受付番号 | 202007170001005092/1005093 |
提出日時 | 2020年07月17日13時17分/13時21分 |
提出意見 |
■オキサチアピプロリンの残留基準についての【意見】である。 文字数制限のため、2分割して投稿する。 その1 【意見1】下記の食品の残留基準を2ppm以上に設定することに反対である。もっと低値にすべきである。 (1)だいこん類(ラディッシュを含む。)の葉 10ppm [理由]だいこん類の葉の残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。 (2)かぶ類の葉 10ppm [理由]かぶ類の葉の残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。 (3)クレソン 10ppm [理由]クレソンの残留データが不明な現行基準15ppmを、同じく残留データが明らかでない国際基準10ppmに強化しても意味がない。 (4)はくさい 10ppm [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値0.05ppmである。 2、現行基準2ppmでも高いのに、残留データの明らかでない国際基準10ppmを採用している。 (5)キャベツ 2ppm [理由]1、キャベツの残留データは明らかでなく、アメリカのブロッコリー(最大残留値0.81ppm)を参照している。 2、アメリカの残留基準1.5ppmや国際基準0.7ppmよりも緩い現行基準2ppmのままである。 (6)芽キャベツ 2ppm [理由]1、芽キャベツの残留データは明らかでなく、アメリカのブロッコリー(最大残留値0.81ppm)を参照している。 2、アメリカの残留基準1.5ppmよりも緩い現行基準2ppmのままである。 (7)ケール 10ppm [理由]ケールの残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。 (8)こまつな 10ppm [理由]こまつなの残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。 (9)きょうな 10ppm [理由]きょうなの残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。 (10)チンゲンサイ 10ppm [理由]チンゲンサイの残留データが明らかでない国際基準10ppmを採用している。 (11)カリフラワー 2ppm [理由]1、カリフラワーの残留データは明らかでなく、アメリカのブロッコリー(最大残留値0.81ppm)を参照している。 2、国際基準0.3ppmやアメリカの残留基準1.5ppmよりも緩い現行基準2ppmのままである。 (11)ブロッコリー 2ppm [理由]アメリカの残留試験5事例で、最大残留値0.81ppmである。 2、国際基準1.5ppmより緩い現行基準2ppmのままである。 (12)その他のあぶらな科野菜 10ppm [理由]現行基準2ppmでも高いのに、具体的な作物の残留データは明らかでない国際基準10ppmに緩和されている。 (13)エンダイブ 15ppm [理由]1、エンダイブの残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。 2、アメリカの残留基準15ppmを採用し、現行基準15ppmのままである。 (14)しゅんぎく 15ppm [理由]1、エンダイブの残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。 2、アメリカの残留基準15ppmを採用し、現行基準15ppmのままである。 (15)レタス(サラダ菜及びちしゃを含む。) 15ppm [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値0.15ppmである。 2、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照され、国際基準5ppmより緩い同国の残留基準15ppmを採用し、現行基準15ppmのままである。 (16)その他のきく科野菜 15ppm [理由]1、具体的な作物の残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。 2、アメリカの残留基準15ppmを採用し、現行基準15ppmのままである。 (17)ねぎ(リーキを含む。) 2ppm [理由]1、アメリカの残留試験5事例で、最大残留値0.850ppmである。 2、国際基準2ppmを採用した現行基準のままである。 (18)にら 2ppm [理由]1、にらの残留デ−タは明らかでなく、アメリカのねぎ(最大残留値0.850ppm)が参照されている。 2、アメリカの残留基準2ppmを採用した現行基準のままである。 (19)アスパラガス 2ppm [理由]残留データが明らかでない国際基準2ppmが採用している。 その2の 【意見1】(20)につづく その2 受付番号 202007170001005092 からのつづき 【意見1】 (20)その他のゆり科野菜 2ppm [理由]残留データが明らかでない国際基準2ppmが採用されている現行基準のままである。 (21)パセリ 15ppm [理由]1、パセリの残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。 2、アメリカの残留基準15ppmを採用し、現行基準15ppmのままである。 (22)ほうれんそう 15ppm [理由]1、アメリカでの残留試験23事例で、散布0日後の最大残留値6.5ppmであるが、土壌処理では、最大残留値2.2ppmであり、0.2ppm以下の事例もある。 2、残留データが不明な国際基準15ppmを現行基準としたままである。 (23)その他の野菜 15 15ppm [理由]1、具体的な作物の残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。 2、国際基準2ppmより緩い、アメリカの残留基準15ppmを採用した現行基準15ppmのままである。 (24)その他のハーブ 15 15ppm [理由]1、具体的な作物の残留データは明らかでなく、アメリカのほうれんそう(最大残留値6.5ppm)が参照されている。 2、国際基準10ppmより緩い、アメリカの残留基準15ppmを採用した現行基準15ppmのままである。 【意見2】全体的に残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。 [理由]、摂取推定量TMDIの対ADI比は、下表に示すように、どの区分でも低いが、国民全体区分で、TMDIへの寄与率が高い食品は その他の野菜、ほうれんそう、レタス、はくさいで、この4種で67%をしめる。 同比をさらに低くみせるため、暴露量を残留基準より低く見積もり、EDIが算出されている食品が多く、とうもろこし/大豆/いも類以外の該当食品数は58である。たとえば、はくさい:残留基準10ppm→暴露量0.297ppm、レタス:15ppm→3.68ppm、ほうれんそう:15ppm→3.7ppmなどである。 残留実態が低ければ、これに見合って残留基準を低値にすれば、消費者の安心・安全につながる。 国民全体 幼小児 妊婦 高齢者 摂取推定量 TMDI EDI TMD I EDI TMDI EDI TMDI EDI μg/人/day 1061.6 234.2 429.7 98.2 1021.5 224.6 1278.4 284.3 ADI比(%) 0.6 0.1 0.8 0.2 0.5 0.1 0.7 0.1 以上 |