PokkaCoffeeの謎の販売戦略 |
五年ほど前、Pokkaから発売されたクリスタルブラックというコーヒーを覚えているだろうか?クリスタルキングのボーカルの人が出てきて「大都会」の歌が始まる直前に幕切れになるCMのコーヒーです。
しかし、このコーヒーCMはそこそこ話題を集めたものの、肝心の味がいまいち。当然売れ行きはいまいちだったのだろう。ポッカはCMに天童よしみを起用してイメージアップをはかるなど、見当違いな努力を重ねるがやっぱりマズイものはマズイ。マズイものは売れない。そこで、Pokkaが頭をひねった結果がコレ。
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サイズ、でっかくしてみました♪・・・・・・いや、だから、マズイものを量多くしても嫌がられるだけでしょ?まぁこの見当違いなところがポッカの面白さでもあるんだけどね。ちなみに上のやつが185g入りでこっちのが220gです。
そして、おそらく(というか当然)サイズをでかくしても売れなかったのでしょう。そこでポッカがとった苦肉の策がコチラ。
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ミルク入れてみました♪クリスタル「ブラック」じゃなかったんですか?牛乳25%ってめちゃめちゃマイルドだし。1で「昨今、消費者の甘さ離れから、飲料市場においてはお茶類などの無糖飲料が人気を集めています。」だとか、「あらゆる部分でさらに"すっきり感"を追求した無糖ブラックの缶コーヒー「クリスタルブラック」を開発いたしました。」とか、言っちゃってるのがめちゃめちゃ悲しく聞こえてきます。まぁ、そういうとこがポッカって会社の面白いところなんだけどね。
「クリスタルブラック(ミルク入り)」っていう自己矛盾をかかえたネーミングが最高です。
さて、オマケですが、Pokkaって会社は売れないとやたら、量を増やしたがる傾向があるようです。
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右の缶のパッケージに「ご愛顧ありがとうございます。感謝缶 340g」って書いてあるんだけど、感謝されてもコーヒーの量増やすことは別にないと思うんだけど。
それに、こんな甘ったるい缶コーヒーを340gも飲むの正直言って苦痛でした。(ちなみに左の缶は250g)
まぁともかく、そんな目で見るとこのPokkaという会社がいかに愛すべきコーヒー会社かってことがわかってもらえるはずです。
最近、とある大会でありえねーやらかしをした学生フライヤー匿名希望さんからのリクエストです。
全国区で売られてない缶のことをオレは「地方缶」と名付けてるんですが、「地方缶」=「関東にない缶」ではありません。関東地方でしか売られてない関東の「地方缶」ってのもあるわけです。
CDのメジャーCDとインディーズCDみたいなもんで、全国区のメーカー(ポッカとかDyDoとか)の缶だったら全国で売られるし、地方の飲料メーカー(YOKOHAMACANとか)の缶だったら地方のみで売られるってわけです。前に紹介した「神戸居留地Coffee」とか「Felice BLEND COFFEE」とか、あの辺は全部地方缶です。
ただし、ジョージアには例外的なものが多くて、北海道限定発売のミルクを多く使ったコーヒーがあったり、地方で試験的に売って順調に売れたら全国的に売るといったことをしているようです。
あと、さらに例外として地方缶でも、スーパーの安売りとか、パチンコの景品とか、安売りの自動販売機とかで関東でも地方缶が手に入ることもあります。
ちょっとお気に入りの地方缶をピックアップしてみます。↓の奴の中にも東京で買えるやつも結構あります。
SANGARIA「BLUE Mt. MOCHA KILIMANJARO」
サンガリアは大阪のメーカーですね。関東でも稀に手に入りますので厳密には地方缶とは言わないかも知れません。サンガリアの商品には必ずあるフレーズが缶に書かれています。この缶は4,5年前に買ったものですが、やはり書いてありました。
「はてしなく自然飲料を追求するサンガリア」
最近、サンガリアの商品でめちゃめちゃいい味出してるやつを見つけたのでそのうちアップするつもりです。
JR西日本「優香」
なんと言ってもネーミングがいいですね。5年くらい前から売ってたのでこっちの方が若干先じゃないかな?優香のデビューがいつかよく知らないからなんとも言えないです。関西に行ったときに買いました。
JR東海「Lini MILD BITTER COFFEE」
同じくJRの缶コーヒーです。Liniって名前が結構好きです。
SANKO「fabo BLEND」
九州地方で売ってるコーヒーです。サンコーってメーカーは九州人には割合知られてるメーカーだったりするんですかね?高3の時、博多駅周辺で買いました。
nesco「DEEN BLEND COFFEE」 MEHUA「HipCity PREMIUM COFFEE」
ま、ある意味オレにとってはPRMIUM COFFEEですよね。両方とも、大阪のアメ村付近を歩いてる時に見つけて買いました。このときはリュック一つで3泊程の旅行をしたんですが、帰りはリュックが缶コーヒーぎっしりでめちゃめちゃ重くなったのを覚えてます。
キンキサイン「Vコーヒー」
とてもまずかった。原材料を見るとバターが入ってる。昔の缶コーヒーにはよく入ってたらしいが、う〜ん・・・。その名の通り近畿地方で売られてる。
ユーコーヒーウエシマ(サッポロウエシマコーヒー)「クリスタルマウンテンブレンド」
サッポロウエシマコーヒーとUCC(ユーシーシー上島珈琲)は系列会社なんですかね?詳しくはよく知りません。缶に「エスカンブライ山脈 芳醇な花の蜜」っていうフレーズが書いてあるんだけどコーヒーとなんの関係があるのかは不明です。
宝酒造「ブルーマウンテンブレンド」
普通はDyDoだとかSAPPOROとかのメーカーの名前が入るところに堂々と「自信作」とかかれてます。それだけ自信があるってことでしょうね。なんとも安っぽいデザインがとても好きです。宝酒造は京都のメーカーなのですが、割合全国区で売ってるのでこれも正確には地方缶じゃないかもしれませんね。
Oriental「MEGA Break COFFEEレギュラー・プレミアムセレクト」
この缶は非常に悔しい思い出がある缶コーヒーです。←のデザインはリニューアルされた後のデザインで、この前の缶は缶に「メガ」とカタカナででっかく書かれた非常にインパクトのある缶だったんです。とある雑誌で見て以来(どんな雑誌だよっって自分でもツッコミたくなるけど)めちゃめちゃ欲しかったのに、手に入った時にはすでにリニューアルされてました。これもアメ村付近で購入。
●その他
左上から順に
・JR九州「BB(BLACK BLEND)」(福岡)
・SANGARIA「BLUE Mt. MOCHA KILIMANJARO」(大阪)
・JR九州「無糖珈琲ブラジル100」(福岡)
・ダイエー「キャプテンクックコーヒー」(兵庫)
・CGC(ユーシーシー上島珈琲)「珈琲」(兵庫)
・nesco「DEEN BLEND COFFEE」(大阪)
・ユーコーヒーウエシマ「EX CAFE炭焼」(北海道)
・SANKO「fabo BLEND」(福岡)
・MEHUA「HipCity PREMIUM COFFEE」(大阪)
・宝酒造「ブルーマウンテンブレンド」(京都)
・JR東海「Lini MILD BITTER COFFEE」(愛知)
・名糖「炭焼珈琲」(愛知)
・Oriental「MEGA Break COFFEEレギュラー」(愛知)
・Oriental「MEGA Break COFFEEプレミアムセレクト」(愛知)
・美山名水「炭焼珈琲」(京都)
・SANGARIA「QueenCOFFEE」(大阪)
・Sanyo「BLEND COFFEE」(岡山)
・TABLE LAND「炭焼珈琲」(長野)
・ユーコーヒーウエシマ「クリスタルマウンテンブレンド」(北海道)
・キンキサイン「Vコーヒー」(兵庫)
・武田食品「Winning炭焼珈琲」(大阪)
・JR西日本「優香」(大阪)
もちろん地方缶のコレクションはこれ以外にもまだありますけどね。
アメリカンコーヒーって普通のコーヒーと何が違うのか。
多くの人は、(違いを知らない人も少なくないかも知れないけど)、アメリカンコーヒーってのは薄くてその代わり量が多いコーヒーのことだと思ってないですかね。
そーいうオレもつい最近まで、「アメリカン」=「薄いコーヒー」のことを言うんだと思ってました。
で、最近そうじゃないってことを知ってとてもうれしかったんで。
アメリカンってのは浅煎りの豆でいれたコーヒーのことなんですって。
コーヒー豆は生豆のままだと、色もあんな茶色をしてなくってもっと薄い色で、そのままで挽いてもとても飲めたもんじゃないです。
で、焙煎って言って、要するに炒って水分を飛ばすと茶色になるんだけど、その炒り方によって、浅煎り、中煎り、深煎り、って分けられます。
缶コーヒーの表示でシティ・ローストとか、イタリアン・ローストとかいう表示があるのはこの煎り方の深さのことです。
で、浅煎りにすると酸味と渋味がつよくてあまり苦くない、いわゆる薄い味のコーヒーができるんです。これがアメリカンコーヒーです。
で、アメリカンコーヒーができた原因には当時(アメリカの開拓時代)の流通事情に原因があって。
豆は重さあたりいくらで取り引きされてたから、売る側としてはなるべく重い豆を売りたいと。
で、生豆を焙煎する時に浅煎りにすれば水分があまり飛ばないからコーヒー豆の重さが目減りしない。
こういった理由でアメリカでは浅煎りの豆が流通するようになったというわけでした。
もちろん浅煎りだと香りも立ちにくいし風味はなくなるんだけどね。
安上がりなコーヒーってことには変わりはないです。
Georgiaシリーズ、この冬の新商品 |
上段、左上から順に、
・ロイヤルブレンド
・プラチナブレンド
・エンブレムカフェオレ
・リッチアロマ
下段、左上から順に、
・30周年記念コーヒー
・カフェアマーロ
・モカキリマンジャロ
・ホワイトショコラ
インデックスでは、語りきれなかったので、こっちで解説。
今年のジョージアは新製品を発売するペースが半端なく早い!!
これが、言いたかったんですよ。
実は、上に挙げた以外にも、
・つぎいってみよー!190g缶(No.1〜No.6の6種類)
・冬珈琲(期間限定)
というのが、発売されてます。
冬珈琲は、あんまり市場に出てないんで、あまりみたことないかも知れないですね。
つぎいってみよー!190g缶は、加藤愛とか佐藤エリコとかがデザインされてるやつです。6種類あります。
驚くべきなのは、この10種類(15デザイン)の商品が、全てこの2,3ヶ月の間に発売されてるということです。
1週間に1種類ぐらいのペースといっても過言じゃないですね。
新商品の発売を見つけるのは、缶コレクターにとっては至福のひと時です。
日本コカコーラがなんでこんなハイピッチで新商品だしてるかは、全く理解できないけど、買う方としては楽しいかぎりなので、これからもよろしくお願いしたいですね。
この冬(秋)は、Georgia以外も新商品が多くて。
特に、Pokkaはメーカーのロゴを変えたから、全商品が全面的にデザインチェンジしたし。
ともかく、缶コレクター垂涎のシーズンでしたよ。
一応、写真の各商品について解説。
ロイヤルブレンド、プラチナブレンド、エンブレムカフェオレは前から発売されてたのをデザインチェンジしたもの。デザインチェンジは、一般にはあまり気づかれてないけど。
プラチナブレンドは最近、必死でCMやってるから、知名度は少しづつあがってるんだろうけど、このプラチナブレンドの旧デザインの方は鳴かず飛ばずな感じでしたね。
エンブレムカフェオレのデザインチェンジは、ほとんど変わってないんで、多分マニアしか分からない。
もちろんオレは、一目でどこが変わったのかだいたいわかりましたけどね。(気が向いたら、旧デザインの画像もUPしますか。)
エンブレムカフェオレーは、無糖のカフェオレでミルクの割合が23%で高いから、クリープを溶かして飲んでるみたいな味。はっきり言ってまずいから、デザインチェンジしたところでほとんど売れてない。
30周年記念コーヒーは、デザインだけじゃなくて味も当時のを再現してるらしい。
今のオリジナルブレンドと飲み比べたところ、昔の方が比較的苦味が強いのに対して、今のはかなり酸味が強くなってた。
この飲み比べに関しては、レポートを書いたので、近いうちにアップします。
↑で、ちょろっと予告してた、Georgia30周年記念コーヒーと現行のジョージアオリジナルの飲み比べのレポートをアップします。
うちの研究室のゼミ資料のフォーマットに合わせて作ってます。
ま、ゼミ資料は4枚って決まってんだけど、これは1枚におさめました。
それ以外の点は、大体フォーマット通りですよ。
http://home.catv.ne.jp/nn/meta/metazou/georgia.doc
何のために、こんな物作ったの…って聞かれても答えようがないです。
世の中、答えの無い問題もたくさんありますからね。