バキ
第136話『遅すぎるッ』

今週の目次コメント





『ゴメン忙しいんだ。
来週は必ずやる!!』







・・・・・・板垣先生?


まぁ、板垣先生は良くも悪くも
言った事は絶対に実行してしまう人なので
来週に期待して、とりあえず今週のレビューに行きます

前回、シコルスの乱入により
二対一の戦闘を強いられる事になったバキ

しかし、バキは涼しい顔で
むしろシコルスのイッパイイッパイの表情が気の毒

しかし、一見すれば、劣勢なのはバキ
それを見かね、ここで最強の助っ人が声をかける





『バキくん



やる?

わたしも』


全身を武者震いさせながら
拳を柔らかく握り、膝を軽く曲げる
一見して素人のようにしか見えない構え
しかし、侮ってはいけない、彼女は松本梢江なのだ

攻撃のみを目的として上げられた拳
これは、タフネスへの絶対的な自信の裏返し
つまりは、この構えは花山薫のそれとほぼ同等の意味を持つ

SEXによって超パワーアップを成したバキ
ならば、そのバキと同じ床を共にしていた梢江にも
今のバキと同等以上の力が備わっている事は、想像に難くない

これで数の上でも互角
戦力差においてはそれ以上
さらに、死刑囚達は梢江に背後を取られている

やられた・・・
とでも言いたげな表情をする死刑囚二人
ここでこの提案を受ければ、バキの勝利は確定、しかし・・・




「アリガトウな
梢江・・・・・・
心配してくれて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
でも・・・・・・この二人じゃ俺を倒せない』



お前の手を借りるほどじゃない、という事なのだろう

柳達もその事を
薄々感じていたのだろうか
バキの発現でますます余裕の無い表情になる

とすると、バキと梢江の共闘が見られるのは、まだまだ先の話になりそうだ
恐らく、最後の範馬勇次郎戦にてそのコンビネーションを見せてくれるに違い無い

・・・バキと梢江に二人がかりでボコられる勇次郎・・・











そんなもの見てしまった日には
トラウマでもう格闘漫画が読めなくなりそうです


脳がイカレそうな妄想は置いておいて
バキは死刑囚二人を見据えながら続けます



「これは自信と言うより予感だ
そして予感より確かなものだ
この二人が揃ってから――ずいぶん時間が経ってる
なのに2人は前へ出られない」


バキ君バキ君
それは予感じゃありません
















推理です


つーか本当に自信満々ですねバキ君、ショーバンか貴様

本来、悪役は憎ければ憎いほど味が出るものですが
それを主役に当てはめてしまうのが、チャンピオンのお家芸
そのチャンピオンにおいて、ここまで憎らしい主人公がいたででしょうか?

いっそ、柳さんが大逆転勝利を成した方が
少年漫画として正解なのでは?とすら思えてきてしまいます

そんなバキ君の小憎らしい行動と発現は続きます
ザ・・・ザ・・・と無造作にシコルスの目の前まで歩み寄り





「ホラよ
間合{エリア}だぜ」



うわ、めっさムカツク


ただ、そのムカツキを一瞬忘れさせるのが
このコマの左隅の柳さん・・・の変色している右手





















哀れすぎて涙も出やしません


いっそ、男塾風に、毒手自体無かった事になって
右手の色も何時の間にか戻れば、ここまで悲しくは無かったと思います

効果も無いのに、ここまで細かくトーン貼る意味は何でしょうか?
実は板垣先生は柳が嫌いで、いじめてるようにしか見えません

まぁ、あまり触れるのも可哀想なので、次行きましょう



「モタモタしてっと・・・
ヒネり潰すぞ{はぁと}」

と左手を突き出すと
思わずシコルスはその手首を握ってしまう
次の瞬間、シコルスは渋川流のような投げ技を食らい
そして、そのままシコルスは柳目掛け飛んでいいってしまう
これには柳も「〜〜〜〜〜ッッ」とかなり驚愕の模様、無理も無い






























巨大な白人が
大股開きで飛んでくれば


小柄な柳さんは貞操の危険を感じてしまうだろう
想像しただけでショック死してしまいそうな程嫌な映像だ
まぁ、シコルスは片玉だから、そこまでの危険性は無いのだが・・・

シコルスとと柳が激突し
柳が「・・・・・・・・・・・・ッッ」と驚くと
何時の間にか二人の中央に立ったバキが



「立て」


と言い放ち、二人の胸座を掴みます
・・・え〜、無抵抗なシコルスはともかく柳さん































悲しすぎるので
毒手でその手を掴んで
抵抗しようとしないで下さい


板垣先生、疲れてるなら余計な事せんでええです
ちょっと必死な表情になっている柳の隣のシコルスは、まるで
『隣の奴は何をこんなに必死になってるんだろう?』とでも言いたげだ
それとも、噛ませ犬の先輩として噛ませ犬ルーキーの柳を哀れんでいるのだろうか?

悲しいほど道化化が進んだ柳だが
多分、最もその道化化を嘆いているのは





























宿敵の渋川先生と
べた褒めしたマスター国松だろう


特に、ここ最近の展開で
柳がいかに強いかを語りまくったマスター国松など
ブラックマンデーを思わせるほど株が大暴落している事だろう

だが、バキはそんな事は気にしない
シコルスと柳の株価を下げるのに躊躇しない
不思議な事に、バキがいくら二人の株価を下げても
同時にバキの株価まで一緒に大暴落しているんですが





「歯ァ食い縛れいッッッ」


叫んだかと思うと
二人に一発ずつ平手打ちを食らわす
食らった二人は仲良くダウンしてしまった





「”敗北をプレゼント”どころじゃないぜ
足腰立たなくなるまでブッ叩くッッ」


今週はバキの咆哮で、シメ
しかし、アレですね、バキ君、勇次郎に似てきましたね
言い回しとか、雰囲気とかそっくりですし、まぁ、同じ血統ですし

今のバキと勇次郎の関係は、例えるならば


































聖闘士星矢と
サイレントナイト翔


ってところでしょうか?
バキの出番も10週までにしてほしいものです

とりあえず、来週の展開を予想してみると
10Pぐらいバキが柳達をボコって、そのまま終りそうで怖いです
せめて、来週で決着、再来週からは別の展開になると良いのですが・・・

このままズルズルとバキのドカベン化が進むのではなく
多少強引で荒削りでも、板垣先生の魂の漫画が読みたいです

ちなみに、魂の漫画といえば、昨日までの合宿に
マサキさんのやおいハードゲイ同人誌を持って行ったんですよ
そのあまりの雄度に、ほとんどの人間が拒絶反応を示したのですが

とあるバキを全く読んだ事の無い友人曰く

「でもこれ、みんなが言うほどじゃないよ、だってこれ































もうやおいって言うより、闘いだもん」


マサキさんのやおいハードゲイ同人誌には
本当の意味での板垣先生の魂が宿っていたのだなぁ、と
今さらながらも、大変惜しい人が引退なされたと残念に思います

もうこれから先、私は、素人相手に
闘いとSEXはそっくりだ』発言をさせる同人誌には出会えないでしょう

バキに関して、残念な出来事が続いたので
来週こそは、板垣先生に最高の一発を決めてもらいたいものです