残留基準パブコメ20/06/23〜07/22 募集


メフェントリフルコナゾール
受付番号 202007170001005099/0001005101
提出日時 2020年07月17日13時59分14時??/
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その1

■メフェントリフルコナゾールの残留基準についての【意見】である

【意見1】下記の食品の残留基準を2ppm以上に設定することに反対である。もっと低値にすべきである。

(1)大麦 4ppm
 [理由]1、アメリカの残留試験10事例で、散布21日後の最大残留値1.67ppm(代謝物を合算すると2.43ppm)である。
  2、参照とされたアメリカの稲の残留試験12事例で、最大残留値1.84ppm(代謝物を合算すると1.89ppm)、ソルガムの残留試験9事例で、最大残留値1.17ppmである。
  3、アメリカの残留基準4ppmが採用されている。

(2)ライ麦 4ppm
 [理由]1、ライ麦の残留データは明らかでなく、アメリカでの大麦、稲、ソルガムが参照されている。
  2、アメリカの残留基準4ppmが採用されている。

(3)そば 4ppm
 [理由]1、そばの残留データは明らかでなく、アメリカでの大麦、稲、ソルガムが参照されている。
  2、アメリカの残留基準4ppmが採用されている。

(4)その他の穀類 4ppm
 [理由]1、具体的な穀類の残留データは明らかでなく、アメリカでの大麦、稲、ソルガムが参照されている。
  2、アメリカの残留基準4ppmが採用されている。

(5)小豆類 2ppm
 [理由]1、小豆の残留データは明らかでなく、アメリカでのレンズ豆(残留試験3事例。最大残留値0.68ppm、代謝物合算で1.55ppm)が参照されている。
  2、アメリカの残留基準2ppmが採用されている。

(6)りんご 2ppm
 [理由]1、アメリカでのりんごの残留試験30事例で、散布0日後の最大残留値0.55ppmである。
  2、参照されているアメリカでのなしの残留試験18事例で、散布0日後の最大残留値0.92/ppmてある。
  3、散布当日の残留値より大きな基準にすべきでない。
  4、日本の基準は、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い。
  5、TMDIへの寄与率が一番大きい。

(7)日本なし 2ppm
 [理由]1、日本なしの残留データは明らかでなく、アメリカでのりんご、なし(いずれも散布日当日の残留値)が参照されている。
  2、日本の基準は、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(8)西洋なし 2ppm
 [理由]1、アメリカでのなしの残留試験18事例で、散布0日後の最大残留値0.92ppmである。
  2、参照されているアメリカでのりんごの残留試験では、散布0日後の最大残留値は0.55ppmであり、散布当日の残留値より大きな基準にすべきでない。
  3、日本の基準は、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(9)マルメロ 2ppm
 [理由]1、マルメロの残留データは明らかでなく、アメリカでのりんご、なしが参照されており、散布当日のの残留値より大きな基準にすべきでない。
  2、日本の基準は、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(10)びわ(果梗こうを除き、果皮及び種子を含む。) 2ppm
 [理由]1、びわの残留データは明らかでなく、アメリカでのりんご、なしが参照されており、散布当日のの残留値より大きな基準にすべきでない。
  2、日本の基準は、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(11)もも(果皮及び種子を含む。) 2ppm 
 [理由]1、アメリカでの残留試験事26例で、散布0日後の最大残留値1.34ppm(代謝物を合算すると.4.46ppm)である。散布当日の残留値よりも大きな基準にすべきでない。
  2、日本の基準は、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(12)ネクタリン 2ppm
 [理由]1、ネクタリンの残留データは明らかでなく、アメリカのももが参照されている。散布当日の残留値よりも大きな基準にすべきでない。
  2、日本の基準は、散布当日の残留値より大きなアメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

その2 【意見1】(13)につづく

その2 受付番号 202007170001005099 からのつづき
 【意見1】
(13)あんず(アプリコットを含む。) 2ppm
 [理由]1、あんずの残留データは明らかでなく、アメリカのプラム=すももの残留試験(散布0日後の最大残留値0.98ppmで代謝物を合算すると1.07ppm)が参照されている。
  2、日本の基準は、散布当日の残留値よりも高いアメリカの残留基準2ppmを採用している。

(14)すもも(プルーンを含む。) 2ppm
 [理由]1、アメリカでの残留試験20事例で、散布0日後の最大残留値0.98ppm(代謝物を合算すると.1.07ppm)である。
  2、日本の基準は、散布当日の残留値よりも高いアメリカの残留基準2ppmを採用している。

(15)うめ 2ppm
 [理由]1、うめの残留データは明らかでなく、アメリカのプラム=すももの残留試験(散布0日後の最大残留値0.98ppmで代謝物を合算すると.1.07ppm)が参照されている。
  2、日本の基準は、散布当日の残留値よりも高いアメリカの残留基準2ppmを採用している。

(16)おうとう(チェリーを含む。) 4ppm
 [理由]1、アメリカでの残留試験8事例で、散布0日後の最大残留値1.08ppm(代謝物を合算すると1.25ppm)である。
  2、参照されているアメリカでのタルトチェリーの残留試験8事例で、散布0日後の最大残留値2.25ppmである。
  2、日本の基準は、散布当日の残留値よりも高いアメリカの残留基準4ppmを採用している。

(17)その他のベリー類果実 2ppm
 [理由]1、具体的なベリー類の残留データは明らかでなく、アメリカのぶどう(最大残留値1.07ppm)が参照されている。
  2、日本の基準は、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(18)ぶどう 2ppm
 [理由]1、アメリカの残留試験26事例で、最大残留値1.07ppm(代謝物を合算すると1.12ppm)である。
  2、日本の基準は、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(19)かき 2ppm
 [理由]1、かきの残留データは明らかでなく、アメリカのりんご、なしが参照されている。
  2、日本の基準は、散布当日の残留値より大きなアメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(20)パッションフルーツ 2ppm
 [理由]1、パッションフルーツの残留データは明らかでなく、アメリカのぶどう(最大残留値1.07ppm)が参照されている。
。   2、日本の基準は、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(21)その他の果実 2ppm
 [理由]1、具体的な果実の残留データは明らかでなく、アメリカのぶどう(最大残留値1.07ppm)が参照されている。
  2、日本の基準は、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

【意見2】全体的に残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。
 [理由]1.ラットの2世代繁殖試験成績で、F1親動物の着床数が僅かに減少し、産児数の減少が認められている。このような農薬の摂取は出来る限り、減らすべきである。
  2、摂取推定量TMDIの対ADI比は、下表に示すように、38.12%(幼小児区分)〜14.1%(国民全体区分)であり、TMDIへの寄与率が高い食品はりんごである。
 同比を低くみせるため、家禽の肉・卵類を除く、すべての食品で暴露量を残留基準より低く見積もり、EDIが算出されている。
  たとえば、小麦:残留基準0.3ppm→暴露量0.088、大豆:0.4ppm→0.031ppm、
    りんご、日本なし:2ppm→0.339ppm
 残留実態が低ければ、これに見合って残留基準を低値にすれば、消費者の安心・安全につながる。
       国民全体  幼小児    妊婦     高齢者
摂取推定量 TMDI EDI TMDI EDI TMDI EDI TMDI EDI
(μg/人/日)272.2 59.5 219.9 50.7 292.0 67.6 314.8 66.2
ADI比(%)  14.1 3.1 38.1 8.8 14.3 3.3 16.0 3.4


以上