受付番号 | 202007100001004102 |
提出日時 | 2020年07月10日10時33分 |
提出意見 |
■ジクワットの残留基準についての【意見】である。 【意見1】そばなど9作物及び魚介類5品目の残留基準の削除に賛成であるが、残留実態を調べ、一律基準を0.001ppm以下とすることを検討すべきである。 [理由]1、国内外で使用されない又は検出されない食品に残留基準を設定する必要はない。 2、多くの野菜や果樹類の残留試験で、最大残留値が<0.005ppmである。 3、飼料由来であるが、乳の残留基準が0.001ppmとなっている。 【意見2】らっかせいなどの農作物66種、畜産物27種の残留基準を現行基準を強化し、0.01ppmとしたが、一律基準にすべきである。 [理由]1、残留試験での最大残留値が<0.003ppmが多い。 2、【意見4】の[理由も参照されたい。。 【意見3】下記の食品の残留基準を2ppm以上にすることに反対である。もっと低値にすべきである。 (1)大麦 5ppm [理由]1、大麦の残留試験4事例で、最大残留値:<0.003ppmである。 2、残留データが明らかでない国際基準5ppmが採用されている。 (2)ライ麦 2ppm [理由]ライ麦の残留データは明らかでなく、国際基準1.5ppmよりも緩るくしている。 (3)その他の穀類 2ppm [理由]1具体的な麦の残留データは明らかでなく、国際基準1.5ppmよりも緩るくしている。 2、はと麦の残留試験2事例で、最大残留値:<0.005ppmである。 (4)なたね 2ppm [理由]なたねの残留データは明らかでなく、国際基準1.5ppmより緩い現行基準2ppmのままである。 【意見4】多くの食品の残留基準は0.01ppmレベルであるが、もっと低値にすべきである。 [理由]1、食品安全委員会が設定したADI=0.0058mg/kg体重/日では、推定摂取量TMDIの対ADI比は下表のようで、80%を超える区分はないが、それでも、幼小児区分で、60.4%であり、成人の2倍以上である。 この比を低くみせかけるため、全130食品中の81食品で、暴露量を残留基準より低値にしており(中には、暴露量を0.000とした食品34ある)、EDIが算出されている。 たとえば、大麦;残留基準5pm→暴露量1.55ppm、大豆:0.4ppm→0.05ppm、なたね:2ppm→0.49ppm 、 トマト/なす:0.01ppm→0.000 、オレンジ/りんご/バナナ:0.02ppm→0.000、 いちご:0.05ppm→0.000 区分 国民全体 幼小児 妊婦 高齢者 摂取推定量 TMDI EDI TMDI EDI TMDI EDI TMDI EDI (μg/人/day) 84.2 19.7 57.8 14.1 96.4 24.3 82.3 18.5 対ADI比% 26.3 6.2 60.4 14.7 28.4 7.2 25.3 5.7 2、EFSAや日本の農薬抄録にあるADIは0.002mg/kg体重/日であり、この値を採用すると、上記比率は、2.5倍になる。 3、短期暴露推定量ESTIの対ARfD比はすべて0%であるが、暴露量を残留基準より低値にしている食品が、国民全体区分で38食品(うち0.00とした食品30)、幼小児区分で21食品(うち0.00とした食品14)ある。 4、暴露量が低ければ、残留実態を調査し、残留基準をもっと低値にすれば、消費者の安心・安全につながる。 以上 |