを招いただけではないような気がします
つーか、最近の展開から見て、コイツら腹に一物あるようにしか見えません{笑}


で、擂台を巡って因縁が深まったところで次回予想



「だめェッッ」

さすがに恋人の命の危険を感じ
鬼気迫る表情でバキの参加を阻もうとする梢江

「梢江さんの言わんとしていることはワカる しかし中国は・・・って痛ッ! 石を投げるな石を!!

「こ、梢江ちゃん落ち着いて。烈さんは俺のためを思って・・・」

貴様は中国拳法を嘗めたッッ

「烈さんも落ち着いてよ! どっから取り出したんだよその手裏剣!!」

「バキ君が出るぐらいならあたしが代わりに出るわ!!」

「そ、そんな無茶な・・・劉さんからも梢江ちゃんに言ってあげてくださいよ」

張を呼びなさい

「待てやボケジジィ!!」


そして、張をボコボコにした梢江ちゃんは
バキの代わりに擂台に上がりましたとさ{とさじゃねぇ}