バキ
第165話『神の空白』

今週の扉絵も勇次郎だったら良かったのに


なんつーか、先週と比べるとすげぇ貧相です
なんか、筋力アップ器具広告の使用前って感じです
髪の毛も白くなってますし、生命力がまるで感じられません

次のページは最初から滅茶苦茶熱い絵なのに
扉絵がまるで塩味すらついていないお粥のようです
見るべき点といったら、北海道での板垣先生サイン会ぐらいです

まぁ、どうせあとコミックス一巻分ぐらい出番が無さそうな主人公はほっといて
今週は本気モードになったマホメッドと勇次郎が、夜の路上でついに激突します

両手を広げ、まるで飛び掛る前の猛獣のような威圧感を相手に与える勇次郎
冷静にステップを踏んでいたマホメッドも、汗をかきながらそれを睨み返しています

すると、勇次郎がゆるゆると構えを解き、マホメッドに近づきます
こう着状態を破るために自分から相手に攻撃させようというのでしょうか?
さすがは『地上最強の生物』・・・と思いながら次のページをめくってみると・・・



バババッ! と電光石火の如きパンチが勇次郎を襲う!!
まるでマホメッドが三人に増えたかのように錯覚してしまうようなスピード
下手をすればこのまま甲賀忍法長のようになってしまうかのような激しい攻防です

先週は楽々とかわしていた勇次郎も、紙一重で当たってしまう
かわしたはずの頬、肘に擦り傷ができ、ズボンも敗れてしまっている
ボクシングと言うだけあって、本来は禁止の下半身にも手が出ていた

その猛攻に、驚くどころか逆に「クス」と笑い出す勇次郎



「いやァ〜〜・・・
さっきとは大違いだぜ チャンピオン」


妙に嬉しそうな勇次郎
食いがいがありそうな相手で嬉しいのでしょうか?
うちの父親も肉じゃがの肉だけ食い散らかした時はさぞ食いがいがあって喜んだでしょうが



「まさに格闘技・・・
ボクシングなんかじゃねェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ボクシングは格闘技じゃないボクシングは格闘技じゃない・・・ワカりきったことをクドクドと・・・{ちょっと待て}

せめて「スポーツとしては最強」とかってフォローは無いのでしょうか?
板垣先生が北海道のサイン会でボクサーに殴りかかられない事を祈ります

まぁ、板垣先生なら返り討ちにして逆間接極めそうですが



「打{パンチ}・突{ストライク}・蹴{キック}
組{グラップル}・投{スラム}・極{キャッチ}
全局面対応型闘争術

あえて言うなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・

マホメド・アライ流拳法!」


アライって打ったら荒井って出ました
だからドーダコーダ言うワケじゃありませんが
アライ流拳法って書くと日本産のようにしか見えません

ともかく、どうやらマホメド流拳法ってのは
あらゆる状況を拳一つで打開するって感じの拳法のようです
そう言われて見てみれば、本気モード出して最初に見せた三連突きは
勇次郎の避け方と傷跡から察するに、二撃目、三撃目は肘と膝を狙っていた様子

肘はともかく膝は蹴った方が早そうですが
それはつまり、蹴りを凌駕する拳術と言う事でしょうか?
一度、花山さんと殴り合いさせてみたら面白そうだと思います

ステップを踏み続けるマホメッド
サンダルを脱ぎながらゆっくりと近づく勇次郎



「だが・・・・・・・・・
残念ながら
未完成


一瞬の攻防でマホメド・アライ流拳法を見抜いたのもさすがですが
なんと、その拳法がまだ未完成である事すら勇次郎は見抜いておりました



「徴兵拒否を強行したためのタイトル剥奪」


それどころか、理由まで・・・って
意外とマホメッドの事を調べてます勇次郎
ひょっとしてファンだったりするのでしょうか?



「{あの――――――
三年半の空白{ブランク}が
アライ流拳法の完成を遅らせた!}」


勇次郎と対等に戦える腕があるのならば
素手で戦場行ってアライ流完成させてた可能性もありますが
まぁ、そこら辺は実際のアリと同じ理由で戦争に参加したく無かったのでしょう

しかし未完成の拳とは言え、相手に背を向ける事はできません
一気に勇次郎との間合いをつめ、顔面めがけて左ストレートを放つ!!
だがその拳が当たる直前に勇次郎の姿がマホメッドの視界から消える!!!

勇次郎がパンチをかわした方法、それは・・・










地面に寝っ転がること


初めて読んだ時は、間違いなくここでキックがくると思いました
久しぶりにバキを読んで感動しましたよ。まさかここでコレが出るとは

勇次郎のこの行動にモハメッドも驚嘆します



「なッ・・・・・・・・・・・・・・・Whatッッ」


真下への打撃などボクシングには存在しませんし
ボクシングをベースにしているアライ流拳法が未完成ならば
当然、真下にこられた相手への対処法などまだ存在しないのでしょう
そしてこれを知ったモハメッドは、猪狩と戦う時にどう対処するのでしょうか?
板垣先生に「猪狩対モハメッドの試合を書いてくれ」って手紙を書こうかと悩みます

しかしとりあえず今は目の前の闘争に集中
完全に虚を突かれたモハメッドに対し、勇次郎は言います



「だからこそ」


モハメッドの足を手で取る勇次郎ちぇっ、アリキックじゃないのか
そのまま投げられ宙を一回転するモハメッド! さらにその手を掴む勇次郎!!
さぁ、どんな技が飛び出すのか!? モハメッドは大丈夫なのか!!? と思ったら・・・



ダンッ


普通に着地してしまうモハメッド
そして勇次郎はモハメッドの右手を両手で握りながら・・・



「あの3年半があったから―――――
オレはアンタを尊敬している」


この突然の発言にモハメッド呆然。そして読者はさらに呆然
えっ? これただファンがチャンピオンストーカーして握手求めただけ?
そのためだけに後の世界チャンピオンが4人ほど消されちゃったんですか?
なら板垣先生のサイン会では握手のために何人消える事になっちゃうんでしょうか?

それはともかく、勇次郎が尊敬!!?
格闘家を料理としか思ってない人が!!?
何と言うか、これはまったく予想だにしなかった展開です
ある意味、ライオンがガゼル相手に礼を言ったようなものです
「蛇でいてくれてありがとう・・・!」とかそういうオチが待っているとかでしょうか?

ともかく、これで勇次郎がミスターに
「偉大な親父」などと言う言い方をした理由が分かりました
勇次郎でさえ尊敬する相手、それは確かに偉大であると言えましょう
肉じゃがの肉だけ綺麗に食い尽くした父親よりはよっぽど偉大です{怨みは相当根深いらしい}

どうでもいいですけど、勇次郎はマホメッドを尊敬しているんですよね?
それで、多分この後の展開としてはモハメッドが勇次郎にボコられる事は無いでしょうし



すると












猪狩はそのモハメッド相手に引き分けるワケですか?


・・・本当に全盛期の猪狩ならバキに勝ててた気がしてきました
それなら勇次郎も若い日の猪狩食っちゃえば良かったと思うんですが

まぁ、原作クラッシャーで有名な板垣先生ですから
猪狩との戦いでアライ流拳法が完成とかあるかもしれません
するとそれが原因で猪狩がボコボコにされ、勇次郎としては食う価値が無くなったとか・・・

・・・もしサイン会が東京で行われてたら
握手しながら「モハメッド対猪狩描いて下さい!」って土下座してでも頼み込むんですけどねぇ

まぁ、それはともかく今週はそれでおしまい
で、次のページに書いてある『君も会場で先生と握手!!』って















板垣先生は戦隊ヒーローか何かですか?


まぁ、ある意味それ以上ですけど
山口先生や西条先生や浜岡先生達と組んで
漫画家戦隊チャンピオンレンジャー結成とか
そうすると、板垣先生がリーダー格で名前はチャンピオンレッド・・・

ごめんなさい。忘れて下さい
それじゃバキのエピソードGとか言って
勇次郎の過去話とか岡田芽武先生が執筆しかねません
・・・何だか想像するだけで反吐が出そうなんでもうやめる事にしますが

まぁ、その場合{チャンピオンレンジャー}







エイケンキャラが敵の怪人って事で


アレを妖怪と呼んでも妖怪に失礼ですし