12月14日
実は15日の朝に書いてます{爆}
・・・・・・・・・諸行無常だねぇ
樫の木おじさん「どうした、そんな悲しそうな目をして・・・また何かの漫画に感化されたのか?」
「違いますよ。無常と言えば無常矜持の事ですよね?」
どっちも違ぇよ馬鹿野郎
私は世の虚しさに気付いたんだよ・・・
樫の木おじさん「珍しく哲学的になってるな・・・これはかなり久しぶりに真面目な話の予感か?」
「{フフフ・・・私には判ってますよ大吉さん・・・それは前フリですね? ボケるために前フリをしているんですよね?}」
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕す・・・
どんなに栄えていても永遠なんてものは存在しない
全てのモノは零れた雫が砕けるように儚く消える運命・・・
樫の木おじさん「俺死なねぇけど?」
イレギュラーは黙ってろ
別に命自体が無くならなくてもさ
名前が忘れられたりして、存在が消えるし
やっぱりすべからく永遠なモノなんて無いんだろうね
「読めました。そこからONEネタに振ろうと言う考えですね?」
馬鹿も黙ってろ
生まれれば死ぬんだよ
壊れるし消えるし無くなるんだよ
それが生きている者、在るモノの理だ
でも、常に人は不老不死とか、恒久の美を求める・・・
これはそれ自体よりも、永遠そのものに憧れるからじゃないか?
樫の木おじさん「よく判らんが・・・まぁ、俺も金とか美とかはいらんから世界中の生命が俺を崇め奉って永遠に安楽にヘラヘラ笑って生きていけるような世界が欲しいから、似たような考えではあるのだろうな」
・・・お前が言うと偉く下衆な考えに聞こえるから、頼むから黙ってろ
「私は毎日が楽しければ別に明日死んでも差し支え無いですが・・・やっぱり楽しいのは永遠に続いた方がいいですよねぇ」
そうそう、人は誰しも永遠を望むんだよ・・・
もしも幸福に永遠だと言う保証があれば、それほど幸せな事は無い
樫の木おじさん「まぁなぁ・・・でもそんな保証なんてどこにも無いワケだろ?」
そう、デフラグが終わらないんだよ
樫の木おじさん「・・・は?」
だから、パソコンがボロいらしくて
半日経ってもデフラグが終わらないんだよ
デフラグ中はパソコン使えないし・・・困ってたんだよ
「・・・いきなり話題を変えて笑いを誘う形式のボケは、もっと話術にキレが欲しいところです・・・いえ、ヌルいにも程がありますね・・・よって、大吉さん0点」
話題は変わって無いよ、いいから聞け
暇になった時にやろうかとも思ったんだけど
ワードにガタでもきたらしく3分経ったら強制終了しちゃうんだ
樫の木おじさん「・・・そりゃまた凄い状態だな」
おかげでレポートが書けないんだよ・・・
だから一刻も早くデフラグする必要があると思うんだけど・・・
「でも半日経っても半分も終わらないんですよ?
オフ会もあるのに・・・どうするつもりなんですか?」
だから永遠が必要なんだよ
樫の木おじさん「・・・何故?」
だから、デフラグするだろ? でもボロいパソコンだから
何かあるとすぐ「ドライブが初期化されて〜」とかになって最初からになるんだよ
かなりゆっくりだけど進んではいるってのは長時間見てると判ってくるんだけど・・・
「じゃあそのままほっとけばいいじゃないですか」
5分ぐらい経つとさ
焼きつきを防ぐために画面が変わるじゃない
樫の木おじさん「変わるな」
そうなるとまた最初からになるんだよ
画面が切り替わってるとデフラグも進まないし
だから画面が切り替わらないようにする必要があるんだけど
キーボードを押しっぱなしにしてたらドライブに負担かかるって言うし
だったらマウスに絶えず衝撃を与える必要があるワケなんだよ・・・つまり
そのための永遠・・・と言うか永久機関が必要になってくるんだよ? 判るか?
樫の木おじさん「・・・それ以前にどうしてそう言う突飛な発想が出るのかが判らん」
「いっそ新しいパソコンメインにした方が速いでしょうに・・・ドクターキリコならもう安楽死の準備に入ってる段階ですよ?」
それでも愛着があるから延命処置がしたいんだよ・・・
だから色々マウスを動かす永久機関を急いで探し始んたんだよ、夜中に
樫の木おじさん「・・・お前も忙しいんだか暇なんだかよく判らん男だな」
忙しいんだよ
だから私の手を煩わせない永久機関が必要だったんだよ
「え〜と、今証言が取れましたが・・・貴方、昨日の夜いきなりお母さんやギルさんに『永遠をくれ』だの『永久機関がこの家には無いか』だの聞いたそうですね?」
まぁね。そしたら母に
『じゃあ息の根を止めてやる』って首締められたけどね
樫の木おじさん「・・・馬鹿しかおらんのか貴様の家は」
ラジコンぐらいあればいいんだけどねぇ・・・
マウス解体して、電動歯ブラシで動かしつづけようとしたけど
ギルが知り合いから貰ったモノだったから駄目だって言われたし・・・
「・・・・私だって自分の歯ブラシで一晩中マウスこすらさせてくれって言われれば何も言わずに殴りますけど」
マッサージ機も探したんだけど無かったし・・・
永遠なんて所詮無いのかと少し虚しくなったよ・・・
樫の木おじさん「大丈夫、多分モニターの向こうの人間達も別の意味で虚しくなってるから。つーか言ってる事は最初と同じなのに一気にしょぼくなったな」
「とりあえず身近にあって、半永久的な永久機関と言えば・・・時計でしょうか? 秒針に糸を巻きつけるとかすれば永久機関になりえるかと」
うん、そう思って百円時計を便所から持ってきた
樫の木おじさん「馬鹿だなお前ら。こう言う安い時計は表面のガラスは外れないように出来てるんだよ」
・・・そうなんだよ。外すには壊さなきゃならないタイプだから諦めた
「でも良い考えではありますから諦めきれませんよねぇ・・・?」
うん・・・そうなんだよ・・・でもそのせいで・・・
目覚し時計が一つ駄目になった
樫の木おじさん「ちょっと待て馬鹿野郎」
だって! いい考えだと思ったんだもん!!
だから目覚し時計なら簡単に解体できるかと思って・・・
「ああ! だからさっきからそこにコードが千切れた目覚し時計が転がってるんですね?」
・・・これは後で母様に
誕生日プレゼントとして渡すから
樫の木おじさん「・・・どこまで非道なら気が済むかお前は」
・・・でも、結局壊れちゃったからね
もっと変わりになる永久機関を探したんだけど・・・
「う〜ん・・・大吉家で他に永久機関になり得るものなんてありましたっけ?」
動くのは無いね
樫の木おじさん「意味深な返答だな」
だから、プロジェクトX並に発想が逆転したんだって
これには先ほどの母親の『じゃあ息の根を止めてやる』ってのがヒントになった
「と、言う事は・・・」
別にマウスは動かすためだけのものでは無い
私は逆に、左クリックをガムテープで固定したんだ
樫の木おじさん「・・・大丈夫なのか、それ?」
とりあえず画面は変わらなかったし
そのまま一晩放置する事に決定したよ
そうか・・・唯一、死だけは永遠だったんだ・・・
「・・・綺麗なんだか汚いんだかよく判らない締めですね」
樫の木おじさん「汚いんだよ。図らずもヒントをくれた母親の誕生日に壊れた目覚し時計渡そうとしてるぐらいだしな」
「でもまぁ、デフラグが終わったんならそれでいいじゃないですか・・・」
不思議ですね
ある人の過去を探り生い立ちを追っていると・・・・
なぜかその人が今はもうこの世にいないかのようについ錯覚してしまう・・・・!!
樫の木おじさん「・・・いきなり何言い出すんだ? 狂ったか?」
「これ、『QED』の『凍てつく鉄槌』の台詞ですよね・・・と、言う事はまさか・・・!?」
樫の木おじさん「えっ? どういう事だ?」
なぁ、おじさん・・・
誰がデフラグが終わったなんて言った?
樫の木おじさん「・・・・・・ひ、一晩かけたんだろ?」
えっとね〜、寝る前は33%デフラグ終了してて〜、6時間以上寝て〜
起きてもまだ33%でした
ちまちまと進んではいるようだったけどね
「・・・もう駄目でしょそれ」
まだだ! まだ終わらんよ!!
前回は8時間ほどで41%まで行ったんだ!!
オフ会に行く前にデフラグ永久機関を作動させる!!!
今度こそ、今度こそ12時間も経てばデフラグは完了する!!!!
樫の木おじさん「・・・いや、無理だろ・・・」
「哀れな・・・・・・・・哀しいほどの・・・・・・・・中古ジャンキーぶり・・・・・・デフラグが完了するだの・・・古いパソコンを使い続けられるだのって・・・・・・いったいどこをどう突っつけば・・・・そういう考えに至るのか・・・・・・? 完全にいかれている・・・・! 妄想もいいとこっ・・・・・・!」
妄想を実現させる事こそ漢の浪漫!
ホメロスを信じたシュリーマンだってトロイアを見つけたんだ!!
「どちらかと言えば自作エンジンを信じるテム・レイですけど?」
とにかく信じる者は救われるんだ!!
つーか藁にもすがらせて!!
樫の木おじさん「・・・血の涙まで流しだしやがったよコイツ」
つーワケでどうせ暇なんだろうから
とりあえずオフ会の間パソコンの見張りでもしててくれ
樫の木おじさん「やだ{即答}」
「見張りですから暴漢にパソコンが襲われた場合は救出しますが、それ以外の場合は関与しません」
・・・テメェら・・・せめて5分おきにマウスいじるぐらいの忠義を見せたらどうなんだ?
樫の木おじさん「忠義っつーか嫌がらせじゃねぇかそれ」
「いいから貴方は少し勉強してからオフ会にいってください・・・くれぐれも他人に迷惑をかけないように」
はっはっは、私が人に迷惑をかけるような男だと思うかい?
樫の木おじさん「・・・過去から未来を予測するのって、結構簡単だって知ってるか?」
「それと・・・間違っても前回のように居眠りなどはいませんように・・・」
・・・善処は致しますが・・・浅倉さんも眠気を戦闘よりも優先したぐらいですし・・・
「もし・・・居眠りなどしたら・・・」
・・・したら?
「永遠の眠りを貴方に差し上げます♪」
・・・さっ、オロナミンCでも飲んでから行くか