10月15日
第七部は何時になるんだマジで
今日は相方視点でジョジョ立ちオフの出来事を相方視点でお送りします
ちなみに写真の類は一切ございませんのでご了承ください
〜10月12日〜
「へ〜、ここが大阪城公園前ですか。お城も見えますし、なかなか感じのいい場所ですね」
「・・・なんで俺らがここにいるかって話だがな」
「だから今日ここで行われるJOJO立ちオフに参加する我らが管理人さんの雄姿を見届けに来たんじゃないですか」
「まぁ、どうせ暇だったからいいが・・・しかしわざわざ東京から夜行バスで大阪までとは・・・何があいつをそうまでさせたんだ?」
「スタンド使いとスタンド使いは引かれ合う運命なのですよ・・・」
「・・・それは類{キチガイ}が友{キチガイ}を呼んだって解釈でいいのか?」
「前回は渋谷が地元なのに身内のオフ会で参加できませんでしたからね。そのリベンジがしたいのでしょう」
「復讐は何も生み出さないって好例だな。で、あの馬鹿はどこだ? もう10時だぞ」
「ほら、あそこですよ。あそこで手足につけてた計7キロの重り外してます」
「・・・奇行に奇行重ねてやがるな。なんで重りつけてくる必要があるんだ?」
「大吉さんが言うには、北風がバイキングを作ったとかなんとか・・・」
「あ〜もういい。で、あいつらは今何やってんだ?」
「イギーさんに土下座してる真っ最中です」
「・・・もう一度言おう。何やってんだあいつら?」
「いや〜、それにしてもイギーさんそっくりなワンちゃんですね。あれは土下座したくなるのも分かりますよ。ホラ、早速コーヒーガムあげて箱ごと取られてる人もいますし、よくあんなそっくりワンちゃん見つけてきたものですね。ニューヨークで野良犬のボスになってたところを保護したんでしょうか?」
「・・・ふと思い出したんだが、アイフルのCMで有名になったロングコート・チワワいるだろ? あいつと同タイプのチワワがブームになってペットショップで一番の売れ筋になったはいいが、飼ったはいいけどすぐ飽きて捨てる飼い主とかが増えて保健所が・・・」
「不特定多数の人間に見られる可能性のあるオフレポで不穏当な発言しないで下さい! 大体、真のジョジョラーがお犬様にそんな真似するはずないでしょうが! きっとヴァニラアイスさんに蹴り殺されるまで大事に育ててくださるはずです!! あまり余計な事言うと針串刺しの刑に処しますよ!? 貴方は磔刑ですよ!!?」
「結局動物虐待予告じゃ・・・いや、いいや。分かったからそのどこから取り出したか分からないレイピアをどこかにしまえ」
「あっ、そろそろ始まりますよ。オフの成功を祈って皆さんアヴドゥルさん人形とイギーさん人形に土下座礼拝してます」
「新手の新興宗教みたいだな・・・」
「礼拝の後はジョジョ風ストレッチ。表情も重要だと言う事で、体七割顔三割の割合で入念なストレッチが行われます」
「微妙にストレッチになってる辺りがますます不気味だ。そして周りで写真撮ってる連中は笑ってるか半笑いなのにストレッチしてる連中は大真面目なのがさらに不気味だ」
「遊びと本気のケジメがつけられる。それがジョジョ立ち紳士淑女の心意気ですよ・・・中途半端な『覚悟』でもし怪我でもしたらこの場にいる皆さんに迷惑がかかりますからね。まぁ、多少の痛みは波紋で和らげるのもジョジョ立ち紳士淑女の心意気なのですが・・・」
「傍から聞いてる分には益々新興宗教だな。まぁ、怪我人出ない事にこした事は無いが。つーか少し小雨がパラついてるが、大丈夫なのか?」
「大丈夫でしょう。ウェザーリポートさんの能力は天候を操る能力なのですから」
「お前はもうちょっと会話をする努力をしろ」
「コミケだって大抵晴れるじゃないですか。『信じる心』が奇跡を起こして空に太陽を輝かせるんです」
「・・・強いて言うなら周囲との過剰な温度差が気流を生むって感じだな」
「ともかく、ストレッチの次は小ネタです。クレイジーダイアモンドのドラドララッシュやエメラルドスプラッシュなどの原作の再現です」
「ほぉ、それで連中は変な手つきで風船突っ突いているわけだな」
「あの風船はヴァニラ・アイスさんのクリームですね。つまりあの動きはシルバーチャリオッツです」
「せめて俺に解せる単語で・・・ってもういいや。なんか最高にハイになってる馬鹿管理人見てたらどうでも良くなった」
「エコーズACT3フリーズとかミスタさんの銃の構えとか、連日オフ会でさっぱり練習してない大吉さんじゃ100%不可能なんですけど、鬼教官さんが丁寧に動きを教えてくれてますからなんとかそつなくこなせてますね」
「道理で最初の頃は「こうなりゃぶっつけ本番だ」みたいな開き直った目ぇしてたはずだな。馬鹿かあいつは」
「次は『太陽』の時の花教院さんの笑い方ですね」
「禁断症状みてぇだ」
「仕方在りませんよ。アラビア・ファッツさんの隠れ方があまりにもバレバレなんですから・・・」
「つーか体型的に妙に目立つぞ。あの中じゃ一番太いんじゃないか?」
「ポルポさんのポーズがあればハマリ役なんですけどねぇ・・・でも見苦しい割には頑張ってますよ。ほら、プッチ神父さんに立ち向かうジョリーンさんのポーズしてます。初めての女性主人公ですからファンも多そうなのに、そのファンに刺される『覚悟』のポージングですよ」
「デブだから余計にポーズがタルんで見えるからなぁ。しかも最前列で無駄に目立ってやがる」
「ポーズ自体はカッコイイんですけどねぇ・・・なんせ、ジョリーンさんはジャンプキャラ最萌えトーナメントで優勝した程のキャラですし」
「しかし連日オフ会やら夜行バスやらで疲れてるはずなのによく頑張るな。明らかに疲労が溜まってるのに、目はどんどんギラついていってやがる」
「大吉さんの精神テンションは今、貧民時代に戻っているのです。父親が彼らのワナに殺されたあの当時にです。冷酷、残忍。その大吉さんがポージングをしているのです」
「あいつの父親は健在だし貧民だった経験も無いはずだが?」
「連日のオフ会はジョジョ立ちに必要なハイテンションを保つため! 重りをつけて生活していたのはポージングに必要な筋肉を鍛えるため! 夜行バスでの移動は、不自然な姿勢を身体に覚えこませてよりスムーズにポージングをするため! 全ては・・・この日この時のため!!」
「いや、何言ってんだお前?」
「ともかく、エルメェスさんのラッシュを経ていよいよ集団エアロスミスです」
「・・・なんか一列に偉い勢いで並んでいってるんだが」
「え〜と、大吉さんが仮面ライダーで言えばZXさんの位置で・・・それからどんどん続いて・・・ひぃふぅみぃよぉ・・・・・・・・・ざっと170人ちょっとですね。エージェントスミスさん達もビックリです」
「・・・近くを散歩してる通行人の方がよっぽどビックリしてるがな」
「流石これだけ並ぶと凄い迫力ですねぇ。あっ、次はワムウさんに生命エキスを吸い取られたドイツ兵の皆さんをやるみたいですよ。ますます人数増えて200人ぐらいになってますけど。駅の方まで続いてる列がちょっと折り返しちゃってますね」
「さっきのボラボラ叫んでた奴より、躍動感がある分さらに周辺住民の引き方が顕著になってるな」
「とにかく、やっとコレで終わりですよ」
「やっとか・・・まぁ、奴はこれから別のオフ会があるし、少し早いがこれぐらいで・・・」
「は? 何言ってるんですか? 終わったのは準備運動ですよ?」
「・・・なんだって?」
「ホラ、メインのポージングのレクチャーが終わったので大阪城天守閣目指して移動しますよ。総数500人近いですから、大吉さんを見失わないようにしませんと」
「・・・太閤秀吉も、まさか自分の膝元がこんな連中に蹂躪されるとは思わなかっただろうなぁ・・・外堀埋めると見せかけて内堀埋めた家康もここまではせんかっただろうに・・・」
「何ブツブツ言ってるんですか。ここで石仮面オンリーポージングやりますから少し止まりますよ」
「・・・観光客がえらく引いてるな。ハロウィンは半月先だぞ?」
「しかし素晴らしいクオリティの石仮面ですね・・・美術品としてジョースター家で収集されたのも納得の出来です」
「そりゃあ良かったな。ところで、大吉の姿が見えんがどこ行っんだ?」
「え〜と・・・あっ、あそこです。流石に体力つきたんで奥の方で死んでます」
「・・・だからあんま無茶なスケジュールは組むなと言ったんだ」
「大丈夫ですよ。ほら、石仮面イベントの間休んだおかげで、さっそく石段のところで『階段を上ろうとして降りちゃったポルナレフさん』をやってます」
「・・・いっそあのまま死んでりゃいいのに」
「でも歩くの辛そうですし、体力はもう尽きてるみたいですね。もう気力だけで動いてるみたいです」
「だから何があいつをそうまでさせるんだよ」
「フッ・・・貴方のような『悪党』には分からないでしょうね。例え力が及ばなくても、決して諦めない『ジョースター魂』というものが!!」
「・・・お前との会話は、前に宗教の勧誘断った時より疲れるぞ?」
「大丈夫ですよ。舌にトーキングヘッズもついてませんから、普通に会話できます」
「・・・だからその単語が・・・まぁいいや。しかし、さっきから疑問に思ってたんだが・・・あいつ、ずっと写真撮られまくってるが、肖像権とか大丈夫なのか?」
「え〜と、それに関してはコメントを受け取っています」
「なんだって?」
「『おれは肖像権を捨てるぞ! ジョジョ―――ッ!!』だ、そうです」
「・・・果たして捨てたのはそれだけなのだろうか?」
「ふつう 私は自分が困るとすぐ泣きぬかす甘ちゃんはだいっきらいですが! この参加者の皆さんはちがいます 自分たちのしたことを後悔しない最高の大甘ちゃんです!」
「ちったぁ悔いろって感じだがな。人として」
「そして大阪城の城壁でスティッキー・フィンガーズをやった後はいよいよメインのポージングです! 大吉さんも気合充分の様子ですよ!!」
「・・・はっきり言って全て空回りしてるがな。腹筋に力入らなくて丸まってるだけだったり、ジャンプしようとしてちっとも浮いてなかったり・・・」
「・・・まぁ、代わりに鬼教官さんが凄いジャンプしてくれてますから。あれならカレイドステージの花形になれるんじゃないかってぐらい凄いジャンプです」
「あと、急に連中アホのような顔になったんだが、ついに壊れたか?」
「いえ、あれは神砂嵐を破られた時のワムウさんですね。皆さん見事な放心っぷりです。鬼教官さんの目の虚ろっぷりも放送禁止物ですし、大吉さんの表情もキチガイ迫る・・・じゃなかった、鬼気迫るものがあります」
「お前今わざと間違えなかったか? で、今度はなんか運動になってない準備運動がはじまったんだが・・・」
「ヨダレを吹くパープルヘイズですね。見事に凶暴性を再現しています。そしてそこからのボスからの電話へ繋げるよどみなさといい、実に計算され尽くしたプランですね」
「・・・周りの観光客の引きっぷりまでは計算してなかったみたいだがな」
「でも注目は集められてますよ? ほら、行く途中にいた大道芸人の人達のところにはさっぱり人がいませんし」
「とんだ営業妨害だな。まぁ、運が悪かったと思って諦めてもらうしかないだろうな」
「代わりにDIOさんの館を探してもらうって手もありましたけど、DIOさんの館はもう目の前ですしねぇ・・・」
「一応言わせてもらうがお前の目の前にあるのは大阪城だ」
「そして承太郎さんグループとDIOさんグループに分かれてラッシュの速さ比べですね。まるで徳川と豊臣の戦のような喧騒・・・大阪秋の陣と言うに相応しい勝負ですね!」
「・・・俺が秀吉なら百回化けてでても飽きたらんだろうな」
「大丈夫です。その時は写真に閉じ込めますから」
「テメェの発言も充分不穏当なんじゃねぇかコラ?」
「あっ、大吉さんがもう退散してますよ」
「あぁ、これから私的なオフ会で新世界の方に行くとか言ってたからな・・・」
「
大吉マスター21さんのジョジョ立ちオフは
忘却の彼方に消えさりました―――――――
それは世の中の人びとには決して知られることのない影の歴史です・・・・・・
彼の参加した誇り高きオフ会の物語は
世間に聞こえることは決してありませんが・・・
彼のサイトの閲覧者には聞こえるでしょう・・・
あの時・・・大吉さんの付き添いで参加していた参加者にはきっと・・・聞こえるでしょう
二時間後大吉マスター21さんは
新今宮で他のオフ会に合流・参加しました
そして ジョジョ立ちオフ会の伝説はここにひとまず幕を降ろします
しかし! それはまた新たなオフ会の始まりでもあったのです」
「いいから飯食って帰るぞ馬鹿野郎」
「でも、皆さんとても楽しそうでしたね。私も混ざりたかったですよ」
「別に混じってきてもいいぞ? 他人のフリするけどな」
「大吉さんも名残惜しそうでしたし、また次回があるといいですね♪」