バキ
第169話『あの日の約束』
一週間の間を置いてバキと梢江ちゃんが再登場
こうやって二人が2週間ごとに誌面に現れる姿を見ると
何かとても嫌な事を思い出すんですけど
ここはヤングチャンピオンではないので一安心
まぁ、バキ君は安心どころかもう秒読みに入った感がありますが
読者の中に本気で心配してる人っていなさそうなんで、別に構わないでしょう
そして飛騨の山奥でバキ君と梢江ちゃん
何やら二人で山{つーか断崖絶壁}を登っています
変な色になった手で梢江ちゃんを引っ張り上げるバキ君
梢江ちゃんが息を切らしていると言うのに、彼の呼吸は乱れてません
ひょっとしてもう呼吸してないんじゃないかと疑ってしまいそうですが、何とか生きてるっぽいです
しかしまぁ、死にかけなのによくこの岩山を登れたものです
もしかしたら、登ってる最中は後ろから梢江ちゃんに押してもらってて
最後の最後だけさすがにちょっと疲れた梢江ちゃんを引っ張りあげたのかもしれませんが
「着いたよ」
腐った鯖みたいな目で梢江ちゃんに語りかけるバキ
なんかどんどん目から光が失せてるような気がするんですけど・・・
それはともかく、梢江ちゃんはバキについて何やら洞窟の中に入っていきます
中には大量の白骨死体
そう、ここは夜叉猿一族の住処
彼らが先祖を祭ってる場所でもあるのです
そしてその白骨死体の前で手を合わせて拝むバキ
業に入っては業に従えと言うか、とりあえず拝む梢江ちゃん
何やら複雑な表情で拝んでいますが、まぁそれも仕方の無い事です
明らかに人間じゃない骨格の白骨相手にいきなり恋人が祈りだしたんですから
もしかしたら、ここが範馬家先祖代代の墓なんじゃないかと思っているのかもしれません
これがお化け屋敷とか動物園とかならまだ色気があるのですが
さすが範馬の血筋だけあって、デートスポット一つとっても普通じゃありません
公園でイチャついて、キスして、きっかり10分でバラバラに家に帰るような関係続けて
それ以降の男女の過程をキング・クリムゾン並のパワーで吹っ飛ばしてSEXしたカップルです
こんなちょっとおかしい場所の方が燃えるのかもしれません
つーかまずわざわざ彼女同伴で来る必要性が考えられませんから
どう考えてもデートと取られてもおかしく無いわけです。わざわざ他人{猿}の墓参りまで
まぁ、別に二人は互いに最愛なんだから別にいいですが
安らかに眠ってる目の前でイチャつかれる夜叉猿達の身にもなってやれ
猿は自慰を覚えたら死ぬまでやり続けるといいますが
こんなところでバキと梢江ちゃんが一発ヤりはじめちゃったら
下手をすれば雄の夜叉猿は全てEDになってしまう可能性が高いです
そうなれば、本当に範馬親子{+嫁}のせいで夜叉猿は絶滅してしまいます
とりあえず、ここでのSEXは色んな意味で控えた方がいいでしょう
「4年振りだ」
懐かしそうに辺りを見回すバキ
まぁ、相変わらず目は腐ってますが
自分の母親の墓参りはしているでしょうが
さすがに夜叉猿の墓まで来たりはしてないのでしょう
つーか、長老様んとこで座禅組んだ時に寄ってやればいいのに
梢江ちゃんは梢江ちゃんで
夜叉猿の白骨を見てコメントします
「ペ・・・・・・ペキン原人・・・・・・・・・・・・?」
多分、梢江ちゃんはペキン原人以外の原人の名前をよく知らないのでしょう
きっと、ペキン原人の学名がシナントロプス=ペキネンシスであると言う事も知らないでしょう
それどころか、『北京原人
Who
areyou』の北京原人役が本田博太郎だって事すら知らないでしょう
まぁ、知ってたからって何かいい事あるワケでもありませんけど
つーか、『北京原人
Who are you』を覚えてる人がまず微妙ですけど
それはともかく、的外れな事を言う梢江ちゃんに対し
「ハハハ ここは日本だぜ」
と、妙に余裕をかますバキ君
そして洞窟の奥の壁を見て一人思います
「ここで交した約束・・・・・・・・・
もう誰にも負けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・って
いったい今日まで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・幾度負けたことか・・・・・・」
まぁ、この直後の花山さん戦でも
乱入してきた父親にいいとこ掻っ攫われましたし
勝ち負けで言うならある意味負けっぱなしの人生なワケですが
ズール戦なんて三本勝負になったけど最初の一本速攻で負けちゃってますし
あと、『男は誰だって地上最強を夢見る〜』
とか言ってて、『親父よりちょこっとだけ強けりゃいい』とか言ってますし
何気に嘘つき小僧だって自覚はあるのかもしれません。昔はいい子だったのに・・・
「そして今・・・・・・・・・・・・
もっとも深刻なもっとも大きな・・・・・・・・・・・・・・・・・・
敗北を喫しようとしている」
まぁ平たく言えば死んじゃうって事ですが
とりあえず色々覚悟とかしちゃってるみたいです
そして、ふと何かに気がつき、梢江ちゃんの後ろに向かって声をかけます
「ごぶさた・・・・・・・・・
夜叉・・・・・・」
久しぶりの登場、夜叉猿です
感動的な再開っちゃあ再開なのですが
バキは痩せこけてるし梢江ちゃんは後ろで悲鳴あげてるし
意外と先祖の墓前で何してやがんだって気持ちでいっぱいかもしれません
悲鳴をあげてへたりこんでる梢江ちゃんに説明するバキ
「忘れたのかい梢江・・・・・・
彼は最大トーナメントの出場選手だよ」
忘れたもくそも、梢江ちゃんの知る限り
夜叉猿はいきなりバキに向かって加藤投げつけてた気がしますが
あまりいい思い出も無い気がしますし、直で会うのは初対面の気もします
ともかく、感動の再会
そして次のページでは・・・
何故か、山小屋に戻っている二人
あれ? 夜叉猿との再会はどうしたんでしょうか?
ただ墓参りに行っただけですぐ帰ってきたのでしょうか?
それとも、梢江ちゃんと夜叉猿で飛騨一の雌決定戦とかやらせたのでしょうか?
梢江ちゃんが無傷って事は、瞬殺したみたいです
松本梢江・・・これほどまでとはッッッッ!!!
そして山小屋に戻ったバキと梢江ちゃん
出迎える安藤さんの隣にはよく知った人がいます
「客人だ」
そこにいるのは烈海王
バキも「烈さんッ」と驚いています
あと、なんか烈の表情が妙にセクシーです
「どうしてここに・・・・・・」
バキの問いに、代わりに安藤さんが答えます
「おめェが心配かけるからだろが・・・・・・」
「ごめん・・・・・・
でも・・・・・・うれしいよ・・・・・・・・・・・・」
目に光が無い笑顔で烈に握手を求めるバキ
これ以上無いってほどの微笑みで手を出す烈、そして・・・
バッ
ズ・・ッ
バキの鳩尾にめり込む烈先生のパンチ
あっと言う間に死人の目になっちゃうバキ
墓参りに行った傍からまた負けちゃってますよこの子
きっと、病院から逃げ出したワケは
みんながこの機会に殴りこみに来るって察したからでしょう
普段から人の怨み買うような生き方してるとこんな目にあわされるんですね
元Cランクドベの加納辺りなんか鉄パイプ持ってバキを探してそうです
つーかどう考えても死んだでしょこの目の色は
烈先生じゃなくて王大人だったら死亡確認してますよ
この突然のチャイニーズジョークにびっくりする梢江ちゃん
「バキくんッ
ちょッとォッ」
このまま烈VS梢江勃発か? と思っていたら
なんと烈先生は梢江ちゃんを無視して安藤さんに話し掛けます
烈先生、気をつけないと、下手すりゃ地割れに落とされて殺されてしまいますよ?
「あとはお任せください」
「お願いします」
すると、突然上空から
『中華人民共和国』と書かれたヘリが!!
バキ君、このまま拉致されちゃうみたいです
これで李猛虎の国の北側で墜落したら最高なのですが
板垣先生も前に北朝鮮への取材がどうこうとか仰っていましたし
死刑囚編の次はこのまま拉致被害者編に突入してしまうのでしょうか?
そして、息子を取り戻すために北朝鮮に潜入した勇次郎が
実はアメリカの軍事力に匹敵する腕力の持ち主だった将軍様と戦うような展開になるとか
実は将軍様の正体こそが勇次郎の兄、範馬慎太郎だったとかだったらかなり面白いと思うんですけど
とりあえず、治療のために日本脱出は間違いなさそうです
やはり中国の医療は四千年の歴史を持つ最高のものですからね
烈先生にとっては、まず病院に担ぎこまれた時点で憤慨してるのでしょう
さっきのバキへの一撃も、「貴様は中国医療を嘗めたッッ」という怒りが込められていそうです
もちろん、まず頼られた紅葉はとっくにボコられ
安藤さんもバキにバレないよう、腹にパンチされてるのでしょう
とにかく、来週からはバキの治療です
まぁ、もしかしたらついでに治療してやろうと
幼児退行したドリアンも一緒についていくかもしれません
ワガママ中国人、瀕死、ボケ老人、鬼女の最強パーティーが中国大陸狭しと大アバレする姿が見られるのか?
これでちゃっかり『神心会中国支部』とか作ろうと画策してる克巳もついてきたら色々面白いんですけどね