よくある駅を降りたよくある町。
よくある通りを渡りよくある小道へ入ったその先に。
よくありそうな看板を構えたよくありそうなカフェが一軒ありました。

どこにでも居そうな、ほんの少しだけ個性の強い兄弟が切り盛りするこのカフェは、実は他に二つとないカフェなのです。

cafe・nocturne<<カフェ・ノクターン>>
人間のお客様の為に、一日限定で本日OPEN!

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cafe・nocturne<カフェ・ノクターン>は一見どこにでもありそうな普通のカフェ。
オーナーの自称・どこにでもいる普通の5人兄弟が運営するこのカフェが唯一他のカフェと違うのは、

も の の け 様
専用カフェ

だということ。
日々この世をせっせと徘徊されるお忙しいもののけ様方が、少しでも快適にもののけ業に勤しめる様に、個性豊かな5人の兄弟は日々カフェの趣向を凝らしておりました。

そんなある日、カフェのオーナーであり切り盛りする兄弟の長男、全方位巻き込み型の季夜は言いました。

「課せられた使命ながらも日々ふこっふこのモコモコなもののけ様方のお相手をするのは確かにやりがいはある!しかし俺はたまには人間のお客様もお呼びしたい!(出来れば素敵なお嬢様方を!)
知ってるかお前たち!

人間様の世界にはハロウインというもののけ様と共に遊ぶ日があるんだぞ!」


長男の手には何やらハロウィンに合わせて執り行おうとする企画書が。

そのとき他の兄弟達はウン百年という長い付き合いの中で培った経験値で悟りました。


ああ、もうこの兄は止まらないな、と。



一斉に吐き出される長い溜息の後、兄想いの優しい弟達は、まず正しいハロウィンの知識を兄に教えてやった後、一日限定ならと一緒に計画を練ってやることにしたのです。