受付番号 | 202007100001004093 |
提出日時 | 2020年07月10日09時43分 |
提出意見 |
■シクラニリプロールの残留基準についての【意見】である。 【意見1】下記の食品の残留基準を15ppmにすることに反対である。もっと低値にすべきである。 [理由]その他のハーブ以外は、当該作物の残留データが不明で、すべて、アメリカのからしなが参照されており、同国の残留基準15ppmが採用されている。 (1)だいこん類(ラディッシュを含む。)の葉 15ppm (2)かぶ類の葉 15ppm (3)クレソン 15ppm (4)ケール 15ppm (5)きょうな 15ppm (6)チンゲンサイ 15ppm (7)その他のあぶらな科野菜 15ppm (8)エンダイブ 15ppm (9)しゅんぎく 15ppm (10)レタス(サラダ菜及びちしゃを含む。) 15ppm (11)その他のきく科野菜 15ppm (12)パセリ 15ppm (13)ほうれんそう 15ppm (14)その他のハーブ 15ppm [理由]1、アメリカのからしなの残留試験5事例で、散布1日後の最大残留値5.90ppm、代謝物Cを合算して6.242ppmである。 2、アメリカの残留基準15ppmが採用されている。 【意見2】下記の作物の残留基準を2ppm以上にとすることに反対である。もっと低値にすべきである (1)ブルーベリー 2ppm [理由]1、アメリカの残留試験10事例で、散布1日後の最大残留値0.999ppm、代謝物Cを合算して1.097ppm である。 2、残留基準2ppmは、アメリカの残留基準1.5ppmより緩い、 (2)クランベリー 2ppm [理由]当該作物の残留データが不明で、すべて、アメリカのブルーベリが参照されており、同国の残留基準1.5ppmより緩い。 (3)ハックルベリー 2ppm [理由]当該作物の残留データが不明で、すべて、アメリカのブルーベリが参照されており、同国の残留基準1.5ppmより緩い。 (4)その他のベリー類果実 2ppm [理由]当該作物の残留データが不明で、すべて、アメリカのブルーベリが参照されており、同国の残留基準1.5ppmより緩い。 (5)グアバ 2ppm [理由]当該作物の残留データが不明で、すべて、アメリカのブルーベリが参照されており、同国の残留基準1.5ppmより緩い。 (6)茶 50 40ppm [理由]1、茶の残留試験6事例で、散布3日後の荒茶の最大残留値28.0ppmで、代謝物Cを合算して29.50ppm である。また、浸出液では、2.743ppm、代謝物C合算して2.743 ppmである。 2、農薬評価書によれば、散布21日後の分析で<0.02ppmとなる事例もあり、収穫前使用時期を、現行の当日から、変更して、残留基準に下げるべきである。 3、TMDIへの寄与率は、国民全体区分で一番たかく33%である。 (7)その他のスパイス 3ppm [理由]温州みかんの果皮の残留試験6事例で、最大残留値1.24ppm、代謝物C合算して1.283ppmである。 【意見3】全体的に残留基準が高すぎる。残留調査に基づき、もっと低値にすべきである。 [理由]摂取推定量TMDIの対ADI比は、各区分で安全の目安の80%を超える121から195%である。そのため、すべての食品で、残留基準より低い暴露量を仮定して、EDIを求め、下表にように、対ADI比を低くみせている。 たとえば、残留基準15ppmとした作物の暴露量4ppmとされている。TMDIへの寄与率が高いのは、茶、ほうれんそう、レタスで、国民全体区分では、この3種で66%を占める。 区分 国民全体 幼小児 妊婦 高齢者 摂取推定量 TMDI EDI TMDI EDI TMDI EDI TMDI EDI (μg/人/day)997.4 197.8 341.1 84.6 854.0 193.2 1314.9 251.2 対ADI比% 150.9 29.9 172.2 42.7 121.6 27.5 195.3 37.3 以上 /td> |