高橋住建ロゴ雨漏り、雨音、夏暑い等でお悩みの方、お任せ下さい! 昭和44年創業の経験と実績であらゆる形状・どんな屋根材でも対応できます。 木造住宅の屋根の事なら何でもお任せ下さい。



「お役に立てば」は年4回 四季に合せてお得意様に郵送しているコラムです。
不定期連載のホームページ版 第6回目は、屋根工事の種類についてお話します。

知って得する屋根工事
屋根工事の種類と見積り金額高低の目安(中編)

☆TOPIX
前編中編後編
1:屋根工事の種類
2:屋根材の種類
3:既存屋根材と工事内容の組み合わせ

4:屋根の勾配とその他の要素
5:まとめ

 ◆既存屋根材と工事内容の組み合わせ
      我が家の屋根が傷んできたので綺麗にしたい・・・。雨漏りするので新しくしたい・・・。
      そう思ったときに、我が家の屋根はどんな工事が必要なのか?

      屋根材の種類や劣化の度合いによっては、屋根材の再利用が出来たり、塗装で済む場合もあります。
      葺き替えなければダメな場合もあります。
      ここでは、既存屋根材と工事内容の組み合わせをコストや作業量の観点から説明します。

日本瓦 日本瓦屋根の場合、出来る工事は“葺き替え”と“締め直し”の2種類しかありません。
まず非常に重い事と、波形状による凹凸もあって“重ね葺き”は出来ません。
また塗装もお勧め出来ません。
最近は瓦塗装を行う塗装店もあるようですが、長い目で見れば塗装は辞めたほうがいいです。

     では、残りの2種類の工事について説明します。
     
     ●日本瓦から葺き替え
     近い将来、関東地方でも大きな地震が来るとメディアで取り上げられているのは、皆さんご存知の
     はずです。地震の際に建物の倒壊要因は幾つかありますが、屋根の重量が大きな要因になっている
     事は確かです。
     耐震の観点から葺き替えを強くお勧めします。
     特に瓦屋根にこだわりが無いのであれば、軽い屋根材への葺き替えをお勧めします。
     瓦の種類や葺き方にも拠りますが、最も重い屋根材であることに変わりありません。
     築年数が浅いか、よっぽどガッチリと建ててある家でなければ地震の時に不安です。
     昔の大工さんがガッチリ建てたとしても、30年以上経てばキッチンや風呂場など
     水廻りでは湿気や結露によって、内部の見えない部分の木材は少なからず腐食しています。
     古い日本瓦屋根ならまず第一に葺き替えをお勧めします。
     
     ●日本瓦の締め直し
     締め直しは、前述の通り土台や柱に不安が無い事が前提です。
     また純和風建築や寺社仏閣などは定期的に締め直しを行っています。
     締め直しは、現在の瓦を再利用する為コストが大幅に抑えられるのが利点です。
     瓦を一度剥がし、痛んでいる部分を直したり防水紙を新しくしたあとで瓦を元のように積んでいきます。
     また、棟部だけ直すのを棟積み直しといいます。台風等で棟が崩れたり、ズレた時のメンテナンスです。
     棟工事では、土や漆喰を使わず軽量化を図った耐震棟工事もございます。

セメント瓦 セメント瓦の場合、出来る工事は“葺き替え”がほとんどですが、
“締め直し”と“塗装”も可能です。
“重ね葺き”は、日本瓦と同様の理由で出来ません。
       

       ●セメント瓦から葺き替え
       セメント瓦は作っているメーカーも大分減り、当社でも扱っていません。
       必然的にセメント瓦からの葺き替えは軽い屋根材になります。
       またセメント瓦の住宅は30年以上経っている場合が多く、大抵塗料も剥げ落ちて脆くなっています。
       塗装の剥げたセメント瓦は割れやすく、防水性能も格段に落ちてますので
       いつ雨漏りしてもおかしくない状態です。
       お近くの屋根工事店にご相談することをお勧めします。
       
       ●セメント瓦の締め直し
       一般的なセメント瓦は日本瓦とは異なり、再利用できませんが、前述の施釉瓦なら状態がよければ
       締め直し工事が可能です。
       その場合の工程は日本瓦とほぼ同じですが、勾配が急な場合は足場が必要になります。
       
       ●セメント瓦の塗装
       屋根葺き後、塗料が剥げてきたと思ったら塗装工事を行ってください。
       塗装が剥げ、セメントが剥き出しになって劣化する前なら塗装で済ますことが出来ます。
       セメント瓦は、石綿スレートのように繊維を混ぜて補強してあるわけではないので、塗料が
       剥がれると紫外線や風雨による劣化が早いので、メンテナンスは早めに行うよう心掛けてください。
       5年くらいの周期で塗装を行っていれば、劣化も少なく割れやすいと言うこともありませんが
       メンテナンス費用を考えれば、やはり葺き替えをお勧めします。

スレート スレートの場合は、“葺き替え”“重ね葺き”“塗装”が出来ます。
古いスレートは再利用するような強度は無いので、“締め直し”は出来ません。
       


       ●スレートから葺き替え
       古いスレート瓦を剥がして、新しい屋根材を葺きます。
       築年数が古い場合や雨漏りしている場合は、下地木材が腐食している可能性が高く
       下地木材を新しくする工事が必要になりますので、工事代金が嵩む場合があります。
       また廃材処理費用や剥がす手間代も掛かります。
       新たに金属屋根など超軽量屋根材をお考えなら、後述の重ね葺きの方がお徳です。
       
       ●スレートの重ね葺き
       スレートからの屋根工事で一番ポピュラーなのが重ね葺きです。
       軽い屋根材を使うことが大前提となりますが、葺き替えに比べて工事金額がグッと安くなります。
       重ね葺きは、棟を撤去し平らな状態にしてから防水紙を敷くだけで、屋根本体を葺けます。
       廃材撤去費用も少なく、手間も減るので工期も短くなります。
       古い屋根材が残ることで、葺き替えた場合より防音・断熱効果が上がります。
       
       ●スレートの塗装
       スレートの場合、塗装も一般的に行われています。スレート屋根は10年程で色褪せてきますが
       屋根材の寿命は25年前後ですので塗装をするケースも多いです。
       ここで屋根工事店の観点から注意点を一つ。
       塗装を行う場合は、早め早めに手を打たなければ色々とデメリットが出てくると言う点です。
       スレートは表面の塗装が剥がれると、コケ・カビが発生し易くなります。
       コケ・カビが繁殖すると塗装前に高圧洗浄などを行っても取り切れず、
       その状態で塗った塗料は長持ちしないのでお勧めできません。
       また塗装後の縁切りという作業をシッカリ行わないと、雨漏りの原因になります。
       スレート屋根の塗装を行うと、スレートとスレートの重ね部分に塗料が染み込んでしまいます。
       これを放置すると、毛細管現象による雨漏りや結露による雨漏りの原因となるため、
       縁切りと言う作業が必要になります。
       縁切りとは、重ね部分に染み込んで固まった塗料をカッターやヘラなど使って剥がし、
       結露しないように空気が流れるようにすることです。
       大抵は塗料が乾いた頃(1〜3日)に行いますが、これを怠る塗装業者も多く注意が必要です。
       もし屋根全体が色褪せてコケやカビなど繁殖しているなら、塗装よりも葺き替えや重ね葺きを
       行ったほうがいいでしょう。

トタン瓦棒 トタン瓦棒の場合は、“葺き替え”“重ね葺き”“塗装”が出来ます。
材料の性質上“締め直し”は出来ません。
       


       ●トタン瓦棒から葺き替え
       古い瓦棒を剥がして、新しい屋根材を葺きます。
       築年数が古い場合や、錆びて穴が開き雨漏りしている場合は、下地木材が腐食している可能性が
       高く、下地木材を新しくする工事が必要になりますので、工事代金が嵩む場合があります。
       また廃材処理費用や剥がす手間代も掛かります。
       トタン瓦棒の場合、日本瓦やセメント瓦のように瓦を剥がさなければ作業が出来ない屋根材と
       異なり剥がさずに施工できる場合が多いため、葺き替えは少ないです。
       新たに瓦や洋瓦を葺く場合は、邪魔になるタルキ部分を撤去することがあります。
       
       ●トタン瓦棒の重ね葺き
       トタン瓦棒からの屋根工事で一番ポピュラーなのが重ね葺きです。
       波形状の屋根材(カルカルーフetc)や再び瓦棒を葺く場合は、撤去作業が棟部分だけですので、
       スムースに屋根工事を行えるため工期も短縮され、工事金額も安くなります。
       例えば、トタン瓦棒から「efルーフ」と「カルカルーフ」のどちらを工事するかと考えたとき
       efルーフならタルキ部分を撤去するか、タルキ部分の上からコンパネ板を敷いてからでないと
       工事が出来ません。一方カルカルーフの場合は、瓦棒の凹凸がカルカルーフの波形状に合う為
       余計な作業が必要ありません。
       屋根材自体の価格から言えばカルカルーフのほうが高いですが、全体の工事代金を見積もると
       大きな差はなくなります。
       
       ●トタン瓦棒の塗装
       瓦棒といっても材料は様々で古いものでは亜鉛鉄板、最近ではガルバリウム鋼板が主流です。
       他にも、高耐候のフッ素加工が施された鋼板やカラーステンレスなどの材料もあります。
       古いトタンは腐食しやすいので、それを防ぐ為に塗装は欠かせません。
       トタン自体が色褪せ、1回目の塗装を行ったら5〜10年。
       2回目以降は、3〜5年ごとに塗装したほうがいいです。
       2回目以降の塗装は、前の塗料が残っている部分と剥がれた部分が混在した塗膜の上から
       塗るので長持ちはしません。
       3回目の塗装を行う頃には20年以上は経過していると思いますので、
       ガルバリウムなど別の瓦棒に切り替えるか、他の屋根材に葺き替えすることをお勧めします。