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2006/01/26-2006/01/31 号 Copyright 2006 De Luce, Japan

Summary 2006/01/26-2006/01/31

光通信向け 波長可変半導体レーザ Paxera [2006-01-31 15:28 by opticssisters]
FTTH council Europe [2006-01-30 20:24 by opticssisters]
来週からレーザー学会年次大会 [2006-01-30 20:17 by opticssisters]
J:COM CATV加入者数213万突破  [2006-01-30 20:10 by opticssisters]
産業・医療用赤色半導体レーザ 高効率・小動作電流 opnext [2006-01-30 19:47 by opticssisters]
WDM-PON用光デバイスを発表- CIP ちょっと古いが [2006-01-29 12:23 by opticssisters]
メモ:PON/VDSLの市場は今後拡大。今後5年で収益は60%の伸びの予測。 [2006-01-27 10:42 by opticssisters]
産業用・国防向け高出力半導体レーザ関連の動きが活発化? [2006-01-27 10:18 by opticssisters]
CyOptics 80Gb/s伝送デモ スーパーコンピューティング向け・短距離テレコム [2006-01-26 15:25 by opticssisters]
SPIE Photonics West 2006 その1 [2006-01-26 13:18 by opticssisters]
Coherentが新製品を発表 [2006-01-26 13:11 by opticssisters]
次世代EPON?/Ligth Readingの記事から [2006-01-26 11:46 by opticssisters]

ビジネス・市況

メモ:PON/VDSLの市場は今後拡大。今後5年で収益は60%の伸びの予測。
1社だけの断片的な情報なのですが、とりあえずメモっときます。

情報ソースはここ。Dell'oro Groupのページから。

PON/VDSLの市場は今後拡大し、2010年には収益が2005年比で60%up。これは、こんごIPTVなどのブロードバンドサービスが普及が堅調であるとの予測に基づくもの。一方、ADSLは収益は半減するであろうとのこと。
J:COM CATV加入者数213万突破 
詳しくは同社のニュースリリースを。
それによると、2005年12月末で加入者数が213万、テレビ・ネット・電話の3サービスの総数では367万。。。ってすごいっすね。

このニュース、海外のメディアでも報じられてます。なぜか英語のニュースリリースのほうが詳しかったりする。

伝送・基幹・コア・メトロ

CyOptics 80Gb/s伝送デモ スーパーコンピューティング向け・短距離テレコム
高速光チップ・コンポーネントのCyopticsが80Gb/s用の送受信プラットフォームを開発・デモに成功  担当 ばっふぁろー

同社はInP(インジウム-燐)をベースにした光デバイス、および集積化に関する高い技術を持ち、高速のEA変調器やそれらを組み合わせた超高速伝送装置(160G)などが学会等で発表されていた。

今回の発表は、High Performance Computing用のインターコネクションを主なターゲットとしたもので、U.S. government's High Productivity Computing Systems (HPCS) programの一部としてCray社と共同で開発したもの。

ビットレートあたりの体積は10Gbps/cm3以下、コストも1Gbpsあたり数ドル以下になるという。

学会関連の発表についてはOFCあたりで出てるかもしれません。あったらリンクをはっときます。はい。

FTTH/FTTx/PON/アクセス系

次世代EPON?/Ligth Readingの記事から
01/19/2006 LightWaveの記事から

米国のEPON用のチップ開発のTeknovusとKDDIが10Gb/sをサポートする次世代EPON(Next Generation Ehternet Passive Optical Network, NGEPON)ロードマップを発表したらしい。

1 Gb/s EPON はすでにKDDIをはじめ世界中でIPTVやtriple-play services向けに使用されてはじめており、娯楽向けTVサービスで$150 billionくらいの市場が形成されるとしている。

今後サービスを高度・充実させるためには1ユーザあたり100Mbps程度をサポートできるような技術開発が重要で、そのための技術の一つがでNGEPONである。

TeknovusのCEOによると、NGEPONの製品は2006年度中にアナウンスされるであろうとのこと。

すでに先行しているはずの次のIEEE 802.3との関連や、Ethernet Alliance内でどのようにしていくかは不明。

もと記事は
http://www.lightreading.com/document.asp?doc_id=87145
にあります。
WDM-PON用光デバイスを発表- CIP ちょっと古いが
ちょっと古いですが、英国のCIP社(Centre for Integrated Photonics)が反射型の半導体光増幅器を発表(2005/12/12)

この会社はInP系の光デバイス技術、および光集積技術に強い。発表された反射型の半導体光増幅器は、次世代のPON技術のうちWDM-PONのキーデバイスの一つ。半導体デバイスであるのでコンパクトで、安価になれば有力かも。

(ちなみにこのデバイスを使うWDM-PONのやり方は、韓国で頑張ってる方法とは全然別です。WDM-PONでは、ユーザー局で使う上り信号用の光をどうするかが問題になるのですが、このデバイスを使う方法では、中央局から供給してこの光増幅器で光パワーを持ち上げて使うという頭のいいやり方。NTTのアクセスN研の人がOFC2005でしゃべってたのとちょっと似てる。カタルーニャ大とかがやってたのは知っていたが。。。)

レーザ技術

産業用・国防向け高出力半導体レーザ関連の動きが活発化?
レーザマシニングなどの産業用、および国号向けの高出力半導体レーザが活発化するとみられる発表が米国大手数社から相次いで発表された。

一つは、Bookham社とEM4社が、US defense and homeland securityに向けの高出力半導体レーザ(ポンプレーザと呼ばれる)の製造・販売で提携を結んだとの発表

Bookham社はまあ有名なので説明の必要はなさそう。EM4は元々半導体レーザのパッケージングで良い技術を持っており、これまで光増幅器向けの半導体レーザチップをBookham社から購入してパッケージングして販売するなどは行われていた。これは非公式に聞いた話であるが、結合効率は他社のものよりも10数%はよいらしい。

今回の発表は、しっかりとした提携を結び、非通信のマーケットに本格的に向かうものと見られる。

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もう一つは、JDSUが非常に信頼性の高い産業用高出力半導体レーザを開発したとのニュース


単一のチップで100W以上(ファイバ出力)を実現。通常、100W以上の出力を得るには、数Wクラスの半導体レーザチップを複数並べたレーザーバー(laser bar)にするのが一般的で、単一のチップでの出力パワーとしては驚きである。また、高出力半導体レーザは一般的に壊れやすく、寿命が短いという欠点があるが、同発表のレーザは400、000時間以上の寿命を持つ。この信頼性はテレコムグレード。

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加工用の固体レーザもそろそろ半導体レーザへ本格的に移行しつつあるみたいですね。
産業・医療用赤色半導体レーザ 高効率・小動作電流 opnext
opnextが産業・医療用の赤色半導体レーザを新発表
波長は635nm、出力は5/7mWで、従来品に比べて動作電流が50%ほど低く、バッテリー動作の製品(たとえばレーザ測距計など)では大変ありがたいとのこと。

日立もまだまだ頑張る。。これもPhotonics Westでのニュースらしい。

光通信向け 波長可変半導体レーザ Paxera

これは、Light Readingの記事からです。

PaxeraはITバブル期に創設された半導体レーザ関係のベンチャー。これまでに波長可変半導体レーザはIolonなど幾つかの会社が手をつけてきたが、必ずしも売れているような感じはない。(波長を自由自在に連続的に変えられるような安価な光源が必要あることは万人が認めるのであるが。)

Paxeraからの発表がcloseされているのでよくはわからんが、AO filterを組み込んだもののようなことがLight Readingの記事にはある。
しかも、チューニング用なのか、別の波長可変トラポンとして使うという意味なのかもはっきりと書いてないし。

いずれにせよ、そんなに安くは作れないはずだが。。。。

新製品

Coherentが新製品を発表
SPIEの国際会議 Photonic EastにあわせてCoherentが新製品をぞろっと発表。 
プレスリリースによると、発表したのは以下の製品群
PRISMA 1064-32V 半導体LD励起 Nd:YVO4 マイクロマシン/微細加工用 
Paladin compact 紫外レーザ CW 355nm 2W
Compass Yellow 561nm(黄色) 20mW
AVIA 532-30 532nm(緑) 30W、この波長では最高出力らしい これもマイクロマシン/微細加工用
COMPexPro 1000 エキシマレーザ これも高速マイクロマシンニング用
Sapphire 50mW CW 488nm (青) 半導体LD励起 OEM用
Mira HP Ti:sapphire 超短パルスレーザ 研究用(bio, nonlinear opticsなど)
Micra 広帯域光源(超短パルス)15fs、帯域100nm 研究用(テラヘルツ波発生)

このなかで、目新しいのはCompass Yellowかな。黄色?って何に使うの?っとおもってたら、バイオ関係(蛍光共焦点顕微鏡)に用途があるらしい。

この発表後NASDAQの同社の株は上昇傾向(今のところ)