久が原便り−−−2004年「梅雨明け−−盛夏」号
2004年7月20日リリース

司商店の閉店と気象観測塔の話題

 前号では東京で観測史上2番目に早い桜の開花宣言に触れましたが、例年より1週間ほど早い梅雨明けから猛暑が続き、20日には都心部で観測史上最高温度の39.5度を記録しました。
 久が原では長い間住民から親しまれた6丁目の「司商店」が7月始めに廃業しました。一緒にやっていたペットショップも閉店です。

お店の前の自動販売機も撤去されて寂しい姿を見せる司商店

お店のガラス戸に貼られた廃業の挨拶状

併設のペットショップ「クー」も閉店です。

聖フランシスコ子供寮の庭先に立てられた東京工業大学の気象観測タワー

気象観測タワーの縦長パノラマ写真

タワーの傍らに掲げられた説明板
気象観測タワーの説明【地域情報紙「くがはら」第57号 『これなんだろう?』から転載】
   久が原タワー 遺跡の町で世界最先端の研究が・・・
カトリックお告げのフランシスコ修道会こども寮の南端にある高さ30mの鉄塔、上の方には何やら計測器が付いています。何を測っているのだろうか。東京工業大学国際開発工学専攻、神田研究室に神田助教授を訪ねお聞きしました。
 地表面で発生した熱や水蒸気は主に乱流(時間的にも空間的にも不規則な運動をしている流れ)によって上空に運ばれます。これを上空20〜30mで観測することにより直径2kmの範囲にわたるCO2、熱、水蒸気の放出量(フラックス)を調べることが出来ます。
 このことは都市の地球環境研究に欠かすことの出来ないことです。このような調査・研究はスイス(バーゼル)、カナダ(バンクーバ)でしかおこなっておらず、まして久が原タワーのような長期間の計測は世界唯一のものです。大きなビルの上やテレビ塔、送電線鉄塔のような大規模構築物では気流が乱れ、正しい計測が出来ないからです。
 古い遺跡の多いまちで最新技術による計測器によって、世界最先端の研究が行われていることを知ることが出来ました。私達の住むまちの大事な財産としてみんなで見守っていきましょう。
 (小原洪一)
東京工業大学 国際開発工学専攻 神田学研究室のホームページは こちら

地域情報誌「くがはら」第57号で久が原タワーが紹介されたことも逆リンクされています。

写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
久が原散策ホームページに戻る トップページにジャンプ