残留基準パブコメ20/06/23〜07/22 募集


オキサチアピプロリン
受付番号 202007170001005092/1005093
提出日時 2020年07月17日13時17分/13時21分
提出意見 ■オキサチアピプロリンの残留基準についての【意見】である。
文字数制限のため、2分割して投稿する。
その1

【意見1】下記の食品の残留基準を2ppm以上に設定することに反対である。もっと低値にすべきである。

(1)だいこん類(ラディッシュを含む。)の葉 10ppm
 [理由]だいこん類の葉の残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。

(2)かぶ類の葉 10ppm
 [理由]かぶ類の葉の残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。

(3)クレソン 10ppm
 [理由]クレソンの残留データが不明な現行基準15ppmを、同じく残留データが明らかでない国際基準10ppmに強化しても意味がない。

(4)はくさい 10ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値0.05ppmである。
  2、現行基準2ppmでも高いのに、残留データの明らかでない国際基準10ppmを採用している。

(5)キャベツ 2ppm
 [理由]1、キャベツの残留データは明らかでなく、アメリカのブロッコリー(最大残留値0.81ppm)を参照している。
  2、アメリカの残留基準1.5ppmや国際基準0.7ppmよりも緩い現行基準2ppmのままである。

(6)芽キャベツ 2ppm
 [理由]1、芽キャベツの残留データは明らかでなく、アメリカのブロッコリー(最大残留値0.81ppm)を参照している。
  2、アメリカの残留基準1.5ppmよりも緩い現行基準2ppmのままである。

(7)ケール 10ppm
 [理由]ケールの残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。

(8)こまつな 10ppm
 [理由]こまつなの残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。

(9)きょうな 10ppm
 [理由]きょうなの残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。

(10)チンゲンサイ 10ppm
 [理由]チンゲンサイの残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。

(11)カリフラワー 2ppm
 [理由]1、カリフラワーの残留データは明らかでなく、アメリカのブロッコリー(最大残留値0.81ppm)を参照している。
  2、国際基準0.3ppmやアメリカの残留基準1.5ppmよりも緩い現行基準2ppmのままである。

(11)ブロッコリー 2ppm
 [理由]アメリカの残留試験5事例で、最大残留値0.81ppmである。
 2、国際基準1.5ppmより緩い現行基準2ppmのままである。

(12)その他のあぶらな科野菜 10ppm
 [理由]現行基準2ppmでも高いのに、具体的な作物の残留データは明らかでない国際基準10ppmに緩和されている。

(13)エンダイブ 15ppm
 [理由]1、エンダイブの残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。
  2、アメリカの残留基準15ppmを採用し、現行基準15ppmのままである。

(14)しゅんぎく 15ppm
 [理由]1、エンダイブの残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。
  2、アメリカの残留基準15ppmを採用し、現行基準15ppmのままである。

(15)レタス(サラダ菜及びちしゃを含む。) 15ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値0.15ppmである。
  2、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照され、国際基準5ppmより緩い同国の残留基準15ppmを採用し、現行基準15ppmのままである。

(16)その他のきく科野菜 15ppm
 [理由]1、具体的な作物の残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。
  2、アメリカの残留基準15ppmを採用し、現行基準15ppmのままである。

(17)ねぎ(リーキを含む。) 2ppm
 [理由]1、アメリカの残留試験5事例で、最大残留値0.850ppmである。
  2、国際基準2ppmを採用した現行基準のままである。

(18)にら 2ppm
 [理由]1、にらの残留デ−タは明らかでなく、アメリカのねぎ(最大残留値0.850ppm)が参照されている。
  2、アメリカの残留基準2ppmを採用した現行基準のままである。

(19)アスパラガス 2ppm
 [理由]残留データが明らかでない国際基準2ppmが採用している。

その2の 【意見1】(20)につづく

その2 受付番号 202007170001005092   からのつづき
【意見1】
(20)その他のゆり科野菜 2ppm
 [理由]残留データが明らかでない国際基準2ppmが採用されている現行基準のままである。

(21)パセリ 15ppm
 [理由]1、パセリの残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。
  2、アメリカの残留基準15ppmを採用し、現行基準15ppmのままである。

(22)ほうれんそう 15ppm
 [理由]1、アメリカでの残留試験23事例で、散布0日後の最大残留値6.5ppmであるが、土壌処理では、最大残留値2.2ppmであり、0.2ppm以下の事例もある。 
  2、残留データが不明な国際基準15ppmを現行基準としたままである。

(23)その他の野菜 15 15ppm
 [理由]1、具体的な作物の残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。
  2、国際基準2ppmより緩い、アメリカの残留基準15ppmを採用した現行基準15ppmのままである。

(24)その他のハーブ 15 15ppm
 [理由]1、具体的な作物の残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。
  2、国際基準10ppmより緩い、アメリカの残留基準15ppmを採用した現行基準15ppmのままである。


【意見2】全体的に残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。
 [理由]、摂取推定量TMDIの対ADI比は、下表に示すように、どの区分でも低いが、国民全体区分で、TMDIへの寄与率が高い食品は その他の野菜、ほうれんそう、レタス、はくさいで、この4種で67%をしめる。
 同比をさらに低くみせるため、暴露量を残留基準より低く見積もり、EDIが算出されている食品が多く、とうもろこし/大豆/いも類以外の該当食品数は58である。たとえば、はくさい:残留基準10ppm→暴露量0.297ppm、レタス:15ppm→3.68ppm、ほうれんそう:15ppm→3.7ppmなどである。
 残留実態が低ければ、これに見合って残留基準を低値にすれば、消費者の安心・安全につながる。
       国民全体    幼小児    妊婦      高齢者
摂取推定量 TMDI   EDI   TMD I EDI TMDI EDI  TMDI EDI
μg/人/day 1061.6 234.2  429.7 98.2  1021.5 224.6  1278.4 284.3
ADI比(%)   0.6 0.1   0.8  0.2   0.5  0.1   0.7  0.1
以上