4月6日
にこにこ島のわらべ唄{特に意味無し}
樫の木おじさん「まぁ、百歩譲ってヤドリバチの幼虫のように相手の体内を食い破って成長する生物が智恵を持ち、B級ホラーSFのように内部から被寄生者を操る生物がいたとしよう。そしてそれを被寄生者も寄生者自身も知覚しえなかったとしよう。だがそれを言ってしまったらそれは全ての生命に言える事だ。お前だって『桜邪』と言う名の寄生生命体がその身体を操っているのかもしれない。だが、だからと言って『桜邪』がその身体の持ち主である事に変わりは無い。『お前』が『お前』の身体を動かしているだけだ。意思が身体を動かす事に何の不都合は無い。お前の言い分は、『もし脳が意思を持っていたらどうなのか?』と言っているようなものだ。実にナンセンスなジョークだ。脳にあるものこそが意思であり、意思こそが自分なんだからな。『我思う、故に我在り』だ」
「でもやっぱりその寄生者が、被寄生者の身体から出る事が出来れば、話は別じゃないですか」
樫の木おじさん「仮に出来るとしよう。脳が肉体の寄生者だとしてみよう。脳がヤドカリのように、違う身体に脳が入り込んで操る事ができるとしよう。だが、やはりそれを自力でやるのは不可能だ。少なくとも、人間の身体ぐらい複雑な生命体の身体から身体へ移動するなんて事が出来れば寄生中からもっと高度な動きをさせる事ができるはずだろうが」
「では、誰かが外科手術の要領で寄生させたと考えればどうでしょうか? ブラックジャックでも馬の脳を人の身体に入れてましたし・・・」
樫の木おじさん「だから漫画のネタを持ち出すなって言ってるだろうが! ああそうだな。お前の言い分も不可能なワケじゃないな。『天と地がひっくり返って死んじまう』ぐらいはありえる話だな!!」
「つまり、プッチさんがこの近くで『C―MOON』の能力を使うぐらいの可能性でありえるワケですね? って事はあの射程距離が3KMですから・・・」
樫の木おじさん「そんな話してねぇよ! 『杞憂』って皮肉だよ!! ありえねぇっつってんだよ!!!」
「ありえないなんて言葉がありえないんですよ!! それならそんな理論だけじゃなくて、絶対的な確証を見せてから言ってください!!!」」
樫の木おじさん「あ〜もう分からねぇ奴だな! だから言ってるだろ!!
『中の人』なんかいねぇんだよ!!!」
・・・何の話をしているんだお前らは?
樫の木おじさん「おお、いいところに来てくれた! この馬鹿なんとかしてくれ! 俺は精神科の医者じゃねぇんだぞ!!?」
「人をキチガイ扱いしないで下さい!!」
だから何があったんだよ?
樫の木おじさん「このキチガイ女が、『樫の木さんの中の人は誰なんですか?』とかワケの分からん言いがかりをつけてくるんだよ!!!」
・・・ネタをいつまでも引っ張っても寒いだけだぞ?
大体、この人がそんなネタに反応できるワケ無いだろ?
「いえ、ネタじゃなくてですね。生物としておかしいじゃないですか、喋る樫の木なんて。これはもう、中に誰か入ってるんじゃないかな・・・と思ったワケでして」
・・・それならお前の『スタンド』と『仮面ライダー』も相当おかしいと思うが
「前者はウィルス進化。後者は化学力で説明がつきます」
樫の木おじさん「つかねぇよ。はぁ・・・もう論理的に説明しようとした俺が馬鹿だった。いいか? 俺はこう言う生き物で、ちゃんと他に俺みたいな種族がいるんだよ。普通は『化け物』とか呼ばれるがな」
ああそうそう、それそれ
今日ガンダーランドの新相方が来るらしくて
それがどうも樫の木おじさんの昔馴染みって話だよ
「樫の木さんの昔馴染み? って事は、こんな感じの樹妖系なんですか?」
さぁ? そうなんじゃないの? よく知らないけど
樫の木おじさん「・・・それは誰だ? 楡か? 松か? 杉の野郎だとしたら時期的に遅すぎるし・・・と、とにかく誰もこさせるな!! 来ても俺は留守だと言え!!!」
「・・・友達が尋ねてきたとかそう言う発想全く無いらしいですね・・・」
樫の木おじさん「五月蝿ぇ! 仕方無い、相方として来たんならどうせ一日で帰るだろうから俺はその間どこかで時間潰すか・・・」
「・・・何処へ行こうというのじゃ?」
樫の木おじさん「やり過ごせればどこでもえぇわい。まぁ、馬鹿と議論してて疲れたから、できるだけ静かで落ち着けるとこなら言う事無いんだが・・・」
「ほぉ・・・それならあの世なんてどうじゃ? お主には中々相応しい場所だと思うぞ?」
樫の木おじさん「真面目に考えろ馬鹿! こっちは真面目に・・・って、あれ? お前は・・・」
「久しぶりじゃのう外道樫。よもやワシの顔を見忘れたとは言うまい?」
「だ、誰ですか? 知り合いですか? 上様ですか? 上様とて構わずに切り捨てますか? それとも上様がこのようなところになどいるはずが無いのでこの無礼者を切り捨てますか? 最終回は佐渡将軍と一騎打ちで、『何だかなぁ』な終わり方ですか? め組の扱いがショボすぎで不服ですか? 後番組の『天罰屋くれない』は仕事人の亜流っぽくて今から見る気半減ですか?」
うん、どうやら君はDIOとジョースターの因縁におけるところの
シュトロハイムやディアボロみたいなものらしいから、ちょっと黙ってて
「・・・せめてエンポリオさんならかなり因縁に絡めるのに・・・」
「どうした? 早くせい。ワシの名を言ってみせい!!」
樫の木おじさん「お、お前は・・・か・・・
隠れ座頭!!」
「ワシは踵もあるし盲人でも無ければ子供を攫ったりもせんわ!!!」
「彼女・・・相当出来ますね」
分かるか?
「えぇ・・・先ほどの『北斗の拳』ネタといい、今の妖怪ネタに瞬時に反応できる事といい・・・かなりの使い手ですよ」
・・・お前ら二人してネタがお約束にも程があるぞ
「えぇい! 久しぶりにあったと思えば何じゃその態度は!! もっと言う事があるはずじゃろうが!!!」
「・・・あの〜、初めまして。私は桜邪と言う者ですけど・・・」
「ん? おお、これは失礼致したな。ワシの名は樫乃。『ガンダーランド』の新しい看板娘じゃ。そちらの管理人殿も、今後とも宜しく頼む」
「樫乃さんは樫の木さんとどういう関係なのですか? 昔詐欺の被害にあったとか、何か盗られたとかでしたら、力づくでも弁償させますけど・・・」
「桜邪どのはあの男の事をよく分かっているようじゃのう。これで『恋人ですか?』とでも聞かれた日にはワシも理性を保てていた自信が無いが・・・とにかく、奴には大きな『貸し』がある・・・それを返してもらいに来たのじゃ・・・」
「なるほど、『樫』と・・・いえ、忘れて下さい」
だから無闇矢鱈にボケようとすると踏みたくない地雷踏むはめになるから黙れと言っとるだろうが
「・・・まぁ、それぐらいの『個性』が無くてはあの外道とは一秒足りとも一緒にいられないのじゃろうな」
いや、初対面だからって気を使わずに馬鹿には馬鹿って言っていいんだよ?
樫の木おじさん「黙って聞いてりゃ勝手な事を! 『貸し』があるのはこっちの方だ!!」
だから、どういう関係だよお前ら?
樫の木おじさん「色々因縁はあるがな・・・こいつは・・・こいつは・・・俺の国を・・・人間達と手を組んでにこにこ島を征服しやがったんだ!!!」
「ええっ!? ・・・って、それは・・・」
あんたが独裁してたからクーデターが起きたんじゃねぇか
「お主に虐げられた仲間達の怨み・・・この手で晴らせなかった事がワシの心残りじゃ・・・」
樫の木おじさん「馬鹿な! 重要なのはシステムだ!! 国に心などいらん!!!」
ワポルかお前は
殺されて正解だったんじゃないの?
「『楽がしたい』、『有名になりたい』って理由で王様になろうとしましたからねぇ・・・ガッシュさんに怒りの電撃で焼き払われそうなキャラですね」
樫の木おじさん「仕方無いだろうが! あの島は大昔の『妖怪百年戦争』のせいでボロボロになってたんだ!! 復興するには他国の協力が必要だったから、仕方なく島民達に協力を・・・」
「それにしても他にやり方はあったでしょうが。貴方、自分と島が同時に利益取れる方法選びましたね? 島の事だけを考えればもっと島民の負担が少なくなるようなやり方があったでしょうに・・・」
あんた、下手すりゃアクメツされるぞ?
樫の木おじさん「お、俺がいなけりゃあの島は戦争の爪痕から立ち直れずに・・・」
「その戦争の原因作ったのがお主じゃろうが!!!」
・・・本当、何やらかしてんだよあんた
「・・・最低な話ですね」
樫の木おじさん「何で俺のせいなんだよ!? 戦争がはじまった頃には俺はもう島を出てたんだぞ!!?」
・・・それ、戦争のきっかけだけ作って逃げたって事じゃねぇか?
樫の木おじさん「違うって! 元々あの島の長老やってた奴が死んじまって、それで島に張ってあった結界が無くなって外の妖怪に攻め込まれたんだよ!! むしろ俺はあの島に張ってあった結界で閉じ込められた被害者なんだよ!!!」
「被害者とはまた大きくでおったな・・・長老様を罠に嵌めて枯死させておいて、よくもそこまでホザけたものよ!!!」
・・・それは初めて聞いたなぁ
「でも、さすがにそこまでは出来ないんじゃないですか? この人こう見えてかなり小物ですから・・・長老様っていい人なんでしょ? 善人を後ろから刺せるようなタマじゃないですよこの人」
樫の木おじさん「なんか馬鹿にされているようでひっかかるがそのとおりだ! 俺は何もやってねぇ!!」
「・・・千年もの長い間、長老様はお主の心無い言葉にさらされたのじゃ・・・あのお方はお優しい方じゃったから、それを心に病んで弱られてしまったのじゃ・・・」
樫の木おじさん「そんなの俺のせいじゃねぇだろうが!! 大体、あのジジイがそんな事気にするような奴かよ!!!」
「お主の耳には入らなかったが、島の者はみなこのような噂をしておった・・・『樫の木おじさんは外の世界に出たくて、長老様が邪魔になったから精神的に追い詰めて枯死させた』んじゃとな・・・ワシも最初はそのような事はただの噂と思っておったが・・・」
樫の木おじさん「噂は噂だろうが! 能力ある人間に悪評が立つ事は至極当然の事だろ!!?」
どう思う?
「心労は本当でしょうね。あの人の会話は失言と暴言と薀蓄と泣き言がほとんどですから・・・間違った事言ったら殴って教えないといけないんですよ」
「では何故戦争の責任を取らずに逃げた!? 無理矢理にでも取らせようと追ったワシから何故逃げ続けた!!?」
樫の木おじさん「偶然だ偶然! もしくはテメェの殺気に反応して本能が逃げろって言ったんだよ!! 今みてぇな殺気感じたら小動物だって逃げだすわ!!!」
「ホント、私置いてすぐ逃げるんですからこの人・・・まぁ、アドベントカードで無理矢理召還して殴りますけど」
「そればかりか、ワシの親友じゃとたばかってあの三人を特に無理矢理働かせおって! 何故そのような嘘をついた!!?」
樫の木おじさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・働き手が必要だったから勧誘したんだよ。素直に言う事聞く連中だったから・・・」
「急にテンションが下がりましたね」
{小声で}本気で友達だと思ってたんだろ。樫の木おじさんのくせに生意気な
「あの子達のワシへの信頼を利用しおって! あの子達がワシのためにと頑張ってた心を踏み躙りおって!! 可哀想に、お主の独裁から救い出された時には過労死して魂だけになってしまったわ!!! あの子たちの心の安らぎを得るためにも、ワシは絶対にお主を許さん!!!!」
樫の木おじさん「・・・・・・・・・・・・・・・俺の『ウッディウッドペッカー』があれば死なずにすんだんだよ。それに俺だってあいつらから・・・ブツブツ」
本気で自分が慕われてると思ってたらしいな
「過労死寸前の労働強いて死なせないなんて生き地獄に堕としてたくせに・・・やっぱり殴って躾ないと駄目なんですよあの人は」
「お主が外界から灰だけになって島に流れ着いて長老様がお主を再生させたのが、ワシが芽生えると同時期だったから今まで『幼馴染』として穏便に話をすすめてやったが・・・もう我慢できん! お主は枯死しても灰から復活しおるから、代わりに未来永劫続く苦痛を与えてやるわ!!!!」
樫の木おじさん「ふざけんな! 冤罪でそんな目に合わされてたまるか!! 必ず無実の証拠を掴んでお前の目の前に突きつけてやる!!!」
「待てぃ! そう言いつつ逃げようとするんじゃい!!」
は〜い、そこまで〜{追おうとする樫乃の肩を掴みながら}
「ライダーデッキの『ウラワザ!』 通常とは逆位置{リバース}にアドベントカードをベントインすると契約モンスターをミラーワールドへテレポートさせる事が出来ます!!」
樫の木おじさん「でかした! さすが俺の下僕ども!! それではサラバだ樫乃!!! もう二度とその面見せんじゃねぇぞ!!!!」
{桜邪のベントインと同時に姿が消える樫の木おじさん}
「・・・何のつもりじゃ?」
ん〜、長すぎるからね・・・
ただでさえガンダーラさんと過去話の設定についてメールでやり取りしてて時間がかかったと言うのに・・・
「・・・更新が遅れるのは単にお主の怠慢のせいなのではないのか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・違うもん{必死に目をそらしながら}
「まぁ、私はあんな人どうでもいいんですけどね。管理人の意思でしたら、それに従うまでです」
「・・・ならば、今回はワシが退こう。『みらーわーるど』とやらに入る術も無いのでな・・・」
「それでしたら、私の契約モンスターになれば出入りできるようになりますよ? 何でしたら、樫の木さんの代わりに樫乃さんが私の契約モンスターになりませんか?」
いやぁ、おじさん敵だらけだねぇ
止めるつもりはさらさら無いけどね
「・・・いや、遠慮しておこうかのう。それより桜邪どの、『樫乃さん』などと他人行儀な言い方をせんでも良いぞ? 『この姿』の時は・・・そうじゃな・・・『かしのん』とでも呼んでくれ
「はぁ・・・それではかしのんさん」
「いや・・・だから『さん』をつけずとも・・・」
コイツは他人を呼び捨てにするのが嫌いなんだとさ
「理葉さんやナオミさん。それとまだお会いした事が無いレーラさんに宜しくお伝え下さい」
「確かに承った。それと、あの外道樫にも伝えておいてくれぬかのう。次に会ったらただじゃ済まさぬ、とな。それでは、ワシはお暇させてもらおうか」
ガンダーラさんに、次は絶対3日以上遅れませんからって伝えておいておくれ〜
「樫の木さんには伝言ついでに二、三溌ぶん殴っておきますね〜」
・・・ところで、どうする? あの人の処遇・・・
「さぁ・・・まぁ、私も武器は使い慣れてる方がいいですから、樫の木さんが地面に頭こすりつけて頼んでくるんなら、かばってあげない事もないですが・・・」
・・・それは暗に見捨てるって事じゃないか?
「さぁ、それはどうでしょうか?」
樫の木おじさん「くそっ・・・まさか樫乃がここまで来るとはな・・・まぁ、桜邪に返り討ち・・・いや、あわよくば同士討ちにさせる事が出来れば俺のハッピーライフは約束されたようなものなんだが、さてどうしたもんかなぁ・・・? ・・・つーかなぁ・・・相変わらず自分の狭い価値観で善悪定めて悪には容赦しやがらねぇ・・・だから『結界解いて外の世界で修行させてやるのがあいつのためだ』って言ったのに・・・厄介事だけ残して先に死にやがってあのクソジジイ・・・今度イタコ使って呼び出してイタコごとぶん殴ってやる」
・・・一人ごとまで最悪だよあいつ
「ですねぇ。アレで他人を全く省みないようなら私が悪認定でアクメツしてますよ・・・」
しっかし・・・長くなったなぁ・・・
とにかくガンダーラさん! 今回説明されなかった
『あの三人』の設定とかの説明はそちらで宜しくお願いスマッシュ!
「何で『おさる』さんのネタですか」
樫の木おじさん「・・・お前らはいいよな。気楽で・・・」
そうやって、自業自得のくせに被害者ぶってるからますます怨み買うんだよ