「それで、御用件とはいったいなんでしょうか?」
「はい、単刀直入に申しますと、貴方に我々が主催する格闘トーナメントに参加してもらいたいのです」
「トーナメント、ですか……ご参考までに、対戦相手について伺う事はできますか? あと、レギュレーションも」
「(他にまず確認するべきところがあると思うんだが)」
「はい、ルールは顔面攻撃・凶器攻撃なしのリアルキャットファイトです。対戦相手の紹介文はこちらで」
「……キャットファイト?」(手紙を見てみる)
”最先端科学と超野生が出会った奇跡! 野性育ちの天才黒人ボクサー・ウラウラ!!”
”世界最大のスポーツシューズブランドをスポンサーにつけたサバット使いのシンデレラガール! レディ・アッシュ!!”
”冴えわたる推理で相手の動きを読み切る! バリツの秘伝をマスターした少女探偵、エリス・ショルメ!!”
”ベトコン仕込みのゲリラ術は試合場でも発揮されるのか? ヴォヴィナムの使い手、トラン・トゥク・テイ!”
”ムービースターのカンフーは見世物じゃない! 実戦武術だ!! ジークンドーはリン・レイホァ!!!”
”フェアバーン・システムの直系を名乗る若き軍人! コマンダー・タチバナ!!”
”若くして日本の古武術を伝承する正当後継者! 『鏡仙流柔術』美浜汐!!”
「……ムキムキの黒人ボクサーとかじゃなくて、全員美少女だな。桜邪一人が明らかに浮くと思うんだが」(不満そう)
「そして、失伝したものを含め、様々な流派の技術をサルベージし……
10代にして独自の流派の骨格を掴んだ奇跡のスカベンジャー、『桜邪骨法』使いの喧嘩屋! 君を、招待したい」
「見世物になるのは好ましくありませんが……まぁ、いい修業になりそうですね♪
分かりました。出場させていただきます。それで、反則行為をした場合のペナルティについてお聞かせ下さい」
「(こいつ、キャットファイトって事を理解しないままガチで勝ちを拾いに行くつもりだな)」
「ちなみに、貴方の対戦相手はこちらです。こちらの方々で予選を行い、本戦出場者をき決めます」
”アマレス王者と一流のボクシングトレーナーが作りあげたパンクラチオンの申し子・グレゴリーアレクサンダー”
”数十年の間ジャングルに籠り続けて言葉を失った象形拳の天才・金春龍”
”基礎体温39.8度! 命を燃やして戦う炎のムエタイ戦士・ホットマン”
”人類最強クラスのタフネスを持つ2メートルオーバーの覆面プロレスラー・アルゴマスク”
”手足が伸び、口から火を吹くカラリパヤットの達人・バキシム”
”世界で一番『人殺しの才能』に長けた素人・田中健一”
”総体重が1tにも達する巨大ライガー・『マーダー』”
「すいません。どう聞いても私の対戦相手が女性じゃない人ばかりのは気のせいですか?」
「いや、このフリークス枠は人気があるんですよ。美形の女性格闘家と怪物の絡みが特に
まぁ、今回はフリークス候補が複数いるんで、せっかくだからbPフリークスも決めようと思いまして」
「(腹筋崩壊させながら爆笑中)」
「私は! なんで! 私がフリークス枠なのかと聞いているんですよ!!」
「……理由が必要ですか? マジシャンのレスラーと凶器攻撃合戦して勝利した貴方に?
耳の穴にオクタニトロキュバン仕込んだまま殴り合ったり火を吹いたりしていたマインドフリークスに?」
「……フリークス枠の末席に入れていただき、光栄の極みです」
「(笑い死にしてるので蘇生まであと30秒)」