バキ
第152話『見えざる恐怖A』
今週の扉絵についていたアオリ文
強靭き男は背中で語る。
これってやっぱり
テメェもう喋んな
って事なのでしょうか?
まぁ、たまの出番で口を開けば
『世界最強なんて夢見たことないぜ』だの
『勝たなくていい 守れりゃいい』だの
『熱く溶けた泥の海ッ』だの
ろくな事言いやがりませんからねこいつ
まぁ、それはともかく
今週も年明け早々不幸なシコルスに
砂埃とともに消えたガイアが囁きかけます
教えよう
暴力の本当の恐怖
観客達も固唾を飲んでその様子を見守ります
「暴力の・・・・・・・・・
真の恐怖!?」
ちょっと嬉しそうな徳川のじっちゃん
やっぱりこの人地獄に堕ちると思います
まぁ、地獄の鬼相手でも戦いを強要しそうですけど
しかし、その真の恐怖に晒される本人であるシコルスに余裕はありません
「見えるハズだ・・・・・・・・・・・・・・・ッッ」
「必ず・・・・・・・・・ッッ」
「必ず・・・ッッ」
「必ず・・・ッッ」
「必ず・・・ッッ」
ほとんど神頼みのように一心に念じるシコルス
カイジだったら涙を流しているぐらいの必死さです
しかし、無策に願うだけではくじ引きにすら勝てはしません
シュッ
ガコ
「見えない!!!」
一瞬、コントでもやってんじゃないのかと錯覚してしまう程の惨めっぷり
試合前は観客に反則攻撃を期待されましたが、確かにこの笑いの呼吸は反則クラス
「まったく
見えないッッ」
まぁ、未だに勝てると思ってる時点ですでに現実が見えていないのですが
しかし、ガイアはそんな負け犬候補生にも容赦はしません。さらに脛を蹴るッ!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
あまりの激痛に、脛を抑えてうめくシコルス
次のコマでの苦悶の表情は、まるで十面鬼の如し
「いったい・・・・・・ッッ
どう戦う!!?」
どうもこうも、こうなっちゃったら
鼻水たらしながら「私の敗けだ〜」とか叫ぶぐらいしか無いと思いますが
そんな崖っぷちのスーパーピンチ状態のシコルスの耳を「さわ・・・」とガイアが撫でる
「ガッ」
咄嗟に裏拳を放つも、虚しく空を切るだけ
「なぜだ・・・・・・!?
なぜ攻撃をしない!!?」
ガイアの焦らしにシコルスも困惑していると、さらに喉を優しく突かれる!
「ダオッ」
思いっきり拳をぶん回すも、やはり当たらず
さらにシコルスのトラウマの塊である股間をに指を這わせる
「ガァッ」
悪夢を振り払うかの如く蹴りあげるシコルス
しかし、これも空を切るばかりでガイアを捉えることは無い
「メッセージだ・・・・・・・・・ッッ」
「これはいつでもオマエを殺せるという
メッセージだ!!!」
キャラ的にはとっくに殺されてますけどね
いつでも殺せるのに、わざわざシコルスの身体を嬲る
幼年編の頃からあいも変わらずガイアはサディスト全開です
そう思うと、このメッセージの意味も少し変わってきますね
最初は耳、次に喉、そして最後に股間を愛撫してきたガイア
そして愛撫の間隔も充分に開けるサディスティックなテクニック
そう、つまりガイアはシコルスの尻の穴を狙っているッッッッ!!
シコルスがこの超軍人からのメッセージにどう答えるかが来週の見所でしょう
そして舞台は再び渋川さんの元へ
目の前に立ちはだかる巨大な扉の幻影
そして、脳裏に蘇る師から送られた言葉
「アンタなら理解るじゃろう渋川はん」
「闘って勝つなどと言うことは」
「武の段階で言うなら未熟も未熟・・・・」
「今のお前さんならダイジョーブ」
「勝てぬ敵には近寄れぬ・・・・・・」
「行こうにもそ奴の力量がおぬしの上ならば」
「辿り着くことができんのじゃよ」
「ならば―――――
この幻影は・・・・・・!?」
ス・・・と幻影を潜り抜けるが
その向こうに待つのは荒れ狂う大海原
「いったい!!!」
「この先どれほどの―――
危険が待つと言うのだ!!?」
どれほどの危険かどうかは知りませんが
幻影が強大なものならば強大なもののほど
その原因が柳さんじゃないんだろうなと思ってしまいます
やっぱり、勇次郎かオリバかアオカン中のバカップルあたりでしょうか?
そして、その頃危険の原因{?}である柳さんは何者かと対峙
柳さんがここでボコられてリタイヤし、謎の乱入者が渋川先生は窮地に追い込むのかな?
「どこのどなたさんで・・・・・・・・・?」
「それがし・・・・・・・・・・・・・・・
本部以蔵と申す者です」
デンジャー!
デンジャー!!
まさかまさかの本部先生ご降臨!
いや出るとこ間違ってますよ本部先生!!
早く地下闘技場行ってガイアの偽装術の解説しなきゃ!
もしくは渋川先生来るの待ってから達人対決の解説しなきゃ!!
大体公園で勝負挑むなんて! 散々勇次郎に噛まされた事忘れたの!?
なんか、久しぶりにご尊顔を拝見したと言うのに死相の塊にしか見えません
そんな解説界のカリスマの登場に柳さんは動じる様子も見せません
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほう
本部流柔術か・・・・・・・・・・・・
その元締めがいったい・・・・・・」
そして吸っていたタバコを毒手で投げる!
・・・ところでやっぱり最初の間って、中々思い出せなかったからかな?
ピッ
飛んできたタバコを日本刀で受ける本部さん
「ワルいね・・・・・・・・・・
遊んでもらうよ」
そして日本刀を構えたまま今週の『バキ』は終了
・・・あれ? 何で私は読み終わった途端に合掌しているの?
生ける伝説の柔術家WITH鉈の重さに剃刀の切れ味を持つ日本刀なのに
・・・そういや、日本刀も日本刀で幼少時のバキにかわされたり、「名刀が・・・」だったりでろくに活躍できた機会がありませんね
日本刀、ロシア人、ムエタイはある意味『バキ』の三大噛ませ要素ですが
元々噛ませ犬である本部先生にその噛ませ要素が付加されるとは、これほど危険な事は無い
と言うか、トーナメントで渋川先生の太鼓持ちしてたくせに
その渋川先生のライバルにちょっかい出すとはどういうつもりでしょうか?
末堂や加藤の怨霊が脳に憑依してトランス状態になってしまっているのでしょうか?
それとも、純粋にボケてしまったのでしょうか?
花田には老人介護の大切さを教える必要がありそうです
特に、夜中に俳諧癖がついてしまった老人の対処法について
しかし、どうにも本部先生は自信満々っぽいです
頭がはっきりしているなら、この自信はどこからきているのでしょう?
それまで独身っぽかったので、誰かいい人見つけてSEXでもしてたのでしょうか?
なるほど、それならばトーナメント終わってから今まで出番が無かったのも辻褄が合いそうです
アオリ文には
「柳、渋川そして本部までが・・・・・・!?
危険な三つ巴、次号どうなるッ!!」
とありますが、これは三つ巴というよりも
魔人ブウと悟空の戦いに巻き込まれたミスターサタン
って感じがするんですけど
それとも、得意の解説術を披露して
毒手は実はトリックだったとでも言うつもりでしょうか?
とにかく、久しぶりでこんなに美味しい行動に出た本部先生
明らかに噛ませと判るのに、読者はもう目が離せなくなりました
ここが同じ噛ませ犬でもシコルスキーとは大きく違う点なのですが
これは、板垣先生の「シコルスは噛ませ犬としても敗北している」と言う
隠れたメッセージなのでしょうか? 「シコルスのキャラはいつでも殺せる」と
基本的に『バキ』は男塾と違い、顔の傷は残ってしまうので
負けるにしても出来れば顔に傷を残さない程度にして欲しいのですが
それどころか、もしかしたらこのまま本当に死んでしまうかもしれません
普通はこう言う戦闘では人死にが出ないのが
『ワンピース』と『バキ』の中でのお約束なのですが
「予想は裏切っても期待は裏切らない」板垣先生が、久しぶりに本部先生を書くのです
目次コメントで何やら田口先生に触発されておいでだった様子なので、ひょっとしたらひょっとするかもしれません
新年早々、来年の花田の年賀状が喪中で確定するのか!?
本気で目が離せない展開に、今から来週が待ち遠しくて仕方ありません
あと、どうでもいい事ですけど
本部さんとシコルス
どっちが先に殺られるんでしょうかね?
ちなみに私は本部さんに10000ペリカ