バキ
第135話『もう一人・・・・・・』
え〜、先々週が合併号だったので
2週間ぶりのバキレビューで、少しワクワクしていたのですが・・・
どこまでも強くなるッ!!
どれほど巨きくなるッッ!!
無敵なり、範馬刃牙!!!
・・・個人的にはそろそろ勇次郎様にご乱入いただいて
この妙に涼しい顔した馬鹿野郎をボコボコにして欲しいのですが・・・
ともかく、依然バキ有利の展開が続きます
鞭打がしなり、柳の後頭部から右頬までを打つ!
あまりの痛みに、柳は
まるでセクシーにアクビをするようなポーズで悶絶する
それも当然、下手すればショック死クラスの激痛がその身を襲っているのだから
さらにバキは追い討ちをかけるかのように
ゆるぅ〜、と流れるような動きでバキに近付こうとする
梢江ちゃんはそれを見て「舞い・・・・・・・・・・・・」と見惚れてしまう、発情してるのかな?
と言うか、この嘗めきったようなバキの表情が嫌すぎ
個人的には、『舞い』っつーかボコボコにされての『てんてこ舞い』が見たい
しかし、ここでただやられてしまっては殺法使いの名が廃る!
毒手の右手でバキの左内太股に鞭打をベッシィッッとぶち当てる!!
皮が裂け、血が散り、肉が覗く
普通に打たれても激痛が走る場所だ
しかし、バキは全く動じる様子も見せない
汗一つかこうともせずに、柳に向かって手を振り上げ
逆に冷や汗ダラダラの柳に、お返しだと言わんばかりにローキック鞭打をぶちかます!
そのあまりの激痛に、柳の口が
卵を産む時のピッコロ大魔王ぐらい開かれる
もはや立つ事さえままならない
しゃがみ込んでうめき声をあげる柳
バキは、そんな柳に近付くと、素早く腕ひしぎ十字固めをかける
・・・普通に腕ひしぎかけてますね
左腕に
・・・毒手使い放題じゃないですか柳さん
ひっかくなり傷口に指突っ込むなりしてくださいよ
貴方は一体何のために修行の激痛に耐えたのですか?
そもそも、毒手という技には
こういう時の逆転の意味合いがあるはずです
一撃必殺であるがゆえに、簡単には間合いに入れない
組み付こうにも、右手で一撫でされれば、それで終わってしまう
そういうプレッシャーを相手に与えるのが毒手なのだと思うのですが・・・
死なない毒手に、意味はあるのでしょうか?
これで次週以降に
『実はバキは幼少の頃より
勇次郎に毒に強い体を作るために
少量づつ毒を盛られていたのだ』とかいう
どこかの殺し屋一家みたいな設定が付け足されれば
はっきり言って『バキ』は男塾以下という烙印が押されてしまうと思います
どうやら、毒手の修行というシロモノは
右手をサツマイモ色に染めるだけの修行のようです
下手をすれば右手を切り落とす人間も現れるほどの激痛を伴うというのに・・・
もしくは、鞭打や毒手の恐ろしさの裏に潜んだ板垣先生のメッセージと言うのが
梢江ちゃんとエッチしたバキには
そんな恐ろしい技も通じないんだぞー
どうだ〜、すごいだろ〜?
と、いう事なのかもしれません
愛を知って成長したバキには
死を伴う激痛も、骨が腐る猛毒も
決して敗北を与える事は出来ない、と
格闘漫画至上
これ程報われない技が
他に存在したでしょうか?
いや、無い
そんな報われない柳さんに
バキがとどめとばかりに腕を折る準備をします
「やっぱりな
手足が液体―――――って
どんなに脱力をイメージしたところで
人体ってやつはどうしようもなく間接が存在する」
己が運命をサトリ、驚愕する柳
「折るよ」
バキの身体に力が入る、しかしその刹那
「あッ
あぶなあああいッッ」
梢江ちゃんの悲鳴が響き
バキもまた自分に迫る殺気に反応する
ズシァァァッ
突然の乱入者の蹴りがバキを襲う
間一髪それを避け、技を解いて間合いをとるバキ
そして、乱入者に対し構え、その意外な正体に驚愕する
「ふしゅる・・・・・・・・・」
と、怪しげな呼吸をするその男の正体とは・・・・・・・・・
・・・・・・末堂?
一瞬、髭の生えた末堂かと思いましたが・・・
かつて死刑囚至上、最低の噛ませ犬と呼ばれ
今は最早誰もがその存在を忘れてしまった男
シコルスキー、電撃参戦
・・・え〜と、まぁ、バキの不利は歓迎するべきところなんですが・・・
やつれたなシコルスキー
魅力がなくなった
敗北たのだな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それも・・・・・・・・・ごく最近・・・・・・
って感じです、実際そうですし
てっきり、スペックみたいにミイラ化してると思ったのですが・・・
「忘れてたよ
アンタとの決着はまだだった・・・・・・
入院なんかしてられねェってか・・・・・・・・・」
いや、決着ついたし
オリバさんが敗北教えたし
どちらかと言うと、忘れてるのは板垣先生だと思います
豪邸なんか建ててる場合じゃないですよ、板垣先生
毒手どころか、シコルの敗北まで無かった事になったなんて・・・
そのうち、スペックやドリアンが平気な顔して登場しそうで、ちょっと怖いです
とにかく、ザッとバキに突進するシコル
そして必殺のパンチがバキの顔をえぐる!!
いけっ!!
そのまま二目と見れない顔にしてしまえ!!
梢江ちゃんも「ひッ」とビビリますが
それ以上にビビったのはシコルの方だ
ベリー、切れてな〜い
「不思議だねェ
顔が切れてない」
そう言って、クルックルッと首を振るバキ
「当たる方向へ首を回転させた
あんまりパンチがノロいんでやってみたよ」
・・・鞭打はアレだけ食らってみせたくせに
顔には傷一つつけないなんて、どこの女優様だ貴様
必殺パンチが通用せず、驚愕するシコル
・・・つってもまぁ、こいつのパンチなんて、レスラー以外には通用して無いんですけどね
そして柳も立ち上がり、シコルに提案する
「アンタが今感じているとおりだ
もう以前の坊やじゃない
我々一人ずつでは手に余るということだ」
二対一・・・・・・・・・・・・ッッ
編集部は
『いかに今のバキでも、
この状況は危険すぎる・・・!!』
とのコメントをつけていますが・・・
今のバキのデタラメパワーアップから見ても
噛ませ犬が二匹手を組んだ
程度の印象しか無いんですが・・・
ここまでドキドキワクワクしない引きって
少年漫画的にはOKなのでしょうか?
どちらかというと個人的には
ヤングマガジンアッパーズの方がHITでした
飢狼伝はもちろんの事、REDもかなりいい感じで
そして、個人的に今回のベストヒットはやはり不死身のフジナミ
台詞的にはジョジョ五部のブチャラティとかぶる部分があるんですが
燃え度的にはブチャラティに勝るとも劣らないほど燃えさせてくれました
今週のバキと比べるとぶっちぎりです
板垣先生もウカウカしてられません
いっそ、主人公を変えるぐらいのテコ入れが欲しいところです
とりあえず、もうバキの活躍を見たく無いので
来週で決着つけちゃうぐらいの勢いで言って欲しいです
そしたら、もう100週ぐらい誌面に出なくていいですから
それでは、早々とシコルと柳のご冥福をお祈りしながら、また来週