バキ
第160話『危機』

『バキ』最凶死刑囚編の次は
『バキ』闘病編がスタートしました


紅葉の造った新薬で小さくなり、白格闘士達が黒病原菌と戦うのでしょうか?
多分、最終ボスは梢江ちゃん経由で感染した梅毒ではないかと予想しています

さて、先週唐突に登場した謎の男が梢江ちゃんに声をかけます



「あの・・・・・・
お尋ねしたいのですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


若干間を置いてから返事をする少女
両目からは大量の涙が流れ落ちている
そして近くに病院がある事確認して男は言う



「失礼しました
たいへんなときに声を掛けてしまいました」

「・・・・・・・・・いえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「あなたにとってとても大切な人が・・・・・・・・・
あの中にいるのですね・・・・・・・・・・・・」


空気が読める素晴らしい紳士です
まぁ、年頃の少女が病院の前で泣いてるのに
避妊に失敗したんですか?」なんて聞くような奴は最低ですからね

男の言葉に、再び梢江ちゃんの目からさらに涙が流れ
ただ謝る事しか出来なくなってしまいました



「あなたのその・・・・・・美しい願い
きっと・・・・・・・・・きっと大切な人に届きます」


いやもうとことん紳士ですねこの人
バキ世界に似つかわしくないほどの紳士です
さらに、男は小さな人形を取り出して梢江ちゃんに渡そうとします



「これは・・・・・・わたしが信じる神様」


で、出てきたのが










キン消し{キン肉マン消しゴム}の出来損ない


まぁ、鰯の頭も信心からって言いますし
キン肉マンとプリンスカメハメ足してゲッパーランドで整えたような人形でも
勇次郎並の強引理論で押し切れば神様だって言い張る事も可能になるでしょう

まぁ、テリーマンの靴紐が切れるよりはナンボかマシでしょう
その『僕の考えた超人』人形を梢江ちゃんに渡して男はさらに言います



「大切な人を守ります
元気出してください」


なんか神々しいオーラを放ってますが
やっぱり、それほどご利益がありそうには見えません
何より、目の焦点が合って無いためヤバそうな印象を人に与えます
ミート君のパーツを取り戻すどころか、初戦でスプリングマンにバラバラにされそうです



「あの・・・・・・・・・」


梢江ちゃんが声をかけようとすると
笑顔でそのまま背を向けながら爽やかに言います


「ダイジョーブ
わたしは今困ってない」


やはり男前です
名前は聞かれれば「セザール」とか答えそうなぐらい男前です
そして、『いい事したなぁ』みたいな顔で去ろうとする男に梢江ちゃんがさらに声をかけます



「聞きたいことって・・・・・・」








ヤッチャッタって顔で固まる紳士


梢江ちゃん、意外にまだ余裕ありますね
そして紳士は凄く気まずそうに尋ね直します



「あの・・・タケビルってどこに・・・・・・・・・」

「タケ・・・ビル・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


場所は移り変わってタケビル
様々なトレーニング器具があるジムに数人の男達が会話しています



「遅いな・・・・・・・・・
約束の時刻から1時間経つぜ・・・・・・
デイブのパートナーはもうイカれちまってる・・・・・・」

汗だくで息を切らせている三人の屈強な男達

「デイブ
今日はもう終わりにして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


その言葉を聞き、屈強な男達を三人もイカれさせた張本人が睨み返しながら言う



「バカを言うな」

「ミスターに相手をしてもらえるなんて
一生に何度あると思ってるんだ」


どうでもいいですけど
字面だけ見るとコレってゲイネタっぽいですよね
思わず、ファンロードの『新婚さん』コーナーを思い出してしまいました



「これは試合より大事なことなんだ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わたしもこの業界は長いので・・・
たいていの選手は知ってるが
そんな聞いたこともない選手がそれほど」

「選手じゃねェ
例え選手じゃなくてもミスターは特別
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
別格の戦士なんだ」

「名実共にチャンピオンである君がそう言うのだから―――」

すると、そこに下っ端が「お連れしました」と言い
何かのチャンピオンであるデイブがピシッと姿勢を正します



「ごめんよデイブ
道に迷っちまって――」

「ようこそのお越しミスター
あなたに会える日を夢見ていました」

「活躍してるようじゃないかデイブ」

「あなたがリングへ上がらないからです」

チャンピオンともあろうものが完全に平伏している
その様子に事情を知らないトレーナー達は驚愕するしかない



「あ・・・・・・あのデイブが自ら跪き・・・・・・
完全に脱帽している」


どうも最近ジャックやらガイアやらの再登場が続いたため
新キャラ同士で掛け合いをやられるとどうにもコメントに困るのですが
とにかく、ガーレンと対峙した時のロジャーハーロンに通じる物があるので、力関係もそれぐらいなのでしょうか?



「さっそく着替えようか」


そして着替えをすませて戻るミスター



「お待たせ・・・・・・・・・・・・・・・」

「! あの・・・
それは・・・・・・・・・」


グローブをつけているミスター
しかし、そのグローブがただのグローブではない
子供の頭ほどもありそうな、まるで座布団みたいなグローブだ


「いったい何オンスあるんだ」

「18オンスさ・・・・・・・・・
それでも俺の素手の100倍は危険だがね」

18オンスで素手より危険なパンチ・・・
どうやら彼はボクサータイプのグラップラーらしいです

神様がどうとか言ってましたから
「私には神の声が聞こえる」とか言って相手の攻撃を防御するのでしょうか?
まぁ、それは似たような事をガイアがやっていたので無いと思いますが



「始めようか」

「失礼のないよう・・・・・・・・・
殺すつもりでいきます」


これはこれで興味深いファイトですが
最優先事項として舞台は病院に戻ります
そこにはもう敗北を知ったスペック状態のバキの姿



「致死量をはるかに上回る毒素が――――――――――――
打撃を通して幾度も打ち込まれている
彼の体験した格闘の中で・・・・・・・・・・・・・・・
恐らくは最強の敵・・・・・・・・・・・・・・・
今は祈るのみです」


淡々とバキの現状を集まった白格闘家達に伝える紅葉
ちなみに面子は、梢江、独歩、花山、渋川、そして克巳×烈

集まらなかった連中は何をしてるのでしょうか?
幼年編で勇次郎と闘った時の方がよっぽど人が集まってましたが・・・
やっぱり、SEX編を挟んだために、絆を感じた格闘家達も愛想をつかしてしまったのでしょうか?

あと、ジャックがいない辺りブラザーシップには本気で興味が無いようです
それとも、やっぱり紅葉はジャックには内緒でバキを改造しようとか企んでいるのかもしれません

紅葉の言葉に動揺する梢江



「死ぬの!?
バキくんが死ぬの!?
バキくんが死ぬの!!!?」


同時に










万力のような力で締め付けられる神様


焦点があっていないため、物凄く残酷な映像に見えます
このまま握撃をマスターして、花山さんに「天才め・・・」とか言われるのかもしれません
もうこの時点でご利益は諦めなければなりません。天罰が下るよりはマシだと思いますし

果たしてバキはどうなるのでしょうか?
人形がドクターボンベになってバキを助けるのでしょうか?
それともグラップラー墓場に行って命の玉を強奪して蘇るのでしょうか?

とりあえず、神様はもう来週には原型止めて無いと思いますが


なんかもうこの神様見てたら
『キン肉マン』ネタがあふれ出て止まらないので
今週のレビューはこのぐらいにしようと思います
下手すりゃ今週のキン肉マンU世のレビューまでやりかねませんから

鬼の貌でフェイスフラッシュだとか
ミキサー大帝がバキと範馬の血を分離するとか
ジャック兄さんが範馬ソルジャーになって真・友情パワーを提唱するとか

そう言う小ネタばかり考え付いて仕方が無くなってますし

まぁ、ザ・ニンジャの亡霊の登場で
ハンゾウはゲッパーランドに勝てると思いますが
『バキ』の方は来週以降の展開がまったく読めませんからね
ミスターの登場と、バキのこれからを楽しみに来週を待つ事にします

これで板垣先生が読者の予想を裏切りまくり
来週からは17年後、バキが死んでバキが成長した物語の





『バキU世』


とか始めたら、それはそれで面白いのですが