バキ
第171話『幕開け』
『”眠れる獅子”中国の大地で絶体絶命の刃牙は!?』
これで答えがご永眠とかだったら
小学生向けのなぞなぞ本みたいで面白いんですけど
それはともかく、拉致られてきたバキ君
いかにも中国って感じの部屋で目を覚まします
まぁ、覚めててもなんか死んだ目してるんで一緒ですけど
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どこなんだここは
中華料理屋!?」
まぁ、周りから見ればトンチキなリアクションですが
よくよく考えればこの反応も無理も無い事と言えるでしょう
自分が拉致られてきただなんて想像する方が難しいでしょうし
それに下の円模様の床も手伝って
バキ君はなんだか皿に盛られた食材のようです
烈先生、男体盛りでも作って梢江ちゃんをもてなすつもりでしょうか?
しかしまぁ、アレですな
うちの掲示板の常連のマサキさんが前に
「板垣先生はいつも私が元気無い頃に烈を出してくるなぁ」
と仰っておられましたが・・・それにしたっていくらなんでも板垣先生
掲示板とかで食人文化の話してる時にこんなネタ振らなくてもいいですのに
まぁ、あまりこんな事ばかり言っていると
中華街の大通りを歩けなくなっちゃうので黙りますが
もう絵的にどう考えても狙ってる気がするのは気のせいでしょうか?
そして、一人の青年がその部屋にお盆を持って入ってくる
「オ目覚メデスカ
オ食事ヲオ持チシマシタ
薬膳料理デスガ・・・・・・」
いまだ展開についてこれないバキが男に問い返す
「あの・・・・・・ここは・・・・・・?」
これで「少林寺です」とか言われても
まずカメラと看板持ったAD探す方が正常だと思いますが
説明シーンは省かれて烈海王と劉海王の会話シーンへと場面が変わる
「なんと申した
あの少年が雷{手偏がつく}台に上がると・・・・・・・・・」
座っている椅子にヒビを入れながら劉が言う
ちょっとした事ですぐ怒ったり物に当たるのは海王の伝統か
「からかうつもりも欺くつもりもございません
あの少年が雷台に立つ
そして彼にはその資格が十分あります」
「年端もゆかぬ
しかも毒に蝕まれたあの少年がか」
「年端もゆかぬ
しかも毒に蝕まれ―――――
それでもなお彼にはその資格があるのです」
たしかにバキ君には資格があるかもしれませんが
そんなものに付き合わされる義理は無いと思うんですけど
それとも治療はしてやるから代わりに試合に出ろっていう事でしょうか?
まぁ、交換条件で人体実験されそうな紅葉よりかはまだ良心的かもしれませんが
拉致やら治療やら試合やら
全て事後承諾で片付ける蛮勇っぷり
とりあえず、この男に権力持たせない方がいいと思います
烈先生がトップに立ったら
もう少林寺の歴史が終わると思うので
劉海王には出来るだけ長生きして欲しいものです
「烈よ
それをどのように証明する」
「そうですなァ・・・・・・・・・・・・・・・
さしあたって・・・・・・・・・・・・・・・
少林寺の僧・・・・・・
誰か信用できる者とでも
立ち合わせてみたらいかがなものかと」
なんかこの「そうですなァ・・・」とか言ってるときの表情がえらくムカツクのですが
また自分の都合でバキと誰かの試合を決めてます。徳川のじっちゃんかあんたは
「烈よ
おぬしが日本で
僅か17歳の少年に
不覚を取ったこと聞き及んではいるが
たしか・・・・・・」
「そう
彼が範馬刃牙です」
武に携わる者にとって、範馬の名は絶対
周りの僧達も「あの子が・・・・・・・・・・・・まさか・・・・・・・・・」とざわつきます
まぁ、何人かは『範馬刃牙は女みたいな顔してるな』と
梢江ちゃんとバキを間違えているやつもいそうですけど
女人禁制の少林寺では女性を見た事が無い奴もいるかもしれません。ヤックデカルチャ
烈の本気なだけにタチが悪い目に
ついに根負けした劉海王、椅子に深く座りなおして言います
「張を呼びなさい」
「老師・・・・・・」
「張を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ですか・・・・・・」
果たして張とは何者でしょうか?
また烈みたいに強いだけの厄介者でしょうか?
ともかく、久しぶりにバキ君が自ら戦いの場に赴くようです
これで梢江ちゃんが代わりに戦ったらもっと面白そうなんですけど
あと、どうでもいいですけどドリアンってどうなったんですかね?
あれも一応海王って事なので、ひょっとしたらここで療養中かもしれません
ボケ老人や病人ばかり押し付けられて少林寺の皆さんも色々と可哀想な気もします
「ここは療養所じゃないんだぞ」と烈先生に反感を抱いてる僧達も結構な数いそうな気がします
でも逆らったら烈先生にボコボコにされるのでみんな付き従っているのでしょう。どこの独裁国家だここは
そして場面は移り変わり勇次郎とマホメドJrとの戦い
シュバッと電光石火のジャブを打ち込む。しかし、次の瞬間
なんと、勇次郎はグローブを引き千切っていた。やはりこの男、格が違う
「い〜い迅さだ
おまえの父親はヘヴィ級ながら
ライト級からフェザー級なみのスピードと言われた
今の迅さはフライ級からストロー級・・・・・・・・・・・・・・・つまり
父親よりも迅い」
そのストロー級のジャブを打たれ
完全に見切って先端だけを千切り取る
自分の方がよっぽど早いと自慢しているようにも聞こえます
そして次の瞬間、勇次郎の蹴りがマホメドJrを襲う!
「ヂャッ」
「{か・・・・・・ッ
かわした・・・・・・・・・ッ
かろうじて・・・・・・・・・・・・ッ
なんてスピード ジャブより迅いッッ}」
弧を描くように蹴って
それがジャブより早いってんですから
相変わらず勇次郎のスピードは化け物並です
そして「ジャブは食らうのが前提」でありながら
それをスレスレながらかわすマホメドJrも大したものです
「父親が得意だったスウェイバック
ものにしているようだな
さて・・・・・・問題はこの後だ」
そして、次に勇次郎が取った行動は・・・
「アライ猪狩状態
1974年から格闘技最大の壁となっている型だ」
寝転がってる相手に対する攻撃
かつて、自らの父親がこの奇襲によって
勇次郎に敗北し、猪狩に引き分けた鬼門の型
まぁ、この世界でも引き分けてたのかどうかはともかく
やっぱりあの後猪狩との試合は一応やっていたみたいです
スパーリングパートナー達は結局助かってたんでしょうかね?
末堂以上にもう出てこない気がしますから、もう彼らの安否を知る事はできないのでしょう
それはともかく、マホメドJrはこの型をどう攻略するのでしょうか?
当然勇次郎も地上最強の脚力によりアリキック{アライキック?}を放つでしょうし
一筋縄ではいきません。これを攻略できれば、まさにアライ流は完成したと言う事でしょう
まぁ、来週辺り決着は着きそうですし
この次にはバキVS張が控えてますから楽しみにしましょう
果たして張とはどのような技を使うのでしょうか?
ただの中国拳法家ならば、烈よりも下と言う事になり、面白くありません
そこで、今週の板垣先生の巻末コメントに注目してみましょう
『エスパー伊藤氏に会った。
俺が超能力を否定することは、もはや不可能。』
つまり、張は超能力拳法家の可能性が高いという事になります
対するバキは毒で体力ボロボロな状況なので、リアルシャドーを超能力とこじつけて攻撃
『ジョジョの奇妙な冒険』がスタンドと言う概念を発明し
従来の超能力戦闘漫画に革命を起こした事にあえて反逆し
バビル2世のような古典的超能力対決で決着をつけるかもしれません
そしてバキ第三部―未来への遺産―編がスタートするのでしょう
勇次郎には隠し子が腐るほどいるので主役には困らないでしょうし
ちなみに、今回のレビューの前半部分において
あまりにも不謹慎なネタを連発してしまったため削除しました{笑}