地下の試合場に久方ぶりの熱気が篭る
いつも以上に興奮しながら試合場を見下ろす金持ち達
当然だ、今日の勝負は、紛れも無くフードファイト史上有数の名勝負と言えるのだから
かつて、11連勝と言う偉業を打ち立てておきながら、問題を起こして王座を返上した元王者と
記録の上では元王者と並んでいる現王者が、互いの十二連勝を賭けて激突するのだ
これで盛り上がらないはずが無いだろう

「実に素晴らしい眺めだ!
すでに平均の150%以上の集客率!!
前回の勝負で使用したモニター室まで満員になるなんて!!!」

モニターから観客席をながめ、興奮しきった久瀬が叫ぶ

「それもこれもみんなあなたと倉田さんのおかげですよ!!」

久瀬がくるりと振り向いて
背後に立っている舞に向かって言う
そして、そのまま最初からトップギアでのハイテンショントークに突入する

「考えてみれば、このフードファイトに関わる者としては、私とあなたは実に似た者同士だとは思いませんか? あなたは親友である倉田さんのために、再び過酷なフードファイトの世界に戻る、僕も愛すべき倉田さんのためにフードファイトを盛り上げるために尽力する、そして協力して憎むべき相沢祐一を打ち倒すのです、つまり今まで対立していた僕達が思いと目的を一つにしようとしているのです、僕は愛情のため、あなたは友情のために倉田さんに尽くすのです、愛情と友情の違いとやらについて哲学的思考をめぐらすつもりは毛頭ありませんが一つだけ言える事は僕もあなたも極めて近似した思いで倉田さんに接していると言う事です、僕は再びあなたに向けてこの言葉を贈りましょう、あの冬の日とは違い、皮肉ではなく心の底から言いましょう、彼女の親友である川澄さん、あなたのこともこれで少しは理解できるようになりますかね」

その瞬間、風を斬る音と共に、舞の手刀が久瀬の頬をかすめる

「へ?」

久瀬は、事態が理解できずに、思わず素っ頓狂な声を出す
そして、頬に手を当てると、鋭い痛みを伴って、血が流れているのが判った

「な、何故…」

思いがけない突然の奇襲を受け
やや思考を混乱させながら久瀬が口を開く

「…嘘をついたから」

「嘘?」

見に覚えの無い事を言われ
久瀬は目を丸くして質問をオウム返しした

「…佐祐理を愛していると」

一切の熱を持たずに突きつけられる舞の一言
そして、手刀を収め、淡々と氷の言葉を紡ぎだす

「…お前は佐祐理を愛してなんていない
欲しいのは、佐祐理じゃなくて、『倉田』の名前
あくまでお金のため、力のため、欲のために佐祐理を愛そうとしているだけ
だから、お前は『倉田』だけしか欲していないのに、『倉田佐祐理』を欲しているフリをする」

久瀬は、ただ呆然と舞を見続ける事しか出来ずにいた

「…でも、私は『佐祐理』だから好きになった
『倉田』になんて、興味は無いし、関係無い
私が望むのは、佐祐理が笑顔でいて欲しいと言う事だけ
私はお前とは違う、私は全てを捨てて佐祐理を守る事ができる
お前が何をしようとも、それはお前の勝手、私には関係無い、でも…」

そして、舞は言葉を一度切り、言葉にさらなる鋭さを伴わせて久瀬に浴びせる

「佐祐理を悲しませたら絶対に許さないから!」

そして、口を閉じ、無言で振り向いて
スタスタとドアまで歩き、ドアノブに手をかけ、そして止まる

「…愛してないお前は、絶対に愛される事は無い
私は今から試合に行く、お前はそこで札束でも数えながら見ていればいい」

振り向かずにそう言い、ドアを開いて試合場へと向かう
久瀬は、人形のように固まった表情で、ただただそこに立ち尽くしていた



フードファイター相沢祐一 『五の膳{中編}』


「驚いたぞ、まさか舞が元チャンプだったとはな」

祐一は、努めて笑顔で舞に話し掛ける
しかし、舞はその言葉に少しも反応せず
ただ目の前に並べられた6杯の牛丼を眺めていた

「だが、相手が悪かったな
俺こそが史上最強のチャンプだ
お前がどんなに頑張ろうと、俺には勝てないぞ?」

自信たっぷりに言い放つ
しかし、あくまで舞は無表情のまま

「…何とか言えよ」

俯き気味になり、ポツリと口からこぼれる一言
いっそ、怒鳴り散らせたいら、どんなに楽だろうか?
しかし、そんな気持ちにはなれない、心が滅入って仕方が無い

「気にするな相沢!
どうせプレッシャーで喋れないだけなんだ!
もし川澄先輩が全盛期ならお前の負けだったろうが
2年以上も大食いをしていないフードファイターなど
お前にとっては膝を壊したマウント斗場のようなものだ!!」

北川のワケの判らない檄が飛ぶ
またぞろどこぞの漫画のパロディだろう
しかし、その無意味な明るさが祐一の心の影を薄らがせてくれた

祐一は考えた
そうだ、深く考え込むにはまだ早い
舞達の真意を測るのは、試合後でもいいんだ
それに、北川の言う通り、舞には長いブランクがある
いつもの踊り場での昼飯でも、舞の食事量は一般人の域を出ていなかった
まだ俺がフードファイターとなる以前から欺き続ける必要性などあるはずが無い

ならば、あれがブラフである事は考え難い
舞の実力は、確実に全盛期よりも弱くなっている
精々、牛丼3杯が限界だろう、だが、俺は15杯はイケる
ひょっとしたら、これは久瀬をハメるための八百長試合かもしれない

そう思うと、祐一は大分リラックスできた
そして、感謝の意を込めて、北川に向かって手を振る
北川もまた、力一杯右手を振る事で、それに応える

「あはは〜、なかなかのセコンドっぷりですね〜」

ぎょっとして北川が振り向くと
そこにはいつもと変わらぬ笑顔の佐祐理がいた

「く、倉田先輩…」

「北川さんの声援で、祐一さんは自分を取り戻しました
しっかりした信頼関係が成り立ってないと、中々出来ない事ですよ」

ニコニコと北川に笑顔を向ける
しかし、対する北川の表情は険悪だ

「…倉田先輩、何故俺達を裏切ったんですか?
そうまでして、フードファイトを自分のモノにしたいんですか?」

あくまで、祐一に聞こえないよう小声で話す

「ふぇ? 何の事ですか?」

「しらばっくれないで下さいよ…
俺があんたと久瀬の『賭け』を知らないとでも思ってるんですか?」

その言葉に、佐祐理はピクリと反応する
そして、しばらく黙っていたが、再び明るい声で言う

「…久瀬さんが言いふらしちゃったんですね
本当に、あの方のおしゃべりには困ったものですね
いつもいつもそんな感じで、つまらない失敗しちゃうんですよ、あの方は」

悪ガキの悪戯の失敗談を話すように
さもおかしそうに佐祐理は言う
そんな佐祐理に、北川はあくまで小声で
しかし、しっかりと怒りが込められた物言いをする

「茶化さないで真面目に話して下さいよ…
俺はともかく、あんた達、相沢まで裏切るんですか?」

「その様子だと、祐一さんには『賭け』の事は話してないみたいですね…
チャンプを動揺するような情報はあえて隠す事で戦意を絶やさないようにする…
やはり、貴方を祐一さんのセコンドに推薦したのは正解でした」

佐祐理の言葉に、北川は舌打ちをする

「皮肉は結構ですよ…
それよりも質問に答えて下さい」

静かに強く、小さく激しい口調
しかし、佐祐理は笑顔でそれを受け流す

「あはは〜、チャンプが勝ったらお教えいたしますよ〜」

すると、北川は『その言葉を待っていた』と言わんばかりにニヤリと笑った

「じゃあ、30分後に全て包み隠さず、全てきっちり教えてもらいますよ…3サイズまでね」

「あはは〜、いいですよ、3サイズは内緒ですけどね」

「いや、むしろ3サイズが一番重要かと…」

しかし、北川の言葉は、けたたましい試合開始のベルの音でかき消されてしまった





試合開始のベルと同時に
祐一は箸を取り、目の前の牛丼を引き寄せた
そして、一気に一杯目の牛丼をかきこんで、右手をあげる

左手で丼を机に戻しながら
祐一は舞の方に視線を向けようとした
舞のファイトスタイルが気になったからだ

今までに、女性の挑戦者はわずか二人
一人目の真琴は、畑怨霊の力を借りての大食い
二人目の栞は、ドーピングを行っての大食い
ならば、舞はどのような方法で大食いに挑むのだろうか?
初めから机に並べられていた6杯の牛丼の謎も気になり
祐一は、隣で牛丼を食べている舞を見た、そして、祐一の箸が止まる

祐一は、しばらく呆然としていたが
やがて再び正面を向くと、のろのろと牛丼を咀嚼し始めた

「…味がわかるって事は、夢じゃないよな?」

頭の中を必死で整理しようとする
しかし、どんな考えも、祐一の見た現象を説明できない
仕方なく、祐一はおそるおそる、再度隣の舞へ視線を向けた

「…みまみま」

ゆっくりと牛丼を頬張る舞
それはいい、それは普通の行為だ
問題は、その周りだ、もし俺の目がおかしくなったのでなければ
舞の周囲には、五つの丼が宙に浮いていて、その中身はどんどん消滅していっている

「…舞、それは何だ?」

頭の中を白くしながら、祐一がシンプルに質問する
すると、舞は祐一の方を向き、静かに言い放った

「…私は魔物で食うものだから」

「ああ、なるほど、見えない魔物がお前と一緒に食ってるってワケね…って…」

祐一は、ブツブツと呟きながら、目の前の丼を力強く握る

「納得できるかァァァァァァッッッッッ!!!」

そして、理不尽な光景への憤りをぶつけるように
飲み込むように一気に牛丼をかきこみ、胃に収めた





第一ラウンド終了のベルが鳴る
電光掲示板の表示は6対7を表示している
リードしているのは、7杯食った祐一
しかし、それはあくまで数字上の有利に過ぎない
何故なら、舞は、空にした丼が6杯というだけで
すでに、各自2杯目の牛丼に手をつけていたからだ
他の5体の魔物が食べた分も合わせれば、7杯分以上食べているのでは無いだろうか?

そんな特異な大食い方法に観客達も興味を惹かれ
インターバルの間は舞についての話題でもちきりであった

「う〜む、どんなトリックなんだ…」

「きっと目には見えない速さで交互に食べているに違い無い」

「『大食いマシーン』がパフォーマンスを覚えた…
正に否の打ち所の無い完璧なチャンプの誕生だな」

どうやら、魔物が見えない観客達は
完全にそれを舞のパフォーマンスだと思っているらしい
祐一は、苦笑いしながらそんな話を聞いていたが、やがて前方斜め下に視線を移す

「…北川、起きろ」

そう言って、祐一は廊下の隅っこでうずくまっている北川に蹴りを入れる

「げふっ!!
…ま、魔物が来るよぉ、魔物が来るよぉ…」

北川は、すっかり怯えきってしまっている
以前、舞に魔物をけしかけられた事が原因で
すっかりトラウマになってしまっているらしい

「北川をここまで怯えさせる奴が香里以外にいたとは…
舞の奴、一体どんな責め苦をこいつに与えたんだ?」

祐一が舞の去った方を振り向くと
舞と佐祐理が楽しそうに会話しながら
自分達の控え室に戻っていく後姿が見えた

「舞のセコンドは佐祐理さんか…
くそっ、何もしないのは同じでも
うずくまってる馬鹿よりはよっぽどマシだよな…
ひょっとして、わざと役立たずをセコンドにつけられたのか?」

そう言って、祐一はまた北川を蹴るために、右足を上げる

「魔物が…あれ? 気配が消えた?」

急に意識を取り戻し
北川があたりをきょろきょろと見渡す
しかし、祐一の蹴り足はもう止まらない

「ぐえっ!!」

反応が突然だったため
狙いが反れ、祐一のつま先は北川の顔面にめり込む

「わ、悪い…」

慌てて両手をあわせる祐一
北川は、しばらく悶絶していたが
やがて痛みがひくと、ゆっくりと立ち上がった

「…少し取り乱しちまったようだな…」

少しどころでは無かったが
それよりも、祐一にとっては
何故北川が魔物の気配に気付けたのか
それに対しての疑問の方が強かった
やはり、巫力の増大が原因なのだろうか?

「しかし、まさかあんな方法で来るとはな…」

祐一は舞の魔物式大食い術を思い出し、身震いする

「ああ、『セコンド潰し』
キン肉マンでは伝統的な方法なんだが
まさか俺の魔物に対してのトラウマをついて来るとは…」

真面目な顔でそんな事を考えてる北川を見て
祐一は呆れたように、深い溜め息をついた

「俺に対してならともかく
お前なんか潰してどうしようってんだよ
佐祐理さん達がそんな馬鹿な事考えるはずないだろ?」

祐一の気軽な一言
それを聞いて北川は
しばらく考え込むような仕草をしていたが
やがて、決心したように重々しく口を開いた

「…倉田先輩は
久瀬の誕生日だからって
川澄先輩を挑戦者にしたって言ったろ?」

「ああ…だけどそれがどうしたんだ?
佐祐理さんの事だから、本当に誕生日だからってした事かもしれないだろ?」

やけに真剣な北川の顔に驚きながら相槌をうつ

「実は、それだけじゃないんだ…
お前が気にするといけないと思って黙ってたんだが…」

そして、北川は言葉を一旦切り、一呼吸おいて続ける

「倉田先輩は、久瀬とその事で賭けをしたらしいんだ
もし、川澄先輩が負けた時、八百長でない事を証明するために
川澄先輩が負けたら、自分の特別運営委員としての全権限を久瀬に依託するって」

「…マジかよ…」

これで八百長試合説は完全に消えた
祐一は、北川の言葉に少なからず衝撃を受けた
だが、次の北川の言葉は、それよりもさらに衝撃的だった

「だけど、川澄先輩が勝ったら…
久瀬の運営委員長としての権限の半分が倉田先輩のものになる
つまり、特別運営委員としての権力と合わせて考えれば
実質的に倉田先輩がフードファイトの最高権力者になる」

久瀬はアホだから、そんな事に気付かずにOKしたがな、と北川は付け加えた

「…じゃあ、何かよ
佐祐理さんはそのために、この勝負を仕組んだってのか!?
ハンッ、あの佐祐理さんが!? 自分の欲のために俺達を騙して!!?」

祐一が北川の襟首を掴み
ねじり上げながら怒鳴りつける
しかし、北川は表情を変えずに口を開く

「そんな事、俺が知るかよ
俺は倉田先輩の事なんて、ほとんど知らないんだからな」

だけど、と北川は挟んで続ける

「お前は信じてるんだろ?
倉田先輩は勝負の前に約束してくれたぞ
お前が勝ったら、何でこんな事したのか、全て話してくれるって」

「え…」

祐一の手に込められた力が弱まり
北川はその手を外すと、襟を正した

「いつもと何も変わらないさ
お前は、信じて闘って勝てばいい
八百長かもしれないと思って気なんて抜くな
お前らしく、『この牛丼いい肉使ってるな』とか考えながら、全力で食えばいい」

その言葉が、祐一の闘志を燃え上がらせた
最初は負担をかけまいと口に出さなかった事実
それをこの状況であえて言ったという事は、祐一への信頼に他ならない

弛緩した精神で勝てる相手ではない事を理解した
だからこそ、引いてしまったジョーカーを切り札として利用する事にした

それは、残酷な現実を逆手に取った賭け
この事実を教える事で、祐一は奮い立ってくれるはずだと
祐一への信頼で成り立った、一種の賭けとも言える北川の戦略
事実を知った後、祐一が佐祐理達を信じ続けられるかという賭け
事実を知った後、祐一が不信や不安に押し潰されないかという賭け
事実を知った後、祐一の不安を自分の言葉で取り除けるかという賭け
そして北川は賭けに勝った、祐一は、自分の言葉で闘志を燃え上がらせてくれたのだ

「お前、たまに良い事言うよな」

「たまに、は余計だ」

北川と祐一は、互いに憎まれ口をたたきあう
そして、祐一は北川に背を向け、試合場に向かって一歩を踏み出した

「んじゃ! ちょっと行って勝って来るからな!!」

しかし、今度は北川の返事が無い
不思議に思い、後ろを振り向くと
そこには、再び体育座りでブツブツ呟く北川の姿があった

「…魔物が来るよぉ、魔物が来るよぉ」

廊下の向こう側を見ると、舞が佐祐理と一緒に控え室から出てくるのが見えた

「…やっぱり『たまに』だな」





第二ラウンドが5分ほど過ぎると
舞が丼を机に戻し、右手を真っ直ぐに伸ばす
そして、舞の電光掲示板の表示が6から一気に12へ変わる
それと同時に祐一も右手をあげるが、数字は10から11へと変化するだけ
目に見える形で舞の逆転を見て、興奮した観客達の歓声が海鳴りのように地下に木霊する

しかし、1分ほどで祐一もまた12杯目を空にして
さらに、もう1,2分もすると、祐一の電光掲示板も12を越えて13になり
再び、観客席から猛獣がうなりをあげたような大歓声が試合場の中心に向けて飛ばされる

数字の上からでも判る、まさに一進一退の攻防

常人をはるかに超える早食いで
見る間に牛丼を平らげ、それと同時に
電光掲示板もまた目まぐるしく変化させる祐一
それはまるで果敢に攻めていく攻撃的な若い獅子

どっしりとした態度で
6の倍数ずつ数字を増やす舞
それは元王者の貫禄のように見え
観客達にはその姿がとても新鮮に映った

やがて、舞が3杯目を半分以上食し
祐一が15杯目の牛丼を完食したところで、第二ラウンドは終了した





「…マズイ」

もちろん、マズイと言うのは牛丼の事では無い
フードファイトの試合において、基本的に不味いものは出ない

そうではなく、祐一がマズイと言ったのは
現在の両者の点差の事についてだ
無論、数字の上では祐一のリード
しかし、実質的には舞の方が祐一よりも食べている
実際の差としては、15対16といったところだろう
依然として、祐一は舞にリードを許してしまっているのだ

「久しぶりだな、ハンデ無しでここまで苦しい試合は…」

祐一が自嘲気味に呟く
すると、突然隣から声をかけられる

「…祐一、話がある」

先ほどまで
何を言っても反応しなかった舞が
自分から祐一に向かって話し掛けてきたのだ

「…いいぜ、ちょうど俺もお前と話がしたかったところだしな」

祐一は、頷くと、先に歩き出す舞の後を追った
だが、その足取りに迷いは存在しなかった
例え、この先残酷な現実を聞かされたとしても
祐一は、決して動揺する事は無いだろう
なぜなら、彼はフードファイトのチャンプなのだから
そして、何があろうと、彼は彼女達の友人なのだから



………………………続く……………………