残留基準パブコメ20/05/13〜06/11 募集


イプフルフェノキン
受付番号 202006100000992206/0000992207
提出日時 2020年06月10日13時06分/13時08分
提出意見 ■イプフルフェノキンの残留基準に関する【意見】である。
文字数制限のため、2分割して投稿する。
その1

【意見1】下記食品の残留基準を2ppm以上にすることには反対である。本体と代謝物1及び代謝物2を加算。もっと低値にすべきである。

(1)みかん(外果皮を含む。) 2ppm
  [理由]1,温州みかんの残留試験6事例で、最大残留値0.920ppm(代謝物との合計0.994ppm)である。
    2、果肉では、代謝物を含む最大残留値0.078ppm、果皮では6.43ppmある。

(2)なつみかんの果実全体 2ppm
  [理由]残留試験3事例で、最大残留値0.710ppmである。

(3)レモン 2ppm
  [理由]レモンの残留データはなく、かぼす(最大残留値0.884ppm)、すだち(最大残留値0.494ppm)が参照されている。
  
(4)オレンジ(ネーブルオレンジを含む。) 2ppm
  [理由]オレンジの残留データはなく、かぼす(最大残留値0.884ppm)、すだち(最大残留値0.494ppm)が参照されている

(5)グレープフルーツ 2ppm
  [理由],グレープフルーツの残留データはなく、かぼす(最大残留値0.884ppm)、すだち(最大残留値0.494ppm)が参照されている

(6)ライム 2ppm
  [理由]ライムの残留データはなく、かぼす(最大残留値0.884ppm)、すだち(最大残留値0.494ppm)が参照されている

(7)その他のかんきつ類果実 2ppm
  [理由]1,かぼすの残留試験1事例で、最大残留値0.884ppm(代謝物との合計1.41ppm)である。
   2、すだちの残留試験2事例で、最大残留値0.494ppm(代謝物との合計0.763ppm)である。

(8)りんご 2ppm
  [理由]1,残留試験6事例で、最大残留値0.584ppm(代謝物との合計0.590ppm)である。

(9)日本なし 2ppm
  [理由]1,残留試験6事例で、最大残留値0.902ppm(代謝物との合計0.908ppm)である。

(10)西洋なし 2ppm
  [理由]1,西洋なしの残留データは不明で、日本なし(最大残留値0.902ppm)が参照されている。

(11)もも(果皮及び種子を含む。) 2ppm
  [理由]1,残留試験3事例で、最大残留値0.629ppm(代謝物との合計0.635ppm)である。
    2、果肉で、最大残留値0.034ppm(代謝物との合計0.0405ppm)である。

(12)ネクタリン 2ppm
  [理由]1,ネクタリンの残留データは不明で、もも(最大残留値0.629ppm)が参照されている。

(13)あんず(アプリコットを含む。) 5ppm
  [理由]1,あんずの残留データは不明で、うめ(最大残留値2.04ppm)が参照されている。

(14)うめ 5ppm
  [理由]1,残留試験3事例で、最大残留値2.04ppm(代謝物との合計2.21ppm)である。

(15)おうとう(チェリーを含む。) 2ppm
  [理由]1,残留試験2事例で、最大残留値0.783ppm(代謝物との合計0.850ppm)である。

(16)ぶどう 6ppm
  [理由]1,残留試験事例で、最大残留値2.37ppm(代謝物との合計2.38ppm)である。

(17)茶 90ppm
  [理由]1,残留試験6事例で、荒茶の最大残留値32.8ppm(代謝物との合計33.1ppm)であり、浸出液2事例で、最大残留値5.17ppm(代謝物との合計5.24ppm)である。
   2、TMDIへの寄与率が64%で食品中最大である。

(18)その他のスパイス 15ppm
  [理由]みかん果皮の残留試験6事例で、最大残留値5.48ppm(代謝物との合計6.43ppm)である。

その2の【意見2】につづく

その2 受付番号 202006100000992206 からのつづき

【意見2】魚介類の残留基準を 0.04ppmとすることに反対である。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。
   [理由]水田PECtier2の9.5×10-2 μg/Lと、14C標識イプフルフェノキンで得たBCFss80.4 L/kgを基に算出した推定残留濃度0.038 mg/kgを基準0.04ppmとしている。


【意見3】全体的に残留基準が高い。代謝物を含め、残留実態を調査し、もっと低値にすべきである。
  [理由]1、推定摂取量の算出において、TMDIを低くみせかけるため、EDIを示しているが、農作物はすべて、暴露量(作物残留試験成績の本体の平均値と代謝物換算値の和)は、残留基準より低値である。残留実態にみあう低値な基準にすれば、国民の安全・安心につながる。
   2、短期摂取量ESTIの算出において、残留基準より低い暴露量(残留試験の最高濃度は中央値)を仮定した食品が国民一般区分で13種、幼小児区分で11種ある。
    たとえば、米:残留基準0.4→暴露量 0.100ppm トマト:1→0.684ppm
         りんご:2→0.59ppm  茶:90→ 4.945ppm
    ESTIの対ARfD比が高いのは、幼小児区分でぶどうで20%である。
以上