ディベートと言うと大抵は「政策ディベート」を指します。

日本は全ての原子力発電を廃止すべきである
日本は死刑を廃止すべきである

上記のものをそれぞれ論題と言いますが、
それを実行した方がいいのか、しない方がいいのかを、
主に争っていくわけです。

原発は危険だ!/エネルギー供給が不安定になる!
冤罪の危険性!/凶悪犯罪が増える!

そして多くの場合、上記のように、論題を実行すると、
どんないいことがあるか悪いことがあるかで論じます。
これをメリット・デメリット比較方式と呼びます。
しかし、そこで忘れてはならないのが、
論題を実行するのは誰かという観点です。
なんとなく良さそうだから、悪そうだからということだけで、
単純に論じてはなりません。

停電に見舞われ、経済が危うくなりつつも安全な社会がいいか
/多少のリスクはあれども今の生活や日本の地位を守るべきか
死という抑止効果を失い、犯罪が増えても一人の命を守るべきか
/多発する凶悪犯罪を抑圧するためにもリスクは黙殺すべきか

政策ディベートの場合、論題を行うのは政府(普通は日本政府)です。
つまり国家は何を保障すべきなのか、根底にどんなスタンスを置くのか、
そして、論題を実行した結果、社会は良くなるのか悪くなるのか、
私達国民一人一人が幸せになるのかどうかを考慮に入れた上で、
日本がとるべき最善の手段を模索するのです。
それがディベートです。

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