バキ
第141話『斬撃』
絞首刑執行!!!
柳の残忍、ここに極まれる!!
まぁ、どちらかと言うと
恥の上塗りって感じなのですが
とにかくドイルさんの危機です
どうやって脱出するかが今後の焦点です
ワクワクドキドキしながらページをめくってみると・・・
何やらショボくれたおっさんが
車椅子に座って飛ぶ鷲を見つめています
そう、我らがアマレスの勇、アレクサンダー・ガーレンです
思えば、噛ませ犬の噛ませ犬になって以来、久しぶりの登場です
実は私、最初見た時素でガーレンに気付きませんでした、てへ{はぁと}
そして、プチ廃人と化したガーレンが何やら回想を始めました
どうやら、シコルスにやられた時の事を思い出し始めたご様子
ガーレンが何やら書類を作成しています
その背に何やら哀愁めいたものが見えるのは気のせいでしょうか?
そんな静かな仕事時間に
突然、何者かが吹雪を背に小屋に入ってきました
そう、刑務所から脱走したばかりのシコルスキーです
「・・・・・・・・・・・・・・・君は・・・・・・・・・?」
ガーレンが招かれぬ来訪者にその名を問うと・・・
「・・・・・・・・・
お・・・おい バカな・・・ッッ」
徐々に上を見上げて行くガーレン
そして天井を見上げる事になった次の瞬間
シコルスキーが何かをしかけてきた!!!
これはやはりアレですかね?
シコルスがカサカサと壁から天井を這い
天井からいきなり飛んで来たのでしょうか?
そりゃガーレンさんもトラウマになるはずだ
アレは季節を過ぎましたが、怖いもんは怖いですからね
やはりロシアと言えど、殺虫剤は常備しておくべきだったようです
しかし、こんな面白そうな技があるなら
オリバと戦った時に使えば良かったと思います
都合の良い事に、その時のシコルスは裸だったワケですから
オリバとバキは、目の前で大柄な白人男性が素っ裸で壁を攀じ登り
さらに天井をカサカサと移動、片方潰れたモノを見せ付けながら降ってくるのです
いかにホモ疑惑のあるオリバでも
そんなゴールデンダイブを見せられては
心に深い傷を残してしまうのは必至でしょう
さらにバキに至っては、インポテンツになる可能性までありました
惜しいですね、あの時シコルスがヤっていれば
バキは役勃たずになっており、ヤングチャンピオン編も無かったはずです
そうすれば二対一でシコルスもバキに勝てていたかもしれませんし、本当に惜しいですね
まぁ、技の正体は今後の種明かしに期待しましょう
そのトラウマっぷりから推測するに、まだまだ奥が深そうですし
ガーレンさんのビビリっぷりに思わず隣の看護婦も心配そうにしているぐらいですから
ちなみに、このパターン
柳さんの空掌の時と似てますね
タッグを組むと演出まで似かよるのでしょうか?
ただ、もしもガーレンさんがこの場で北嵐のように突然暴れだしてもしたら
隣の看護婦さんもあまりに突然の出来事に、思わず地面にへたり込んでしまい
ニリジャー!
ニリジャー!!
と萌える仕草を見せてくれた事でしょう、ロシア人だけに
そして急に場面は変わり
ロッククライマーがシコルス脱走の再現をさせられようとしています
「かんべんしてくれよ
オレたちは・・・・・・・・・・・・・・・
猿や・・・・・・ヤモリじゃないんだ」
ヤモリはともかく、猿には無理だと思います
いや、まさかシコルスキーがヒヒ顔っぽいとか
ふしゅるふしゅるしか言えない猿並の脳みそとか言う皮肉のつもりなのか?
冷や汗流しながら空を見上げるクライマーに署長が質問します
「それでは質問だが・・・
たとえば 一切の道具を使用せず
ここを登るとするなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どういう能力が必要かね」
クライマーは一瞬悩みます
片金を潰されて警察に突き出されても敗北を認めない図太さ、とかでしょうか?
「・・・・・・・・・・・・・・・
出来る出来ないはともかくとして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そう・・・これくらいの・・・・・・・・・・・・
ナットにつかまったまま・・・・・・・・・・・・
短編小説を一冊・・・・・・・・・・・・・・・
気軽に読み終えられるような・・・・・・・・・・・・って
しかし・・・・・・・・・
それはもう
人間じゃない」
そして、美形度が元に戻ったシコルスの顔のドアップ
「誰だ・・・?」と言ってる辺り、やっと人間語を思い出したようです
しかしあれですね
今回はかなりシコルスがプッシュされてますね
正直、もう終わってしまった人間だと思っていたので、意外です
でも本当にシコルスは強いのでしょうか?
そりゃ少なくとも本部さんよりは強いんでしょうが
今までの実績から考えて、どう見ても最大トーナメントベスト16止まり程度の印象しか得られません
もしかしたらガーレンは、シコルスの奇策にハマり
格下相手に敗北してしまったのを恥じているだけかもしれませんし
ですがそうすると
『ナットに捕まったまま本を読む』
という人間離れした技が出来る事の説明がつきません
う〜ん、この謎を解き明かす良い智恵は無いものでしょうか?
ぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽく・・・チーン!
そうです!
逆転の発想です!!
まず、ロッククライマーの話を良く聞きましょう
クライマーは言いました
「ナットに捕まったまま短編小説を気軽に読み終える」
そう、それ以外の注文は一切つけていないのです
では、次にその『ナットに捕まったまま短編小説を気軽に読んでいる』シーンを見ましょう
そして
雑誌をさかさまにしましょう
これならシコルスにも出来そうです!!
と言うか、幼稚園児にだって出来ちゃいますね
ミスターサタンのような言いがかりはやめる事にして
素直に立ちはだかったジャック兄さんとの好闘を期待しましょう
そこで場面は一転
再びドイル対柳に戻るんですが・・・
普通に登ってる〜!!?
先週から、ほとんどの読者が
「克巳との友情の黒帯をドイルは切れるのか?」
という熱い議論を交わして今日に至ったと言うのに
なんかあっさりと帯を伝って登って行っちゃってますよ?
しかも登りきった時には帯が無くなってるというミステリー
どうやら、板垣先生的に克巳の帯は
ドイルの危機が去ったら用なしのシロモノらしいです
もう、誰が不憫なのかも分かりません
強いて言うならもう社会が悪いとしか言い様がありません
まぁ、ぶっちゃけバキの存在自体が悪い、と言うような気もしますが
やっとの事で登りきったドイル
そしてその目前にいる柳を見て驚愕する!
なんと柳は日本刀をその手に携えているではないか!!
斬撃するのはあんたかよ!!
つーか一体それどこに隠し持ってたんだよ!!?
「その昔・・・・・・・・・
我が日本国では・・・・・・・・・
誇りを捨てた武士の 首をハネた―――
そして君もまた・・・・・・・・・
誇りを捨て去った」
なんか、直前のドイルさんの表情
テメェに言われたかねぇよ、とでも言いたげです
と言うか、最凶死刑囚達が敗北を認めたと言う事は
望みが達せられただけであって、別に誇りとか関係無いんですけどね
だが運命は無常
柳さんの狂刃がドイルを襲う!!
来週はどうなるのでしょうか?
ドイルさんはこのまま首を落とされてしまうのでしょうか?
そして克巳と末堂が仇を討とうと柳さんに挑みかかりますが
末堂は返り討ちにあい、そのまま殺されてしまい、克巳は強姦され
無念を晴らすために克巳は殺し屋集団に柳の殺害を依頼・・・と言うところでしょうか?
多分、元ネタ理解した人三人もいないと思います
でもその三人ならば、この後をこのように想像すると思います
昼行灯の黒川さんが戸板越しに刀を柳さんの腹に突き刺して
黒川「どうでぇ、苦しいか」
柳「・・・聞こえるか・・・聞こえるであろう・・・
わしが今までに殺した亡者どもが・・・わしを呼んでおるわ・・・」
黒川「そいつはテメェの血が流れる音だぜ」
と言いながら黒川さんが柳の首を断つ・・・って
99%の人間がついてこれてないんでしたっけね
すいません、調子に乗りました
もう多分二度としませんから許して下さい
ともかく、ドイルさん大ピンチです
この首切り左母次郎柳さんの斬撃からどうやって逃れるのでしょうか?
これで来週、克巳さんの手元に
植木鉢に植えられたドイルさんの生首が届けられ
再び神心会の壮大な復讐劇が幕を開けるのでしょうか?
と言うか、本当にドイルさん死んじゃったら
かなりの高確率で克巳さんが出張ると思うんですけど・・・
第二部になってからかなり出番が増えましたから、克巳さん
もう神心会の館長になっただけでは収まらず、主役の座も狙っているのか!?
・・・ぶっちゃけ、もうそれでも構わないのですが
いっそ、克巳は実は範馬勇次郎のもう一人の隠し子で
前の父親に拾われてサーカスで育てられていたって言われた方が
目の前で敵前逃亡されたり三日三晩ヤリ続けられるよりまだマシだと思います
梁山泊は、愚地克巳の主役奪取作戦を応援しています