11月20日
俺の唄を聞けぇ!!!

・・・い・・・いもうと・・・たちのこと・・・たのみ・・・ます・・・

タイガー「なんでプレイした事も無いくせに
そういう台詞だけはポンポン出てくるんだ?」

ちょっと悲しい思いをしてね・・・

ゆうりか「・・・どうしマッシブ、大ちゃん?
・・・大ちゃん。何がそんなに悲しいんでありマッシブ?」

・・・さて、いい加減
ファンの方が本気でキレそうなんで
悪ふざけはこの位にするとして・・・悲しいのだよ、私は

タイガー「だから何がだよ?」

土曜日曜とさ、文化祭だったじゃない

タイガー「あぁ、そういえば」

でね、土曜日に点呼取りに行って
樂共会の出し物覗いて、パンフレット見て
どうしても聞きたくなった合唱があったのだよ

タイガー「ほう?どんな合唱だ?」

ゆうりか「それは決まっていマッシブ
樂友会は、男子校の部活でありながら
女子校の連中と共同練習、合唱ができる
きわめて稀有な部活でありマッシブよ?
大吉BROTHERはきっと女子高生達の
アルトやソプラノの嬌声を堪能しに行ったでありマッシブ

・・・貴様には品性というものが無いのか?
馬鹿者、そんなものに私が日曜日の貴重な時間を
裂こうと考えるはずが無いであろうが・・・SS書かなきゃならんのに

タイガー「じゃあ、何が目的なんだ?」

もちろん、合唱だよ
部員が数名、男女混合になったり
同姓同士で集まってミニコンサート
をやってたんだけどね、私の心を奪った
栄えあるミニコンサートのグループ名は





鍵っ子同盟


タイガー「・・・ま、まさかそれは・・・」

曲目はもちろん
『鳥の詩』『LASTREGRETS』『FAREWELLSONG』
メンバーは部長を含む男子生徒5人組による合唱

タイガー「・・・女子高生置き去りだな」

樂友会という・・・
男子校でありならがら
女子高生達と華のある
青春を送ることの出来る身にあるのに・・・

ゆうりか「何故・・・何故に
安らぎを捨て、茨の道を歩もうと
するんでありマッシブか?」

さぁな・・・
とりあえず、パンフレットからの引用文

『はい、えぇ、ついに来るところまで来てしまいました。
やる曲は「Key」というゲームソフト会社のオープニング、エンディング曲です。
「鍵っ子」っちゅうのは、「Key」のゲームが好きなお子様達 てかんじですね。
まぁ、なんというか、そのゲームというのがいわゆるギャルゲーというやつで、
要するに、恋愛シュミレーションゲームなわけで、萌えてるわけで、
今年の楽友会の○高生は「おたく」っぽい輩がおおいわけで・・・・
どうなるんだろう、この部活は。』

タイガー「・・・しかも、MIDIが伴奏かよ」

私は感じたね
こいつらは、紛れも無く朋友
胸に蛮勇秘めし誇り高き漢だち・・・

タイガー「ただのタチの悪い野良犬じゃねぇか」

ゆうりか「いや、違いマッシブ、彼らは・・・」

そうだ
浪人者だ



俺はこの5人と同じ学び舎にいる事を
強く誇りに思い、彼らの魂の唄を聞きたいと思った

しかし・・・

タイガー「しかし?」





寝坊した


タイガー「・・・死んじまえ

ゆうりか「大吉BROTHER・・・
それは漢として恥ずかしすぎマッシブ

・・・なんで・・・
・・・なんで9時45分からなんだっ・・・!
・・・くそっ・・・ぼろっ・・・ぼろっ・・・ぼろっ・・・

タイガー「寝すぎだ」

・・・つい、二度寝を・・・

ゆうりか「あんたはもう裏切り者でありマッシブ
大吉BROTHER、いやさ!
元サマン島司令官伊佐武光!!

タイガー「高校生活最後の文化祭だってのに
部活サボって家でゴロゴロしてたから、その天罰だな」

・・・すまん!同志達よ・・・!!
しかし、嘆くばかりが能では無い
物理的な問題から間に合わせる事は不可能

タイガー「・・・何したんだよ」

物理的には無理でも
精神は辿り着く事は可能
よって、開始時間に合わせて






DC起動


『kanon』セットアップ!!

♪ありが〜とう〜
言わな〜いよ〜


聞こえる・・・仲間達の唄声が・・・

タイガー「嘘つけ!思いっきり女の声だ!!」

ゆうりか「違いマッシブ
超絶なる敢闘精神は
科学をも凌駕するのであり
マッシブ――っ!!

いっそのこと
男塾名物大鐘音のエールでもしようかと思ったけど
家族関係やら近所付き合いの問題から、自粛

タイガー「当たり前だ!やったら貴様を殺していたわ!!
・・・ちょっと待て、お前、寝坊して行けなかったんだよな?」

何度も言わせるな!!
人の古傷つついて何が楽しい!!
えぇ!行けませんでしたよ!悔しいですよ!!

タイガー「・・・お前、あの日午後から学校行ってなかったか?」

ゆうりか「そういえば、そうでありマッシブ
なにやら遅く帰ってきて
デニーズ行こうとしていた私達と鉢合わせしマッシブ

・・・聞きたい?

タイガー「・・・凄く嫌な予感がするが、一応」

それでは、明日は
何故私が午後から学校に出かけたか?
という話題について、こうご期待

タイガー「やっぱ聞かねぇ方が良かったかな?
ところで、あの隅っこに転がってる『アイアンメイデン』は何だ?」

・・・あぁ、あれ?
あれの中身については
23日にでも語るよ

タイガー「・・・つい最近かいだ匂いがするんだが・・・」

あぁ、血と硝煙の匂いだろ?

タイガー「・・・あいつ、相方の座とらないと
帰れないんだろ?いいから出してやれよ・・・」

いや、それはそうなんだけどね
本当に複雑な事情が色々あって
樫の木おじさんの復活は22日なんだよ
ちょうどご対面させてあげたいからね
23日までアレの中で寝かせてるんだ
そういうワケで彼はしばらく帰れません
本当に申し訳ございません

ゆうりか「23日は私とマリアの友情物語でありマッシブ

タイガー「・・・友情だったのか、アレ?」

色々伏線張りまくって終了