１月１６日



フン！　フン！　フン！　フン！　フン！　フン！！


「・・・久しぶりに見かけたと思ったら、あいつ何で木刀素振ってんだ？」


えぐりこむように打つべし！　打つべし！　打つべし！！


「さぁ？　何か、並々ならぬ闘志を感じますが・・・ねぇ、大吉さん。どうしたんですか？」


どうしたもこうしたもあるかぁ！！
力が無いのが悔しかった・・・だからそれを欲する！！
我！　悪を断つ剣なり！　祖に会わば祖を斬り、仏に会わば仏を斬らん！！


「そうか。じゃあ鏡見た後に自刃でもしてろ」


「・・・私も一瞬で相手にする気が失せましたが。
まぁ、久しぶりなんですし、放置も可哀想なんで相手したげましょうよ」


「時間の浪費だと思うがなぁ」


「まぁまぁ・・・で、大吉さん。何をやってるんですか？」


何してるもこうしてるもあるかぁ！
我は今、無心に剣を振り天地と一体になろうとしている！！
邪魔をしようと言うのなら、まず貴様から斬り捨てて我が修羅道の礎とせｎ



ドグチャ！


「何やってんですか？」


「・・・とりあえず今は、
お前の急所蹴り上げのダメージで悶絶してるんだと思う」


「何やってんですか？」(管理人の髪を掴んでムリヤリ顔を向けさせながら)


〜〜〜〜〜〜〜〜ッ！！
・・・せ・・・精神と肉体の鍛錬を少々・・・


「その行動目的は？
あと、ついでに所属とIDも聞いておきましょうか」



「なんの尋問だ。
まぁ、大吉よ。貴様にはなんの恩義も無いわけだが。
お情けで言ってやると、余分な装飾は省いて簡潔に答えるのが身のためだぞ
さもなくば、貴様はそこの狂人によって嬲り殺されるだろう。いや、それもそれで見てる分には面白ぇんだがな」


(・・・僕はこのサイトの管理人様ではありませんでしたっけ？)
え〜っとですね、余計な言葉が多くなりましたが、単に運動でもしようかと思いまして、ハイ


「運動するのはいいですけど、
そうやって気紛れでやったりやらなかったりは、
いっそ何もしない方がマシってもんですよ。筋肉痛めますから」


いや・・・今度ばかりは少々本気にならざるをえんのだ・・・
なんせ、奴との決着をつけねばならんのだからな・・・


「・・・お前、まだムカつく二次元キャラをボコりたいとかのたまってるのか？
あと数ヶ月で社会人なんだからさ。いい加減二次元は卒業しろよ。
親友から「いい年なんだから彼女でも作れ」って年賀メールも来てたんだろ？」


そういうんじゃないわぁ！
リアルに悲しい気分になる事言いやがって！！
ちゃんと、三次元を相手にした現実を見た行動指針があるんだよ！！


「・・・じゃあまた「東映とバンダイにカチコミじゃあ！！」とかですか・・・
あのですねぇ、気持ちは分かりますけど、そういうのは昨今洒落ではすまないんですよ？
あんまり不穏当な発言してると、数少ない趣味の一つでもあるネット活動も廃業させられますよ？」


・・・うん、言い忘れてたけど新年明けましておめでとう

今年もお前らとはよろしくしたくねぇ


「そんなもんこっちだって願い下げだ馬鹿野郎」


「むしろ手切れ金に１０円(遠縁)投げつけたいところです」


とにかく、私は試験前だけど体を鍛えねばならんのですよ
そりゃもう、鬼になってドンドコ太鼓を叩くぐらい鍛える必要があるんですよ


「だから、なんでだよ？」


・・・従兄のカズ君って、いるじゃない？


「いますね」


「え〜と、誰だっけ？」


小学校時代から一緒に住んでたり遊びに行ったり、
年が近い事もあって、親戚の中で一番仲の良かった従兄だよ・・・


「大吉さんと並んで「若貴みたい」とか言われてた人ですよ」


「あぁ、デブコンビか」


・・・お前らの限りなく悪意と偏見に満ちた意見はともかく

その、兄弟同然のカズ君・・・いや、カズの奴とケリつけなくちゃならなくなったんだよ


「そりゃまたどうしてですか？
好きな二次元キャラが被ったとかそんな理由ですか？」


それはそれでたしかに命を賭けるだけの理由だが、今回はそうじゃない

・・・・・・奴が悪くなってしまったからには、私の手で引導を渡してやらねばならないんだ


「悪くなった？　反抗期でも迎えたのか。２０過ぎた駄目オタクが」


・・・親に反抗するぐらいなら可愛いもんさ・・・
私だって信じられないんだ・・・あのカズ君があんなに悪くなるなんて・・・


「どれぐらい悪くなっちゃったんですか？」


もうね、凄い悪くなったよ。めちゃくちゃ悪くなったよ。って言うか
























悪い魔人ブウになってたよ



「・・・日本語訳頼む」


「・・・・・・・・・・ようするに。痩せたんでしょ。ものすごく」


そうなんだよ！　この前の正月に会ったんだけどさぁ！！
前までいたはずの、良い魔人ブウが中にいなかったんだよ！！

えぇい、どこにやった！　中の人をどこにやった！！
返せ！　中にいたはずの、僕と仲の良かったあのカズ君を返せよぉ！！！


「・・・デブが痩せたデブを逆恨みして報復計画練ってた？」


「ついでに、もう何度目かもわからない新たなダイエットの決意を固めたんでしょう」


「そうか・・・・・・もう、殺しちゃってもいいかな？」


「えぇ、死んだら骨と皮だけになるでしょうし。
その方があの人も本望でしょう。とりあえず、生きたまま枯れ井戸に放り込みましょう」


・・・なんかさっきから凄い勢いで汗が出るのに筋肉が冷えていく・・・

つーかさぁ！　ほんと別人になってたんだよあの元若乃花！！
半年ほど前に会った時は語尾に「〜〜でブゥ」とかつきそうなキャラだったのに！！！


「うっさい肉塊。お前むしろ社会人になるんだから語尾に「にゃ〜」とかつけるのやめろ」


もうね、あの変身にはほんと驚いたよ
思わず、別人として「花田勝氏」とか呼びそうになったよ


「言っときますけどね、その理屈で言うと貴方のあだ名はマケボノになりますよ？」


つーか、ほんと驚いたよ
個人的には昨年のダイエットチャンピオンは貴乃花、次点でXXさんだったのに


いきなり今年のチャンピオンが決まった感じですよ
こりゃ負けてられませんよXXさん。いやさ、西のチャンプ！！


「なんのチャンプだよ」


全国で、ダイエットのために全力を尽くす猛者達のランキング・・・

正式名称ダイエットキチガイランキング。通称、ダイキチランキングだ


「・・・サイカチですか。どこからツッコんでいいのか一瞬迷いましたけど」


うおお、ワシにはダイエットの指導をしてくれる白衣の師匠がいないのは何故だ！！？


「いるじゃん。去年も言われたじゃん。「痩せないとほんとに糖尿になるよ」って、病院で」


女子高生限定！　あんな加齢臭のするおっさんが師匠なんて嫌だ！！

つーか、その言葉は毎年のように健康診断で聞いとるがまだ糖尿にはなっとらん！！


「なってからじゃ遅いんですよ！
と言うか、本気で痩せなさい！　痩せた後、その体重キープしなさい！！
１３０になって１００になって１２０になって１００になって１１０になってまた１００になって！！
来月入社前の健康診断があるんでしょ！？　ならその前に１００以下に落として、それ一生涯保たせなさい！！」


「・・・ほら、(一応)年齢女子高生の師匠がこう言ってるぞ」


・・・そんな、返り血で真っ赤に染まった木刀を指揮棒(マイバン)にしてる師匠はいりません


「死にたいですか！？　痩せたいですか！！？　スリム・オア・ダイ！！？」


マム！　イエス、マム！！　自分は痩せたいであります！！！


「なら、食っちゃ寝食っちゃ寝ゴロゴロしてる暇あったら運動しなさい！
あと、食事がしたいと思ったら、美味しんぼ読みながら水飲んで我慢してなさい！！」


・・・軍曹殿、ならせめて味ラジオの開発が急がれると思うのですが


「あったなぁ、そんな短編。星新一だっけか」


「贅沢は、敵です。
我が国が技術大国と呼ばれたのはもう過去の話！」


か、過去にしちゃっていいんでありますか！！？


「むしろ、のび太さんがドラえもんさんを開発するまで技術力は停滞したままです・・・」


・・・軍曹殿、それは元ネタが感動するだけにこう言う時に持ち出すのは・・・


「口答えするのは誰ですか！！？　誰もいない！？　魔女のお婆さんですか！！！」


「どうでもいいけど、丁寧語でスラング叫ぶなよなお前。聞いててキモい」


「とにかく、痩せたいのならそういう
「面白いからやってみたい」とか言う運動ではなく、
一度成果をあげた運動や食事制限を繰り返し続けなさい
なんでダイエットするたびにやり方が違うんですか貴方は」


・・・飽きたから。一度効果あったけど、続けるのはなんだかなぁ・・・と


「言っとくが、トータルで見たらお前のダイエットは失敗してるんだからな？」


「今年はダイキチランキングで一位を取れるように頑張りなさい。
そのためには、私も協力を惜しみません。差し当たって、アルゼンチンバックブリーカーです」


・・・「差し当たって」「アルゼンチンバックブリーカー」で、私のダイエットはどうなるんでしょう？


「・・・俺に聞くな。と言うか、俺を巻き込むな」


まぁ、この前一緒に飯食いに行った親友もさぁ
妙に疲れてると思ったら、「朝は寒稽古。昼は仕事。夕方以降はまた稽古」って、
なんか夏に「剣道始めた」ってのをまだ真面目にやってたらしいのよ
で、ならワシも頑張っとこうかなぁ、と。いつか対戦した時に負けるのも経験者として癪だし

・・・まぁ、マジトークするとちょっと病気気味だからキツい運動はしない方がいいって一度医者には言われてんだけど


「・・・すでに手遅れになってるじゃないですか」


地味に一昨年からネタ引っ張り続けてるからねぇ
とりあえず食事療法中心で減量しつつ頑張るのでありますよ
運動もまぁ、軽めにね。サウナとか温浴とか、そっちの方でいい汗流すよ


「まぁ、頑張れ。
この時期は色々忙しいとは思うが・・・
それもこれもすべて、お前の保留癖が招いたツケの清算所だと思え」


浦部かワシは。鍵穴は、偶によって満ちる・・・！


まぁ、今年も程ほどに頑張るですよ〜


「・・・更新もちゃんとしなさいよ？」


・・・頑張るですよ〜


「目をそらすな」