12月12日
マダムピッコロって言うとかなり怖い想像ができる
あ〜、大掃除が終わったら部屋が見違えたな〜
具体的に言うと床が見える
樫の木おじさん「・・・だから掃除はマメにしろいつもいつもと口を酸っぱくして言っとるだろうが」
「そうは言っても大変だったんですよ? あのあと結局私も手伝わされたんですから」
樫の木おじさん「テメェが俺をハメたからだろうが」
動機が『オチの台詞がやりたかったから』って・・・浅倉より酷いぞお前
「そう言うのを『粋』と言うんですよ」
樫の木おじさん「『粋』で殺されてたまるか馬鹿野郎
大体、手伝ったって言っても結局テメェも漫画読んでばかりでほとんど進んで無かったじゃねぇか」
「なんとなく読んでしまうのが人のサガなのですよ・・・」
そうそう、ちらっと見てみて
「あれっ? この新人中々面白いぞ?」とか
「へ〜、この人連載前にこんな読みきり書いてたんだ」とか
「あんな面白い読みきりだったのに連載になった途端こんな・・・」とか
「連邦軍が捕まって あんな事も! こんな事も!」とか・・・
樫の木おじさん「いい加減他人のフンドシをオチに使うのヤメロ」
「ともかく一足速い大掃除で気分もさっぱりですね」
樫の木おじさん「つーワケで恒例のシスプリレビューだな」
「・・・なんだか今日も出かけたくなったんですが」
諦めろ。私も咲耶連発でかなりげんなりきてるんだから
今日は前回の約束の続きか
咲耶の家に兄が泊まりに来る話です
『お兄様と二人っきりの夜・・・』
『今まで以上の、スペシャルな思い出、作らなくっちゃ・・・』
・・・やっぱ、今日はやめよっか?
「・・・私は賛成なんですけどねぇ」
樫の木おじさん「諦めろ。これも運命だ」
はぁ・・・で、兄が咲耶家に到着
いきなり「御帰りなさい」と言って抱きつき、キスしようとする咲耶
「『なんてね』とか言ってますけど、半分以上本気だと思いますよ?」
樫の木おじさん「犯る気満々だな・・・出された食事にも睡眠薬・・・いや、媚薬が仕込まれてるぞ、多分」
食事の後、咲耶の部屋で大量の服を見せられる兄
そしていい加減飽きたのか、ふと机の上の小さな箱を気にかける
すると、咲耶は急いで箱を隠そうとするが、勢いあまって中身をぶちまけてしまう
中身は兄との思い出の品かで、色々検分する兄だが、その中の一つに何だか判らないものを発見
兄が『なんだっけ?』と言うと
咲耶は『お兄様酷い!』と叫んで部屋から走り去る・・・と
おいコレ先週とパターン変わらねぇじゃねぇか
樫の木おじさん「天丼ってやつだな
大体、自分にとって大事なもんが他人にとっても大事だとは限らん」
「まぁ、この手のパターンは細部を変える事により何度も使用できて、さらに違った面白さも引き出せますからね・・・悪いとは言いませんよ」
制服にエプロンで外をうろつく咲耶
そして、『私・・・何してるのかしら。折角、お兄様が来てくれてるって言うのに』
と、我に帰って家に戻る。兄は当然のようにすでにおらず、咲耶は兄を探しに町中を駆け回る
途中、回想シーンが始まって
宝箱の中のリボンが語られるんだけど
このリボンが赤い蛇に見えて、咲耶=蛇帯憑き説をますます確信したね
樫の木おじさん「すんなよ。とにかくリボンは
昔結婚式で兄がブーケをキャッチして咲耶に譲った時についてたもんなんだな」
「何故お兄さんがキャッチしてるのかって話ですけどね。普通は花嫁さんの知り合いで三十路未婚の女性等に譲るのが筋だと思うんですけど・・・」
まだ10歳かそこらでそこまで気を回してたら逆に怖いわ
でも、傍にロリ可憐もロリ千影もいたのに何故咲耶に渡すかね?
樫の木おじさん「その頃から咲耶は咲耶だったんだろ? 兄に圧力かけたんだよ」
「まぁ、一緒にいた可憐さんと千影さんをあわせて、この三人を『始祖の妹』と呼ぶ事はもう決定ですね」
・・・まぁ、キャラの濃さ的にも申し分無いわな
で、次はイルカのアクセサリーの思い出
これは兄や他の妹達とプールに行った時にもらったもの
そのときの面子は咲耶に雛子に鞠絵、そして・・・美汐?
「・・・白雪さんでしょうが・・・パッと見ると・・・ど、どうしましょうか?」
樫の木おじさん「どうもするな。何も見なかった事にしろ。次いけ」
で、回想後の咲耶の台詞
『そう・・・お兄様と一緒にいると、思い出が一杯になっちゃう・・・お兄様は次々に私達に素敵な思い出をくれる・・・覚えきれないぐらい・・・』
あげた本人も覚えてきれてなかったんだけどね
で、咲耶は兄が忘れていた品の思い出
兄とはぐれて泣いてた時にもらった噴水の欠片の思い出を思い出し、そこへ行ってみる
樫の木おじさん「・・・公共物の破壊は立派に軽犯罪法違反なんだが」
「あと、迷子になったらどこにいても駆けつけるって、このお兄さんは神崎さんちのお兄さんですか?」
で、その噴水の前に来てみたけれど噴水は作り直されていてしまった
『どうして・・・お兄様との大切な約束な場所だったのに』
うなだれて帰ろうとする咲耶
すると、突然噴水の回りがライトアップされる
『変わっちゃったね、ここも』
『多分、ここじゃないかなと思って・・・約束したよね』
美味しすぎますこの男
で、昔の思い出色々話し合って
噴水から『今日の記念』とでっかい碁石みたいなの拾って帰宅
箱に入れようとするけど、中身がもう入りきらない
『お兄様がいけないのよ
だってお兄様と一緒だと、素敵な思い出すぐ一杯になっちゃうんだもの・・・責任、取ってね、お兄様』
樫の木おじさん「せ、責任って・・・おいカーテン締め出したぞこの女」
さらにこの後の台詞が凄まじい
『この日の日記にどんな事を書いたかって・・・?
うふふ、それは私とお兄様だけの・・・ひ・み・つ』
・・・果たして兄は食われたのか食ったのか・・・
樫の木おじさん「リボンで亀甲縛りにされかねんからな・・・多分、食われたのだろう・・・」
「・・・咲耶さんメインの何が嫌かって、すぐにこの人達がシモネタ談議を始めるのが嫌なんですよねぇ・・・」
まぁ、それはそれとして後半パート
今回の後半パートは前半パートでメインが無い白雪です
樫の木おじさん「・・・スタッフの愛は偏りすぎだ」
いつものようにマダムピッコリのところにお菓子作りを習いに行く白雪
ちなみに、私もお菓子作りはそれほど得意ってワケじゃないけど、好き
樫の木おじさん「でもお前クッキーやらケーキやら、正統派を作った事一度も無いじゃないか」
スポンジとかクッキーとか、水気の無い菓子嫌いなんだよ、榎木津と同じで
でも見た目悪いけど味は良いと定評があるからいいじゃないか
「私の場合は見た目も味も良いですよ?」
まぁ、それはともかく話を戻そう
本日の白雪のメニューは『ラングドシャ』
兄に黒焦げのクッキーやら生焼けのスポンジケーキを出して
兄に『見た目よりは美味しいよ』と言われた事などを思い出していたら失敗
結局、マダムピッコリに教えられながら作り直し
樫の木おじさん「お前も人のフリ見て我がフリ直せよ。いつもいつも作業中に何か考え事して時間測るの忘れて目分量で作るから中がまだ固まってないプリンとかが出来上がるんだろうが」
細かい事は気にするな
で、美味くいって後は焼くだけになって
『早く食べさせたいな。世界一大好きな兄様に』
と白雪が言うと、マダムは滅茶苦茶動揺しはじめます
そして、白雪をサロンに呼んで、菓子が焼けるまでお茶をします
で、マダムは白雪から兄の事を聞き
白雪がペラペラ兄の事について語ってると
いきなりマダムが白雪の顔の前に手を突き出して話を遮る
樫の木おじさん「当然だろうな。俺だって近親のろけなんて聞かされたら5秒で逃げる」
マダムは白雪にこう言う
『小さな二人のラブを応援します』
「ラ、ラブなんて言い方する人って、咲耶さんや『キャプテンラブ』の登場人物以外にもいたんですね・・・」
『「大好きな人が、例えお兄さんでも、ラブは世界一尊いものです」って、ちょっぴり悲しそうな顔でお笑いになったんですの。マダムは微笑んでいるのに、今にも涙が零れ落ちそうな切ないお顔』
私の方が切ないよ
なんでこの世界は近親相姦奨励派がマジョリティーなんだよ
樫の木おじさん「妹が12人もいて当たり前のように他の人間が接する世界だからだよ」
・・・なるほど
で、オチと言うか極めつけ
白雪がラングドシャをバスケットに入れて帰ろうとする時
『貴方の愛が、お兄さんに通じるように、私、祈ってます。貴方方に祝福の時が来たら、私がウェディングケーキを作って差し上げますわ』
・・・マダム、どう考えても兄妹でウェディングケーキを目の前にするような事態になる事は法律が許さないと思いますよ?
樫の木おじさん「まぁ、オチとしては、マダムがそうやって白雪を応援する理由は『マダムも兄が好きだったから』という、可憐の婆さんと同じ理論だったと言う、世界の歪みを見せ付けて終わるワケだな」
「『お写真のマダムの目は「貴方は後悔なんてしないようにね」って言ってるように見えました』・・・近親婚の増長は別の意味で後悔の連続だと思いますが」
この世界にまともな人間はいないのか?
まぁ、とにかく来週はメイド四人衆が登場する話だな
樫の木おじさん「いよいよオープニングのシルエットの謎が解かれるわけだな」
それはどうでもいいから
この『神崎優衣』と言う憑き物を落として欲しい
奴のせいで私の中のメイド萌えが破壊されつつある
「でも、咲耶さんもメイド化しますよ?」
・・・ち、千影がいるから
パッと見、ミュウザクロだけど
樫の木おじさん「まぁとにかく頑張れ」
「それでは、私は何だか見ててお菓子が作りたくなったので作ってきます」
樫の木おじさん「あ、俺試食係な。できれば腹に溜まって美味い奴な」
「・・・じゃあ、手伝うぐらいはしてください」
樫の木おじさん「それは嫌だ。面倒臭い事はしたくない」
・・・最低だなあんた