ヴァーティゴとは普通、目眩と訳されます。アルフレッド・ヒッチコックの名画「めまい」の原題です。もうひとつ渦巻きの意味がありますが、ルフトヴァッフェのスピナに描かれている渦巻きは普通英語ではspiralで表現されていることが多いですね。ワタクシ的には、プログレ・ロックでかつて知られたヴァーティゴ・レーヘ”ル・ロゴを。LPレコード時代、これがプレイヤーで回るとくらくら来たです。
ルフトヴァッフェの飛行機のスピナーに描かれている渦巻きは、巷間「対空砲火除けのおまじない」と説明されてきましたが(というか、その理由でRLMが本土防空の戦闘機に描くよう指示を出した?)、守勢となった1943年よりも前にも描かれているし、東部戦線の機体にも描いてあるし、さらには爆撃機や輸送機にも有ります。ですから多分起源も第一次大戦時点でしょうから、まあパイロットがきっと渦巻きそのものを好きだったんですね。
下の写真は掲示板に、だご猫さんが投稿してくださった1./JG1 1944年秋 グライスワルド基地のFw190A-8黒2です。素晴しい出来ですね。
Classic PublicationsのJG1-3-P277に掲載されています。トーマス・タリスのプロファイルがとっても美しい機体ですが、トイフェルさんの推測では黒2でなく黒12、W.Nr.173943(同書P276掲載)の可能性高し、ということです。私はこれ以外、エアロマスターの古いデカールの機体(ヴイさま、多謝)しか知りませんでしたが、同書P287のヨーゼフ・ゴールド曹長機(ll./JG1)も機番不明ですし、同書P279の4./黒3番も先のエアロマスターデカールの元になったやつで、プロペラに渦巻きでした。ヴイさんによれば、同書P279の3./JH1黄8番も渦有りの可能性高しです。写真ではペラの1枚の根本に白い線が有るので円か渦巻きか判別しにくいのですが、ll./JG1に渦巻きが多いならば可能性は高いのでしょう。またトイフェルさんからも、赤本(ペーテル・ロダイケ著 Focke
wulfJagdflugzeuf Aw190A fw190"Dora" Ta152H)のP297に先にあげた黒3ほか列線にぼけてますが複数の渦巻きペラ機が写っています。この本のP294には黄8、P296には黒12も写っています。その他、メッサーにも渦巻きペラ機があるそうです。
TullisがかいたイラストをGIF化したです。プラウサ”の更新ボタンを押していただくと動きます。
航空用語のヴァーティゴは、ふつう渦巻きでなく空間で位置をロストする状態を差すようです。以下
大石氏解説です。
今でもパイロットは、とくにマニューバ中は、機体の傾きを水平線(すなわち景色)で検知します。この場合三半規管はまったく宛てになりません。人間が本来は飛ばないように生まれている証拠です。
なので、外界がボウっとしていて光がどの方角から当たっているのが分からない状態では、いわゆる「バーティゴ」が起こるとされています。
たとえば道路照明のない区間の高速道路で大雨など視界が悪い状況下、ボウっとした先行車のテールランプを見つめていると、自分の上下感覚が弱まるのに気がつくことがあります(疲れていると特にそうです)。
添付資料の出所は、(社)日本航空機操縦士協会刊行安全資料「Take Off」P249です。航空安全資料ですが、日常身の回りの安全にもどうぞご応用ください。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/vertigo.html
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