v) Stan Brakhage / Dog
Star Man (1961-64) [MJA-006, Mistral Japan] {Color. Silent. 78'}
<Prelude, Part 1, Part 2, Part 3, Part 4>
「アメリカンアンダーグラウンド映画の金字塔、スタン・ブラッケージの最高傑作、あの伝説の神話詩的映像作品『DOG STAR MAN』完全版がついにビデオ化! 1967年『プレリュード(序章)』が草月ホールで初公開されて話題となり、1971年に完全版が同じく草月ホールで上映されるはずも、第3章が税関の検閲で輸入ストップとなった幻の作品。78分間全篇音声のない映画! デジタル一辺倒の時代に、映画フイルムというメディアのなかでブラッケージのパーソナルな視点は、光と闇のなかから時空間を経て、ミクロからマクロの宇宙感へと我々を誘う……何の制約もない、“映画”のどんな約束ごとからも自由な映画! 世界中のフィルムメーカーに多大なる影響を与え続けている『DOG STAR MAN』を体験せよ!」
「ものを見ることに関して、人間が作り出した規制に支配されていない目を考えてもらいたい。構成上の論理による偏見をもたない目。ものの名に反応せず、この世で出会った一つ一つのものを、知覚の働きによって記憶せずにはいない目を。緑を意識しないで這っている赤ん坊の目には、どれほど多くの色彩が草原の中に見えることだろう。」 (スタン・ブラッケージ『視覚における変容』より)
v) Stan Brakhage /
Brakhage Eyes Volume 1 [MJA-007, Mistral Japan]
<Anticipation of the Night (1958){Color. Silent. 40'}>
「その評価をめぐって、当時の映画界で大論争を引き起こした初期の代表作。自らの遺書として作った作品で、ラストでは実際に撮影しながら首を吊る行為を実践している(未遂に終わる)。生と死を昼と夜の反復的映像で捉えたこの一篇は、人間の内面に潜む心の闇を視覚的にあらわにした画期的な作品。」
v) Stan Brakhage /
Brakhage Eyes Volume 2 [MJA-008, Mistral Japan]
<Fire of Waters (1965){B&W. 7'}, Sirius Remembered
(1959){Color. Silent. 11'},
The Dead (1960){Color. Silent. 11'}, Window Water Baby Moving
(1959){Color. Silent. 12'}>
Fire of Waters: 「ハイコントラストなモノクロフィルムで撮影された闇と光のポエム。"Brakhage Eyes"のなかでは唯一サウンドがある作品。闇の中に閃光が放たれる一瞬に、夜(死)から昼(生)を暗示させ、その後のブラッケージの作品制作における変化の予兆を表した一篇。」
Sirius Remembered(思い出のシリウス): 「事故で死んだ愛犬シリウスの死体をあえて放置したまま撮影を続けた作品。死体は腐敗する際に熱を発して雪を溶かす。死臭ただよう中、涙を流しながら死と対面するべく何度もカメラは撮りつづける。シリウス星とは別名DOG STAR。『DOG STAR MAN』は愛犬シリウスに捧げた作品とも言われている。」
The Dead: 「ベルギーからの帰途の途中でパリに立ち寄った際に、ペール・ラシューズ墓地とセーヌ河岸で撮影された作品。同行した若き日のケネス・アンガーを「生きながら死んでいる」自分の分身にみたてて登場させている。ネガとポジを重ねることで、生(ポジ)のなかに組み込まれている死者(ネガ)を表現している。」
Window Water Baby Moving(窓のしずくと動く赤ん坊): 「死のイメージにとりつかれたブラッケージにとって、娘の誕生は全く新たな出来事だった。臨月の妻ジェーンが入浴中に捉えた水と光の構図が抜群に美しい。出産シーンに立ち会い、撮影することでブラッケージは真に生き返ったのかもしれない。ブラッケージ初期の代表的傑作!」
v) Stan Brakhage /
Brakhage Eyes Volume 3 [MJA-009, Mistral Japan]
<Mothlight (1963){Color. Silent. 4'}, The Act of Seeing with
One's Own Eyes (1971){Color. Silent. 32'}>
Mothlight: 「蝶の羽、葉、花びら等を直接フィルムに貼りつけてダイレクトにプリントした、カメラなしで作られた(カメラレス)映画の代名詞的な作品。映写機の光によって死んだ蝶や花はまさに蘇生するかのようだ。ブラッケージのカメラレス映画は現在進行形のライフワーク的作品群"Hand-Painted Films"に引継がれている。」
The Act of Seeing with One's Own Eyes(自分自身の眼で見る行為): 「見ることを追求し続けたブラッケージの行き着いた先は、死体検死の場面だった。皮膚は切り裂かれ、内臓が取り出され、頭蓋骨がノコギリで割られ、脳味噌が露出する。この作品は決して死体愛好者のための映画ではない。32分間見続けるなかで、観客は死を、生を、人間を、物を、日常を、己を見る自分に出会う。」
Interim (1952) 16mm, B&W, sound (music by James Tenney), 25.5min.
Unglassed Windows Cast a Terrible Reflection (1953) 16mm, B&W, silent, 35min
The Way to Shadow Garden (1954) 16mm, B&W, sound, 11.5min
In Between (1955) 16mm, color, sound (music by John Cage), 10min
The Wonder Ring (1955) 16mm, color, silent, 6.5min
Flesh of Morning (1956) 16mm, B&W, silent, 22min
Loving (1957) 16mm, color, silent, 5min
Anticipation of the Night (1958) 16mm, color, silent, 41.5min
Cat's Cradle (1959) 16mm, color, silent, 8min
Sirius Remembered (1959) 16mm, color, silent, 11min
Window Water Baby Moving (1959) 16mm, color, silent, 13min
The Dead (1960) 16mm, color, silent, 11min
An Avant-Garde Home Movie (1961) 16mm, color, silent, 4.5min
Dog Star Man (1961-64)
16mm, color, silent, 78min
(Prelude, Part 1, Part 2, Part 3, Part 4)
Blue Moses (1962) 16mm, B&W, sound, 11min
Mothlight (1963) 16mm, color, silent, 4min
Song 1-29 (1964-69)
8mm, color, silent, 113.5min
(except 15 and 23)
Fire of Waters (1965) 16mm, B&W, sound, 7min
Scenes from Under Childhood: Section No.1-4 (1967-70) 16mm, color, silent, 140min
Lovemaking (1968) 16mm, color, silent, 36min
American 30's Song (1969) 8mm, color, silent, 31min
The Weir-Falcon Sag (1970) 16mm, color, silent, 30min
Deus Ex (1971) 16mm, color, silent, 33.5min
The Act of Seeing with One's Own Eyes (1971) 16mm, color, silent, 33min
Fox Fire Child Watch (197) 16mm, color, silent, 4min
Sexual Meditation
(1971-72) 16mm, color, silent, 23.5min
(Room with View, Faun's Room Yale, Hotel, Office Suite, Open
Field)
Star Garden (1974) 16mm, color, silent, 22min
Short Films: 1975 (1975) 16mm, color, silent, 38min
Sincerity II (1975) 16mm, color, silent, 38.5min
Short Films: 1976 (1976) 16mm, color, silent, 21min
Tragoedia (1976) 16mm, color, silent, 39.5min
The Domain of the Moment (1977) 16mm, color, silent, 14min
Nightmare Series (1978) 16mm, color, silent, 20.5min
Creation (1979) 16mm, color, silent, 17.5min
Murder Psalm (1980) 16mm, color, silent, 18.5min
Arabic 0-19 (1980-82) 16mm, color, silent, 142.5min
Unconscious London Strata (1981) 16mm, color, silent, 23.5min
Tortured Dust (1984) 16mm, color, silent, 94min
Confession (1986) 16mm, color, silent, 24min
Jane (1986) 16mm, color, silent, 13min
Night Music (1986) 16mm, color, silent, 30sec
The Dante Quartet (1987) 16mm, color, silent, 8min
I ... Dreaming (1988) 16mm, color, sound (Joel Haertling & Stephen Foster), 7.5min
Marilyn's Window (1988) 16mm, color, silent, 8min
City Streaming (1989) 16mm, color, silent, 25min
Glaze of Cathexis (1990) 16mm, color, silent, 4min
A Child's Garden and the Serious Sea (1991) 16mm, color, silent, 80min
Christ Mass Sex Dance (199) 16mm, color, sound (James Tenney), 5.5min
Boulder Blues and Pearls and ... (1992) 16mm, color, silent, 30min
Autumnal (1993) 16mm, color, silent, 5min
Three Homerics (1993) 16mm, color, silent, 6min
Black Ice (1994) 16mm, color, silent, 2.5min
Naughts (1994) 16mm, color, silent, 5.5min
The Lost Films (1995) 16mm, color, silent, 60min (18fps)
Preludes 1-24 (1995-97) 16mm, color, silent, 60min (18fps)
Spring Cycle (1996) 16mm, color, silent, 9min
Cat of the Worm's Green Realm (1997) 16mm, color, silent, 18min
Birds of Paradise (1998) 16mm, color, silent, 3min
Cricket Requiem (1999) 16mm, color, silent, 3min
l)
Virtual Drug: Ecstasy (1991) [PCLP-00284, Pony Canyon]
[visuals: Shigeo Ishi, music: Christopher Currell, Shiro Amamiya]
「3Dメガネで摩訶不思議トリップの体験、世界初のヴァーチャル・ドラッグ!!」と書かれているシリーズもので、この"Ecstasy"は「映像アーティスト石茂雄のスピリチュアルなビデオ・エフェクト・アートと、ヴァーチャル・オーディオにより、光と音が交錯しイマジネーションを増幅するDeep
Trip Type」と記されています。
ただし、「3Dメガネ」とありますが、立体視ではなく、物体が色ずれして何重にも見える平板のレンズ、恐らくフレネルレンズのようなものではないかと思います。
"Ecstasy"では、透明感のある映像、万華鏡のような色鮮やかで、様々に変化していく映像が表現されています。
不思議な模様のある平行な平面の間を通り抜けていくスピード感、およびその間に浮遊している物体に衝突するときのスリルがなかなか楽しめます。(このスピード感は初期の3次元CGでも良く使われた手法なのだけれども)
後半ではボックスの内壁に前半で用いた映像をマッピングしたりなどの表現を見せています。
"Ecstasy"の他には"Trans"という作品があり、「映像アーティスト庄野晴彦の超ラディカルなビデオ・エフェクト・アートと、ヴァーチャル・オーディオにより、光と音が交錯し、脳に衝撃を与えるHyper
Trip Type」と記されています。
しかし、これはちょっと見たところ、いわゆるビデオ・ドラッグと呼ばれるような原色でガサガサした映像のように思えたので、買いませんでした。
音楽ははっきり言って(私には)×、ピンクフロイドの「おせっかい」の中の曲などを使っているのだけれども、とてもトリップどころか、メディテーションもできない。(昔は気に入っていたのだけれど)
私は例のスペースサウンドや後述するConrad
Schnitzlerの音楽を聴きながら見ています。
v) Tadayoshi Arai & Morgan
Fisher / Translucence (1990) [KMA001, Kitty]
<Breathing Waves, Through Fairies' Eyes, Wind/Echo, Samadhi,
Translucence>
荒井唯義はCGの作品しか知らなかったのですが、これは実写した映像をぼかしたり多重露光したりして制作したものです。
この中で"Translucence"は映像の重ね方が非常に面白いと思います。
これは水の流れを扱った作品なのですが、下の方から徐々に映像を重ねていったりすることにより不思議な流れを体験させてくれます。
音楽は"Inside Satie (1985)"などで有名なMorgan
Fisherが担当しています。
というより、Morgan Fisherの音楽に荒井唯義が映像を加えたという売り方をしています。
このビデオの先着何名かの限定盤には「お香」(線香)もついていました。
v) Hiroshi Yoshida / Sha Bon
(1991) [WWVX-1001, Wave]
[Music by Chunk]
これは旧譜ですが、やっと見ました。
水の様々な形態をフィルムに収め、さらに色を付けたり画面分割したりと様々な画像処理を加えて編集したものです。(水と言えばタルコフスキーだけど)
でも、後半はsymmetricな構成が多すぎるのが気になります。
音楽はGontitiというギターのデュオが担当しており、静かで叙情的な音楽となっています。
t) NASA-Voyager II Space Sounds,
Collector's Edition Volume #1 (1990) [Brain/Mind Research] 5
tapes
<Saturn's Rings,
Miranda, Uranus, Sphere of Io>, <Space Sounds Music>
NASAの宇宙探索機ボイジャー1号と2号が太陽系の惑星、衛星から送ってきた様々なバイブレーションのデータのうち可聴範囲にあるものを、特殊技術(?)を用いてオーディオテープに落としたものだそうです。
テープは4本の"Space Sounds"と1本の"Space
Sounds Music"から成っています。
これらは強力なリラクセーション、能力開発効果があるそうで、以下に示すような使用法の注意があります。
1.オリジナルテープを使用すること
バランスが崩れ健康に害がある可能性があるということ。
2.車の運転中は使用しないこと
リラクセーションにより反応が鈍くなるとのこと。
3.順番通りに聴くこと
初回は必ず"Saturn's Rings"->"Miranda"->"Uranus"->"Sphere of Io" の順番で聴かないといけないということ。
4.B面は決して聴かないこと
これもクロストークによる逆回転の音を聴くと健康に害がある可能性があるということ。
さて感想ですが、この音が宇宙のデータから作られていようといまいとこの音楽(音響)の評価のためにはどうでも良いことなのですが、これこそが私が長らく求めていた音楽だという感じです。(こんなふうに書くと何か新興宗教か何かに取り憑かれたみたいに思われるかも
:-)
それぞれの天体の「音」は特徴がありますが、悪く言ってしまえばただゴーゴーという音があるだけです。(聴くための指示として、ヘッドフォンとスピーカを併用することが望ましいとありますが、低音の響きのため床がかなり振動してしまうほどです)
しかし、その中にはほとんど無限の響きが隠されており、様々な音楽を聴き取ることができます。
音響、音色、反復、変容、持続性など私がXenakis、Ligeti、Henry、Minimal
Music、そしてGerman Progressive Rockなどの音楽に求めてきたもののすべてがここにはあります。
そして、この響きに比べると私がこれまでに聴いてきたすべての音楽が陳腐なものに思えてきます。
Henryの"Le Livre des Morts Egyptien (1988)"やSchnitzlerの"Constellations
(1987)"の魅力的だと思っていた音の響きでさえ色あせて聴こえてしまいます。
ただ、テープ1本が7800円、5本セットで34000円と高いのと(このため、たまたま音を聴く機会があるまで買う気にはならなかった)、CDでなくテープであるのは難点ですが、私にとってはそれを遥かに上回る満足感を与えてくれました。
c) NASA-Voyager II Space Sounds, Saturn's Rings (1989) [#1, Brain/Mind Research]
土星とその輪のデータ。(1号:1980年11月12日)(2号:1981年8月25日)
「輪の回転、強力ななリラクセーション」
c) NASA-Voyager II Space Sounds, Miranda (1989) [#2, Brain/Mind Research]
天王星の最も内側の月であるMirandaのデータ。(2号:1986年1月24日)
「まろやかなバイブレーション」
c) NASA-Voyager II Space Sounds, Uranus (1989) [#3, Brain/Mind Research]
天王星とその輪の相互作用のデータ。(2号:1986年1月14日)
「独特の浮遊感、絶妙なバランス」
c) NASA-Voyager II Space Sounds, Sphere of Io (1989) [#4, Brain/Mind Research]
木星とその輪、そして月であるイオのデータ。(2号:1979年7月9日)
「ダイナミックなスペーストリップ」
c) NASA-Voyager II Space Sounds, Space Sounds Music (1989) [#5, Brain/Mind Research]
"Space Sounds"のみを使って、このBrain/Mind
Research社の社長であるJeffrey D. Thompsonが作曲した作品だそうです。
長音を多用して音の響きの美しさを聴かせるように作曲してあるようです。
"Space Sound"そのものに比べると遥かに力強さに欠けますが、かなり聴きやすくなっていると思います。(思わず、Tangerine
DreamのAlpha Centauri(1971)"と比較してしまう)
「#1〜#4のデータを特殊な周波数圧縮を使い音楽に」
c) NASA Space Recordings of Earth: Voice of Earth I (1990) [#6, Brain/Mind Research]
今回は地球から拾ってきた音、正確には地球からの電磁波などを音に置き換えたものです。これまでのものに比較すると、騒がしく低音部が物足りないように思います。
「おしゃべりな星、地球」
c) NASA Voyager Space Sounds: Saturn (1990) [#7, Brain/Mind Research]
「荘厳なバイブレーション」
c) NASA Voyager Space Sounds: Jupiter (1990) [#8, Brain/Mind Research]
「甘美なバイブレーション」
c) NASA Voyager Space Sounds: Rings of Uranus (1990) [#9, Brain/Mind Research]
#9はボイジャー2号による1986年1月の天王星の輪のデータによるもので、鐘が鳴るような音に周期的に低音の大きなバイブレーションが重なり合わさってきます。
「シリアスなバイブレーション」
c) NASA Voyager Space Sounds: Neptune (1990) [#10, Brain/Mind Research]
#10はボイジャー2号による1989年8月の海王星のデータによるもので、比較的短い周期の嵐のような轟音が絶え間なく続きます。
「神秘のバイブレーションシャワー」
c) NASA Space Recordings of Earth: Song of Earth (1991) [Brain/Mind Research]
地球のバイブレーションをベースにSpace Sounds Musicが加えられている。
c)
Jeffrey Thompson/Celestial Dolphin (1993) [Brain/Mind Research]
{NASA Space recordings, Dolphins, Whales, Human Voices &
Brain-Wave Frequencies}
{Coherence Techn, BMR Processing, 3-D Sound}
「海の底深くから、宇宙の果てまで、あなたの魂を果てしない旅へと誘います。イルカや鯨の声、波の音、そしてNASAの探査機ボイジャーなどが採取した宇宙の本物のバイブレーション、スペースサウンドが壮大なリラクセーションミュージックを織りなします。不思議なことに、スペースサウンドと動物の声を聞き比べると、ほとんど区別がつかないほど似ています。このアルバムのレコーディングには3−D録音プロセシングが使用されており、ステレオヘッドフォンで聞くと音がリスナーのまわりをサラウンドし、臨場感あふれるサウンドが楽しめます。(解説)」
c) 天の川からのメッセージ (1993) [KICS324, King]
コスモ・サウンド・シリーズ。「銀河遊泳とでも言うべき体感サウンド。地球上のストレスをすべて忘れてください。」
c) オリオン座からのメッセージ (1993) [KICS325, King]
コスモ・サウンド・シリーズ。「星座から降りそそぐサウンド・シャワー。雑念やストレスを優しく洗い流します。」
c) 月からのメッセージ (1993) [KICS326, King]
コスモ・サウンド・シリーズ。「ゆったりと満ち欠けていく月。そのリズムは、ストレスに満ちた日常から、あなたを開放します。」
c) パルサーからのメッセージ (1993) [KICS327, King]
コスモ・サウンド・シリーズ。「天体からのパルスが、あなたをまどろみへ誘います。ストレスのない究極の眠りを。」
c) ブラックホールからのメッセージ (1993) [KICS328, King]
コスモ・サウンド・シリーズ。「未知の重力場を再現したサウンド・シミュレーション。俗世界のストレスから離脱した超日常体験です。」
c) Henly Kawahara / Sound LSD
(Parallel Data Sounds) Subliminal Sex (1991) [GEPD001CD, Green
Energy]
<Sequence Bed 1, 3P, 69 with B-Dog, Come!!>
[DATA: binaural white noise, sign 100Hz+-harmonics, dual stereo
pulse, earth vibration sound, ecstasy voice (♂x3,♀x3), human speaking, Bari's beat,
heavy bass beat, vibration data 1,2,3]
スペースサウンズシリーズを日本で販売しているグリーンエナジーレーベルからHenly
Kawaharaの"Sound LSD (Parallel Data Sound) Subliminal
Sex"が出ました。
Kawaharaはブレインシンクロナイザー(リラクセーションマシン)の開発を手がけていた人だそうで、この手の音楽を最近では作っているようです。(チャネリングと言い、最近こういうバーチャルなのがはやっていますね)
曲名は「そのもの」ですが、バリ風の音楽に低音のバイブレーションがからんでいくのが基本的な構造です。
Parallel Data Soundという意味は、リズム・メロディ・ハーモニーが独立に展開していくという意味のようです。
上記のスペースサウンズシリーズが好みの人にはお勧めです。
こういう電子音響的な作品は私の好みですが、使用上の注意にあまりにも大げさな表現があるので思わず笑ってしまいます。
「意識上知覚されない周波数成分に隠された、大脳に直接語りかける新言語体系「脳波誘導パルス」を使い、セックス時の脳波をシミュレート。
サウンドとリスナーとの間で不思議なメディアセックスが展開する。
一聞すると奇妙なサウンドコラージュ。しかし、聞くたびにストーリーの全容が見えてくる。
思わずニヤッとしてしまう自分に気付くはず。
仮想現実のセックスがあなたの脳内で展開する。
言葉を使わない新しいサブリミナルサウンドで21世紀のマインドアミューズメント体験をどうぞ。」
c) Oreade, New Age Music, Volume 1 (1990) [OR2873, Oreade]
1986年に設立されたリラクセーション、メディテーション、ヒーリングのための音楽のレーベルのサンプル盤です。
有名なAeoliahを始めとして9人のアーティストの作品が18曲収められています。
いずれもシンセサイザーやピアノを中心としたどちらかといえばソフトで繊細な音楽となっています。
インパクトに欠け、物足りない面もありますが、疲れたときに流しておく音楽としては良いのかも知れません。
c) Gilead Limor / You Are The Universe (1989) [19500-2, The Third Ear Music Collection]
"You Are"シリーズとして、このレーベルから出ているものの一つで宇宙を題材にしたすべてシンセサイザーによるメディテーション風のソフトで美しい曲です。
でも、"Space Sounds"を聴いたあとではとてもまともには聴けない
:-<)
c) John Cage / Music for Marcel
Duchamp (1947), [CRSCD101,Cramps]
Music for amplified toy pianos (1960), Radio Music (1956), 4'33''
(1952), Sixty-two mesostics Re Merce Cunningham (1971)
[Hidalgo, Marchetti, Simonetti, Stratos]
いずれの曲もCageの実験的な作品で、演奏にはそれぞれプリペアド・ピアノ、おもちゃのピアノにコンタクト・マイクを付けたものなど、ラジオ、無し(ピアノ?)、音声が使われています。
なかでも、"4'33''"は「無音」の曲として有名です。
ここではスタジオ録音のため、ピアノの蓋の開けしめの音以外は全くの無音にしてあるようです。従って、"4'33''"のパフォーマンスを行なうための道具と考えたほうが良いようです。
つまり、「そのCDを聴いているときの部屋の中の様々な音も音楽だよ」ということを言いたいのだと思います。その意味では、この曲はCDの中の音楽を完成された作品として捉えることはできず、ある環境において聴くという行為を伴って初めて「作品」となると言えるかも知れません。
とにかく、珍しさでは「買い」の一枚だと思います。
c)
Spooky Tooth & Pierre Henry / Ceremony (1968) [017, Mantra]
<Confession, Have Mercy, Credo, Offering, Hosanna, Prayer>
[Spooky Tooth (Gary Wright, Mike Harrison, Andy Leigh, Luther
Grosvenor, Mike Kellie), Pierre Henry]
初期のミュージックコンクレートによる作品から、最近では電子音響的な作品を手がけているPierre
Henryと、恐らくロックグループのSpooky ToothのGary
Wrightとの1968年の共作です。
組合せが面白いのか当時は新聞でも騒がれたようです。(解説がフランス語なので良くわからない
:-<)
An Electronic Massと形容してあったので期待していたのですが、全くの期待外れ、単なるロックのエレクトロニクスをHenryが担当しているだけです。
c) Pierre Henry / Mouvement Rythme Etude (1970) [024, Mantra]
ミュージックコンクレートの中心人物の一人であるPierre
Henryの曲です。(一般にはPierre Schaefferの方が有名ですが、私はHenryの方が好きです)
私にとって"Mouvement Rythme Etude(1970)"は1975年頃のNHK
FMの「現代の音楽」で初めて聞いて感銘を受けた曲です。(今でもテープで持っている!)
この曲はBejartのバレエ"Nijinsky, clown de dieu"で使われた?ようです。(解説がフランス語で書いてあるので良くわからない :-<)
こういう種類の曲はどう形容してよいのかわからないのですが、個人的には初期の生々しい音を素材とした作品よりも、思い入れのある"Mouvement
Rythme Etude(1970)"や電子音響的な作品の"Voile
d'Orphee(1953)"などが好きです。
c) Pierre Henry / Le Livre des
Morts Egyptien (1988) [043, Mantra]
<Navigation, Dislocation, Transformation, Negation, Jugement,
Attente, Affirmation>
Henryの新作、1988年の作品で1990年の録音です。
いきなり砂漠の砂嵐を連想させるようなノイズがかった低音の電子音響の流れから始まり、それに金属をハンマーで打ち鳴らすような音が加えられ、さらにミュージックコンクレート的な音(実際に存在する音を加工したような感じの音、でも恐らくこれも電子的に作られた音だと思う)により展開されていきます。
Henryの作品の中で、そして電子音響的な作品の中でも最も素晴らしいもののひとつだと思います。一聴をお奨めします。(私は感動してしまった!)
c) CDCM Computer Music Series No.4: David Rosenboom / Systems of Judgment (1987) [CRC2077, CENTAUR]
Computer Musicのシリーズもののひとつです。
RosenboomはカリフォルニアのオークランドにあるCCM(Center
for Contemporary Music)のディレクタです。(CCMでは"Hierachical
Music Specification Language"という作曲のためのソフトウェアの開発なども行なっているようです)
この曲は"Duncan MacFarlandの舞踏作品のために作曲されたもので、生物やシステムの持つ識別、内省、判断のプロセスを題材にしたもののようです。(解説を読んでいて頭が痛い
:-)
The London Chamber Orchestraは1921年の結成以来ストラビンスキー、ラベル、ドビュッシーから現代まで数多くの作品の初演を行なってきた室内オーケストラで、今回はミニマリストの作品を集めています。
Adamsはミニマルミュージックを反復という技法として部分的に取り入れているだけという感じがして私はあまり好きではありません。ミニマルミュージックの非表現的な音楽(プロセスとしての音楽)という部分はAdamsにはあてはまらないように思います。
Reichの"Eight Lines"は以前作曲された"Octet"をフルート奏者Ransom
Wilsonがアレンジしたものです。(弦楽四重奏の部分をバイオリン8、ビオラ4、チェロ4に変更)
Reichの"Vermont Counterpoint"はこのCDのお奨めの曲です。Wilsonのフルート、アルトフルート、ピッコロによる多重録音です。
AmadindaパーカッショングループによるReichの作品の1990年の録音です。曲の内容については既にReich自身の演奏によるCDも出ているのでパス。
Piano Circusはミニマルミュージックを演奏するために1989年始めに結成されたアンサンブルです。
c) Terry Riley / No Man's Land (1984) [PL1267-17CD, Plainis Phare]
Tannerという監督の映画のサウンドトラックです。Rileyお得意の瞑想的、即興的な曲で構成されています。
多くの曲は"Songs from the Old Country(1978-)"からのもので、RileyのピアノにBhattのシタールがからんでくるものです。その他には、"A
Rainbow in Curved Air(1967)"や"Shri Camel(1980)"からリメイクされた曲などが加えられています。
これは以前に紹介したものなのですが、1985年にCD化されたものは録音時間の関係上"G
Song"が除かれていました。
今回(と言っても1988年)CD化されたものはDouble
Length CDとかで"G Song"も含まれています。
Rileyが1989年1月に中国(上海)を訪問したときに上海フィルムオーケストラと共演したものです。
"In C (1964)"はミニマルミュージックの初期の作品として非常に有名で、1969年にCBSからRileyらの演奏でレコード化されています。
"In C"は53個のパターンそれぞれを任意回数反復することにより構成されますが、この曲自体がこのオーケストラ(指揮者?)の体質に合わないのか、非常に短い演奏時間で終わっています。
(例えばCBSの演奏が42分なのに28分で終了)私個人としてはCBSの演奏の方が遥かに好みです。(Rileyのサックスも印象的です)
また、"Music of a Thousand Springs (1986)"は中国の古典的な打楽器(特に鐘など)を用いた瞑想的な曲です。
"Zen(Ch'an) of Water (1981)"も同様に中国の古典的な楽器を用いた曲ですが、これはもうRileyの曲というよりはどこかの中国映画のサウンドトラックという感じの曲です。
全体としては私はあまりお奨めできません(こういう東洋的な音色が好きな人は気に入るのかも知れない。
"Salome Dances for Pease
(1985-86)"はKronos Quartetのために作曲されたもので、題名の通り「サロメ」を題材にしたものです。(特にバレエを念頭に置いていた?)
2枚組のCDで5つのパートからなり、約2時間と長いものです。
Rileyは自分の弦楽四重奏曲には自分の好きな様々な音楽が取り込まれていると言っています。
でも、私はやはり「ミニマルミュージック、メディテーション、キーボード」というのが最もRileyらしいと思うのですが…。
c) Philip Glass / Music in Twelve Parts (1971-74) [91311-2, Virgin]
Glassの比較的初期の作品"Music
in Twelve Parts(1971-74)"は以前Part1とPart2のみがレコードとして出ていたものですが、今回全曲がCDとして出ました。
Part1-6は1975年の録音、Part7-12は1987年の録音です。
この曲は私が初めて聴いたGlassの作品であり、最も好きな曲の一つです。(最近のGlassの作品はあまり好きになれない
:-<)
初期の1960年代の作品は「数音の反復音型に別の単位音型を加えて新しい音型を形成する加算構造」によるもの(だそう)です。
(確かに、"Strung Out(1967)"なんかは、ほとんどどこかのバイオリン教室でのレッスンを聴いているようです
:-)
これに対して、この曲に代表される1970年代の作品では「反復音型を多声的に組み合わせることにより偶成的に聴き出される派生的な響き(例えば実際には存在しない和声コードなど)を強調」しているようです。(転調が多いのも特徴ですよね)
c) Philip Glass / The Thin Blue Line (1988) [979209-2, Nonesuch]
Glassの最近得意なストリングスによる反復パターンを用いた映画音楽です。テキストというかセリフの部分が非常に多くて、Glassの音楽を聴くという人には奨められません。
いずれもあまりGlassらしいという曲ではありません。(ミニマルミュージックらしくないという点では最近のGlassらしいと言うべきかも知れません。でも、曲の最初を聴いたとき思わず五輪真弓の曲かと思ってしまった。)
"Metamorphosis"はカフカ(ひぇ〜、懐かしい!)の「変身」から名前をとっているようです。内容的には、Glassの"The
Thin Blue Line (1988)"というサウンドトラックのアルバムの主題を展開したものです。
Subotnickの昔の電子音楽と最近の曲を集めたものです。
"Touch"はいわゆる初期の電子音楽という感じの曲です。
"Jacob's Room"は電子変調された声とチェロとヤマハのComputer-Assisted
Music Systemによるオペラです。
雰囲気としてはLigetiの"Aventures"や"Nouvelles
Aventures"のようなおどろおどろした曲で私は好きではありません。
また、あまり内容に関係はないですが、"Jacob's
Room"はMichael Hoenigがproducer/sound engineerをやっています。
NadaはHamelの1977年の作品です。
"Nada"、"Beyond the Wall of Sleep"は、いずれもシンセサイザーと電子オルガンによるドローンの上に反復音型が加えられたミニマルミュージック風の曲です。
インド音楽のラーガに影響を受けた瞑想的な曲という点では、Rileyと共通しているところがあります。
"Beyond the Wall of Sleep"は、LovecraftのSF作品を題材として作られたものです。また、"Slow
Motion"はミニマルミュージック風のピアノ曲、"Silence"はprepared
pianoによる曲です。
Ulrich Kraus
(synthesizer)]"Colours of Time"(1980)と"Bardo"(1981)とがカップリングされて2枚組CDとして再発されました。
"Colours of Time"は電子オルガンとシンセサイザーによる短い反復と長音とがミックスされた名前の通り音色が微妙に変化していく作品です。
"Bardo"はいきなりG.Ligetiのオルガン曲を思い起こすようなクラスタから始まる印象的な作品Bardo、続いて静かなミニマルミュージック風の作品Dorian
Dervishesが入っています。
BardoはHamelの1981年の作品です。
解説がないので良くわからないのですが、この時期の作品は一貫してシンセサイザーなどによるドローンの上に反復音型が加えられたミニマルミュージック風の曲となっているようです。
"Bardo"はパイプオルガンも用いられており、いきなりリゲティ風のトーン・クラスターの響きから始まりますが、次第にHamel独特の音色を持つ反復パターンの中に埋もれていきます。
TransitionはHamelの1983年の作品です。(2枚組)
"Transition", "Let It Play",
"Transpersonal"はいずれもピアノ曲で、"Transition"は印象派風の雰囲気を持った曲、他の2曲はミニマルミュージック風の曲です。
"Mandala"は、prepared pianoによる曲です。
他の多くのprepared pianoによる曲がそうであるように、この曲もprepared
pianoの遠くから響いてくる打楽器のような音があるときは民族音楽的な、またあるときは神秘的な雰囲気をかもしだしています。
しかし、prepared pianoによる曲には和音が少ないと思うのは私だけでしょうか。(個々の音の響きを重視するため?)
"Apotheosis"はパイプオルガンとPPG wave
computer(?)とシンセサイザーによる曲です。
基本的にはパイプオルガンによるトーン・クラスター的な響きの部分と静寂の部分とから成り立っており、部分的に反復音型が用いられています。
これはHamelのベストアルバムですが、日本でも発売されました。
日本では"Organum (1985)"に次いで2枚目だと思います。
"Transition (1983)"から4曲、"Colours of Time
(19??)"から1曲、"Bardo (1981)"から1曲、そしてこれまでに発表されていないものが2曲が収められています。
c) Peter Michael Hamel / Organum
(1985) [CD074, Kuckuck]
[Peter Michael Hamel (pipe organ)]
Hamelの"Organum"は久々に気に入った曲です。ジャケットには、「ドイツ現代音楽の旗手ハメルの代表作。海辺の砂が波が打ち寄せては返すように、反復される音楽は時の永遠性、無限性を呼び起こす。パイプオルガンは深々と人の気持ちに入り込む。」と書かれています。
まあ、パイプオルガンの反復の上に、緩やかなメロディがのっているという感じの曲で、部分的にはRileyなどとも似ているところもあります。
マーキー本によると、1970〜81年に7枚のアルバムを出しています。
また、HamelはBetweenというグループにも参加しているようで、1970年以降に6枚のアルバムを出しています。
Ralph Lundstenは、マーキーのプログレの辞典では、「現代音楽というよりは、ドラッグの好きなロック・シンセサイザー奏者」という風に紹介されています。
全般的な作風は、透明感のある電子音響がとりとめもなくパルス的に、ときにはミニマルミュージック的に響くような音楽です。
この人は音楽の構造よりも、音色としての電子音響に興味があるようです。
Ralph Lundstenには、思い出があって、十何年も以前に東中野のレコード屋で貴重盤として一万円ぐらいで売っていたのを、高いから良い曲かと思い買ってしまったことがあります。(後で後悔!)
昨年「現代日本音楽の古典」としてシリーズ化されているもののひとつで、ハープの個展として篠崎史子が1973年に録音したものです。
この中の小杉武久の「ヘテロダイン」では小杉自身も例のヴァイオリン(?)で演奏に参加しています。
小杉は創作と演奏について、「一日、音の居そうな<池>にたたずんでの音の釣り、念願の音がひとつかかることもあろうか。ただそこに糸を垂れて滞在することが楽しい。」と言っているそうです。
確かに小杉の作品には生み出されてくる音を楽しんでいるようなところがあり、この作品でも篠崎のハープの緩やかな音の波の中に、小杉の電子的に変調されたヴァイオリンの不思議なうねりが重ねられています。
c) Takehisa Kosugi / Violin Improvisations (1989) [LCD2071, Lovely Music]
小杉武久は昔はタジマハール旅行団というグループを率いて、インド音楽に影響を受けたインプロヴィゼーションを行なっていたことで有名でした。(でも、その後しばらくは音沙汰がなかったような気がします)
この作品は小杉としては珍しく生のヴァイオリンによるインプロヴィゼーションの作品です。(小杉のヴァイオリンというと"Catch-Wave"の電子変調されたものを思い出してしまう)
1975年に現代音楽のピアニストである高橋悠治がJ.S.Bachのフーガの技法を編曲してシンセサイザーで演奏したものです。
この当時はクラシックのシンセサイザーによる演奏および編曲がはやりでしたが、シンセサイザーの音色がまだ貧弱であったこともあり、原曲の良さを引き出せなかったと思います。
原曲を知らなければそれなりに楽しめるのかも知れません。
こういう音色のフーガの技法を聴きたければ、この4月に来日するマリー・クレール・アランのオルガンによる演奏がお奨めです。
例のサティものの一つで、"Gnossienne"と"Gymnopedie"の様々なヴァリエーションが演奏されています。
感想としては、やはりピアノによる原曲が一番良いというところです。
参考のため演奏に何が使われたかを以下に書いておきます。
Gnossienne
Gymnopedie
c) Gurdjieff, de Hartmann / Chants
Religieux [V4633, Valois]
[Alain Kremski
(piano)]
「サティの次はこれ」という感じで宣伝してあったので思わず買ってしまったものです。
Gurdjieffは1877年にロシアで生まれた哲学者で、de
Hartmannがその教えに共感して作曲したものだそうです。音の響きを重視したピアノ曲で幻想的な雰囲気の中にたまに童謡的なメロディが現れるといった曲です。
私はこのようなとりとめのない曲は好きではありません。