" Wurger Trilogy"
"Comparison of three 1/72 Focke-Wulf 190 kits "
「もず三部作-72フォッケキット揃い踏み」
Left:German Revell, Center:Tamiya, Right:Hasegawa
Left:German Revell, Center:Tamiya, Right:Hasegawa
Left:German Revell, Right:Tamiya
Left:Tamiya, Right:Hasegawa
画像では余りはっきり分からないと思いますが、ドイツレベルはカウリングがでかい、よって太めのグラマーに見える。3社の中では一番迫力があって好きなキットですが、あくまで前から見たイメージでということになります。実は胴体は別に穂tくなかった。出るべきところが出ていて、締まるべきところはキュッと締まっている。いやあ、実にいいじゃないですか(笑)。ハセガワはかなりやせぎすで、日本人的なあいまいさが残る。さすがに数年前とは言え、開発時期の差は大きいです。タミヤは同社48のイメージより細めに仕上がって両社の中間。ちゃんと写真と比較なんてしていませんが、カウリングから胴体へ流れる平面形は意外と(失礼!)一番実機に近いのかも?
こうして見るとA-4までの猪の首さ加減、短い首がはっきり分かります。フォッケのV-1は見た目、日本陸軍で言うところの軽戦といった趣ですが、A-4までその匂いは残ってるんですね。新発見。でもこれでも機体の格としては、鍾馗よりも疾風に近いのですが。
色は全て74/75ですが、なんと各々のキット毎に、まあ全然別の色ですね。製作時期の違いがもろに出ています。恐らく一番古いハセガワのキットは、グンゼの生色に近く、ドイツ・レベルのキットはSDEカラーベース(特に75のピンクがかっているのが特徴)、今回のタミヤはスケール効果を強調してかなり明度が高いです。
しかしながら、これら3キットはどれをとっても好キットではあります(レベルのキャノピーの厚さは別として)。特にタミヤのA-3(ここでは-4に改造していますが)は、いにしえの運河彫りマッチボックスから数えて、なんと30年経ってやっとリニューアルされた、マニア待望のキットであります。これらの3キットがあれば、72空冷フォッケはもはや十分です。エアフィックスのデフォルメの利いたプロポーションも捨てがたい味がありますが、工作は確実に3倍の時間を覚悟しなければいけません。さらに一時代昔のイタレリ(妊娠したダックスフントと呼んであげよう、、、笑)、旧ハセガワ、エレール、近作だが旧ハセのデッドコピーをさらに改悪したようなアカデミー、前記マッチボックスはもう不用。なお、紀元前のレベルなどについては私は関知いたしません。旧世代空冷フォッケの比較は、雑誌モデル・グラフィックスの1992年5月号にて、「プラモおじさん」こと杉浦久義氏が記事を書いておられるのでお持ちの方はご参考にしてください。<追記>
比べてみると、1/72では、メッサー109のほうが不遇ですね。E型はタミヤの48スケールダウンキットがあるからきっとこれは及第でしょう。でも私エミールはあんまり興味ないので買っていません。ハセガワの貧相なG型のキットは問題外の外、イタレリとアカデミーのF、Gはそこそこいいのでしょうか?作っていないので正確なことは分かりません。K型はいまだにエレールが一番なのかしらん?これも相当年季の入ったキットですね。なかなか有名機とはいえ、72スケールでは新作も期待できないのかな。まあ個人的には72メッサー全型式制覇、などという願望は露も持ち合わせていないので別に困ることは無いのですが、、、。