バキ
第133話『毒手との戦いA』

さて、前回は柳さんがバキに成す術もなくぶっ倒されてしまって終りましたが・・・






どうした柳!
立つんだ柳!!
みんな応援しているぞ!!?


とにかく私は
バキがケチョンケチョンにされる姿が見たいのです
ここで敗北を知るなんて、板垣先生が許しても読者が許しません

そん読者の願いに後押しされ
柳はピクピクと顔面を痙攣させ、意識を取り戻します


「強いな・・・・・・・・・・・・バキさん
本当に強い・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

さぁ、反撃だ!!


とその前に、
再びマスター国松の登場です
徳川のじっちゃんは、鞭打という新しい単語を聞き
その言葉の意味が判らずにオウム返しをしたご様子です

「鞭ですな」

「鞭なんてものは
皆さんせいぜい馬のケツ叩くもの
くらいにしか思っとらんがどうしてどうして
ありゃアンタたいへんな武器だで」


しかし、徳川のじっちゃんにはそれが信じられないようだ
まぁ、音速拳とか菩薩拳とか見慣れてれば、今さら鞭ぐらいじゃ驚かんでしょうが・・・

「はァ・・・ムチが・・・ですか」

その気の無い返事に
マスター国松は怪しい笑顔で鞭打ちの恐ろしさを話す


「中等あたりじゃまだ
鞭打ちの刑が残っとってなァ」

「刑の重さに従い
叩く回数が決められとるんだが・・・・・・
これがまったくの無駄」

「決められた回数に達する前に
死んじゃうから ヒャッヒャッ」

「ショック死ですな
激痛のあまり・・・・・・・・・」

「前面の数倍は強靭と言われる
背面・・・・・・・・・背中や尻を的にするんだが―――」

「急所でもないそんな部分を叩くにもかかわらず
せいぜい十数回・・・・・・悪くすりゃ数回で―――――」


「死に至る」


・・・何か無茶苦茶物騒なんですが
その割には茶飲みながらとか、大麻吸いながら話してますな

次のページ
息を切らしながら立ち上がった柳がバキに問う


「痛いのは平気かね」


再び国松先生曰く


「それほど激痛んですな
肉体が死を選択んでしまうほど」

「想像できますかな
今後の永い人生どれほどの幸福があろうと
わずか数回で帳消しにしてしまうほどの
激痛!


さぁ、柳の問いに対し、バキの回答は?




「苦手だよ・・・・・・・・・・・・痛いのは」


「それは気の毒なことになる
この攻撃は・・・・・・・・・・・・痛いよ」


そう言って右腕をぶらん・・・とさせる柳、そう
読者に汚いモノを見せ続けた悪い子は鞭打ちの罰が相応しい


しかし、板垣先生は焦らします
次のページはマスター国松による鞭打
ピッとコーラの瓶の上部分が削り飛ばされ
壁にぶつかってパリンと粉々になってしまいます

「・・・・・・とまァ
脱力ですな・・・・・・・・・・・・・・・
肩から先の骨が・・・・・・・・・ないものとイメージする」










あんた左腕がすでに無いじゃん


というツッコミは野暮なのでしょうか?
フニァと脱力するマスター国松、まるでバイオハザードのゾンビだ


「液体・・・
腕全体が水・・・
思い液体と信じ

振るッ

振るッ

振るッ」


マスター国松の腕が振るわれるたびに
コーラの瓶はどんどん削り取られ欠けていく

徳川のじっちゃんも思わず
「お〜〜〜・・・」と感嘆の声を漏らす

「柳ほどじゃないにしろ
このくらいはアンタ・・・・・・・・・」

「柳 龍光は・・・・・・・・・・・・
もっと使えるんですね」

じっちゃんの確信をついた一言に
マスター国松の笑い声がピタッと止まる


「ありゃもう人の手ェじゃなくて
あえて形容するなら―――――

水銀の鞭!!!」


そういえば、水銀も有毒なんですよね
重いし液体だし毒だしって事で形容したのでしょうか?

そして次のページでは柳の素振り
腕が消え、舞い散る草がピッと切れる

これには梢江も思わず驚く

「腕が消え・・・」







本部、加藤に継ぐ三代目の驚き役の誕生です


そして柳はバキに近付き
一撃必殺の毒手鞭打をバキに放つ!!



























勝ったッ!
第2部完!


そして別に柳がバキのかわりをつとめようが


私は一向に構わんッッッッ


しかし、残念な事に
板垣先生にそのつもりはありません
来週以降はバキの逆転劇になりそうです
では、どうやって毒手鞭打に対抗するのか?

これの一つの答えは、梢江ちゃんです
そう、バキの身体を鞭打の激痛が襲うたびに






























梢江ちゃんがなじる


「弱いわねぇバキ君
それでよく範馬勇次郎が目指せたものね」

「無様ね、見ていて反吐が出るわ
あなたなんて
花山さんの肉奴隷がお似合いよ」

「痛い? ねぇ痛いの白豚?
女王様の顔を見てハッキリ言ったらどうなの!?」

等の激励をする事により
バキ君の範馬の血が逆ベクトルに目覚め
鞭打の激痛は、快楽、いや梢江ちゃんとのプレイに変わるのです



似ている!
闘いと・・・・・・
SMがッッ
格闘とSMはッッ
そっくりだ!!


って感じで
そう、もう梢江ちゃんは
バキを調教済みだったワケです

つまり前回の「私もやる」発言は
柳を調教したいがための発言だったワケです

つまり今週の表紙で
首に縄を巻いているバキは















俺はMでもイケるぜッッッッ


と言っているのです

もしシコルと闘う前に
梢江ちゃんの洗礼を受けていれば

バキはシコルに尻を向け
「その中指をここにツッコめ!!」
と徴発していた事でしょう

次回は、攻撃を受けるたびに
恍惚の表情を浮かべながら相手を攻撃する
塚原組長のようなバキが見られるというワケです

まさに最愛対最強
鞭打を受けたバキの回想シーンはもちろん


同じだ・・・・・・・・・

梢江ちゃんに鞭でぶったたかれたときと同じだ―――――



だったらイケるぜ!!!



そしてバキは
再び絶頂を迎える―――――



う〜ん

































誰か私を止めてください


終わってからもう大分経つと言うのに
ヤングチャンピオンの毒が抜けきっていないようです
どうしても闘いと性行為を結びつけて考えてしまいます

・・・板垣先生は
読者にこのような思考を求めているのでしょうか?
だとすれば、私は一読者として失格なのだろうか、そうでないのだろうか?



とりあえず、私の中の理性は
必死にブレーキペダルを踏んでいます

多分、勇次郎の活躍より搾り出した純闘争のみが唯一
この病のワクチンの材料となり得ると思うので、それを待ちます

とにかく、今週はバキよりもむしろ
キリエの最終回の方に食指が動きましたね
駆け足の集中連載だったにも関わらず、きっちり燃えさせてくれました

またもや第一部完的な終りですが
これは・・・期待しても良いんですかねぇ?
良作なだけに、これで終わらせるのは惜しいのですが・・・





未練をまとう
打ち切られた漫画を

主よ憐れみ給え
Kyrie eleison










綺麗にしめられたのを水差すようで何ですが
今週のキリエ、一度読み終わった後に










































最後のパンチラシーンを探して
もう一度まで読み直したのは秘密だ


・・・いや・・・もしかしたらと思いまして・・・





色んな意味でゴメンナサイ