バキ
第134話『もう一人の殺法使い』

前回、バキに毒手鞭打がヒットし
今週のタイトルが『もう一人の殺法使い』







いやがおうにも期待が高まります


何の期待かはご想像にお任せします
そして実は渋川先生も殺法が使用えるのか!?
ワクワクしながらページをめくってやると、そこには
ベッシィッと毒手鞭打を肩口に食らってしまうバキの姿が!!
これを見た私は読みながらも思わずガッツポーズをしてしまいました

水銀の鞭により、バキの肩肉がえぐれ、血が噴き出す
痛みからか、毒のせいか、SEXで予想以上に体力を消耗しているのか
思わず脂汗を流してしまうバキ、見守る梢江も冷や汗を流してその様子を見守ります

「痛いだろうねェ・・・・・・・・・」

ほぼ勝利を確信したのか
余裕の笑みでバキに語りかける柳
そして、今度こそ止めを刺すつもりなのか
再び鞭打を見舞おうと、まるで液体が流れるように
ゆらァ・・・・と全身を脱力させながらバキに近付いていく柳

そして、ビシャアァと柳のローキック鞭打が放たれ
ガードしようとしたバキのすねに絡みつき、その表面を抉る!!

抉られた個所を見て動揺するバキに
余裕たっぷりに講釈をしようとする柳

「ダメだよ
どこで受けても痛みは同じ」

そして所変わって再び
マスター国松による遠距離解説
相変わらず師弟の呼吸は合いっぱなしです

「鍛えた身体が
通用しない・・・・・・・・・・・・?」

「そ」

「たしかに人体は鍛錬により
飛躍的に強靭くなるし―――――
そんな実例を示す演武も存在する」

「しかし鍛え上げられた筋肉の鎧にも耐えられぬ打撃―――――」

その打撃の正体とは?
冷や汗を流すじっちゃんに
二ィ・・・と笑いながらマスター国松が答えを明かす

「それがこれ
皮膚への打撃―――――
ワカリやすく言やァ張手ですわな」

「鞭打の正体は平手打ちッッ」

「たしかに平手打ちの痛みは
鍛えた肉体にも女性の柔肌にも無差別だ」

「しかも攻撃個所を問わない」

「ナルホド
攻撃目標が全身を覆う皮膚ということなら
どこを打とうが全てが急所というワケだ」

なるほど、鞭打の正体は
『紅葉{「くれは」ではない}』の強化版ですか

これはわかる気がします
私も中学生のころに剣道二段取った頃
それなりに鍛えてたので、同級生にわざと殴らせたりして遊んだ事があります

で、もちろん効かなくて、家でそれを自慢したら
妹のタイガーさんが自分にもやらせろと言ってきましてね

それで安請け合いしたら、いきなり紅葉食らいましてね
しかも、濡れ手の紅葉ですから、痛いのなんのって無かったです
それにしてもまさか小学校を出たばかりの妹が殺法を会得していたなんて・・・

まぁ、下らない妄言は良いとして
柳の鞭打が三度バキの皮膚を切り裂き
思わず梢江もその痛々しさに目を背けてしまう
そして次の瞬間、バキの口から信じられない一言が!!



「思い出した・・・
鞭打だな これは・・・・・・」

技の正体を言い当てられ、驚愕する柳

「・・・・・・・・・・・・・・・
知ってるのか・・・・・・・・・・・・」

「むか〜し父親が教えてくれた」


























勇次郎様キタ―――――(゚∀゚)――――!!


ううう・・・お久しぶりです・・・
貴方が書きたいがために私はレビューを始めました・・・

「使用えると言うのか
きさまも鞭打うぃ・・・?」

信じられない、というような表情な柳

「父親はこう説明していたよ」









はい、ここ今週のハイライト







「しょせんは女子供の護身技」


と、私の稚拙な文章力では
とても形容できないような、凄まじい表情をして仰ってます

さらに、勇次郎様曰く、鞭打とは

「『大の男が使用うシロモノじゃねぇ』・・・ってさ」

なんと言うか
相も変わらず雄度の高すぎる発言です

でも・・・何と言うか・・・
いくら素晴らしいお言葉であっても
実際に言ってるのがバキでは・・・何とも・・・
























知ったかぶって
わざわざ日常会話の中に
難しいことわざを入れたがる小学生

みたいで、とても嫌です
もしくは、漫画の名台詞引用して
偉そうな事ぬかす厨房
みたいと言うか・・・

ここからの展開は見るに耐えないのですが
勇次郎様ご登場の余韻に浸りながら、渋々読みます

「でもまァ・・・・・・・・・・・・
せっかく身に付けたものだし・・・・・・
使ってみようかな 久しぶりに」

そう言って身体を脱力させるバキ

「たしか・・・こう・・・・・・
全身の・・・液体を・・・・・・イメージ・・・」

「おッおッお?
これだッ」


そしてバキの鞭打蹴りが柳の背に巻きつく!
ビターン!という音とともに柳の背が裂ける!!
その激しい痛みに柳が声ならぬ悲鳴をあげながら悶絶する

「あ〜あ
見ちゃいらンねェな
・・・・・・ったく」

・・・さっきから
すげぇやる気無さそうな表情で
なんかもう無茶苦茶腹が立つんですが

「クッッ」

痛みをこらえ、構える柳
そうだ、負けちゃいけないんだ柳
貴方が必死に痛みを堪えながら毒手を作っていた間
ヤってヤってヤリまくっていたような万年発情期野郎なんか

絶対に許しちゃいけないッッッッ


でもなんかバキがムカツクぐらい余裕たっぷりなんですよね〜

「痛ェだろ
愛がねェとな」

「もういいだろ
終わらせるぜ」

個人的には、終わるのは言った本人ってのが最高なんですが・・・

とにかく、この『愛がねェとな』発言で
何故バキが鞭打を食らっても平気でいられたかがはっきりしました

前述の勇次郎様のお言葉
そして最終ページの梢江の表情から察するに































バキは梢江に鞭打を教え
SMに使用していたと思われます


多分、バキの背中や尻は
すでに肉がグズグズになっているはずです

梢江とのプレイにより
バキはM男に目覚めており
さらに発情中のバキは柳に欲情
柳の攻撃に愛を感じていたという事になります
と言うか、それ以外にどう解釈したら良いものなのか?

つまりこれ以降のバキは
どんな苦痛をも快楽に変えて
死ぬまで闘う事のできるモンスターへと変貌したワケです
なんと言うか、ますます『殺し屋1』みたいになってきましたねぇ
こんな変態が主人公のままで本当にいいのだろうかといささか疑問に思います

まぁ今週は、直後の『えん×むす』が
あまりにインパクトが強すぎたんでどうでもよくなりましたが・・・
{まるで松山の御大に『どうだ、これが本物の少年誌でやるエロ漫画というものだ』
とでも仰っているような、直接的な表現が無いはずなのに限界ギリギリまでエロい展開でした}





早く生勇次郎様のご尊顔が拝見したいです


それでは最後に・・・


































毒手のダメージってどうなったんですか?


何かこのまま何事も無く柳編が終わりそうで嫌なんですが・・・

やはりもう一波乱欲しいので
渋川先生の仇を討とうと本部が乱入
それを梢江ちゃんが覚えたての鞭打で応戦するような
バキの出番が薄れてしまう感じの展開を期待しております