残留基準パブコメ20/05/13〜06/11 募集


ダゾメット、メタム及びメチルイソチオシアネート
受付番号 202006100000992243/0000992244
提出日時 2020年06月10日14時09分/14時12分
提出意見 ■■ダゾメット、メタム及びメチルイソチオシアネートの残留基準に関する【意見】である。
文字数制限のため、2分割して投稿する。

その1
【意見1】2017年のパブリックコメントで、小麦など70作物の残留基準を削除したことに賛成した。同時に、主に圃場の土壌処理に使われ揮発性のMITCによる散布地周辺の汚染による摂取を考慮し、一律基準の低値化をもとめたが、そのまますえおかれた。再考願いたい。
 なお、この時、 [理由]としてあげた、2点は受け入れられなかった。
  [理由]1.ダゾメットは、ウサギの発生毒性試験で、着床後胚損失率の増加及び生存胎児数の減少が、メタムアンモニウム塩はラット2 世代繁殖試験において、生存児数減少、死産児数増加等が、メタムナトリウム塩のラット及びウサギを用いた発生毒性試験において、母動物に毒性の認められる用量で髄膜瘤等が認められた。このような農薬は出来るだけその摂取を減らすよう、残留基準を低値にすべきである。
   2、メチルイソチオシアネートは揮発性が高いので、使用地周辺の大気が汚染され、人が吸入するのを防止すべきである。


【意見2】だいこん類の葉の残留基準を2ppmについて、もっと低値にすべきであるとし、さらには、下記の食品について、低値化を求めたが、今回の提案で、低値にすることが受け入れられたのは、○印をつけた8種だけで、多くは、そのまますえおかれている。なかには、★印のように基準が緩和された作物が2種ある。残留実態を調査し、全体的にもっと低値にすべきである。

 (1)ばれいしょ 0.2ppm
 (2)さといも類(やつがしらを含む。) 0.02ppm
 (3)かんしょ 0.02pp
 (4)やまいも(長いもをいう。) 0.3ppm
 (5)こんにゃくいも 0.05ppm
 (6)てんさい 0.02ppm
○(7)だいこん類(ラディッシュを含む。)の根 0.05→0.04ppm
○(8)かぶ類の根 0.02→0.01ppm
○(9)かぶ類の葉 0.02→0.01ppm
○(10)はくさい 0.02→0.01ppm
 (11)キャベツ 0.02ppm
 (12)こまつな 0.02ppm
 (13)きょうな 0.3ppm
 (14)チンゲンサイ 0.1ppm
 (15)カリフラワー 0.01ppm
 (16)ブロッコリー 0.03ppm
 (17)その他のあぶらな科野菜 0.2ppm
 (18)ごぼう 0.05ppm
 (19)しゅんぎく 0.05ppm
 (20)レタス 0.05ppm
 (21)その他のきく科野菜 0.1ppm
 (22)たまねぎ 0.1ppm
○(23)ねぎ 0.1→0.02ppm
 (24)にんにく 0.2ppm
○(25)にら 0.03→0.02ppm
 (26)わけぎ 0.1ppm
 (27)その他のゆり科野菜  0.1ppm
○(28)にんじん 0.1→0.05ppm
 (29)パセリ 0.03ppm
その2 【意見2】の(30)につづく

その2 受付番号 202006100000992243 のつづき
【意見2】の
 (30)セロリ 0.01ppm
 (31)みつば 0.1ppm
 (32)その他のせり科野菜  0.2ppm
 (33)ピーマン 0.1ppm
 (34)なす 0.05ppm
 (35)その他のなす科野菜6  0.02ppm
★(36)きゅうり  0.05→0.08ppm
  [理由]1、播種や定植前のダゾメット土壌処理による残留試験40事例で、最大残留値は0.054ppmであるが、半数以上は<0.005ppmである。。
   2、植付前のメタムアンモニム土壌処理による残留試験2事例で、最大残留値は:0.003ppmである
   3、植付前のメタムナトリウム土壌処理による残留試験4事例で、最大残留値は:0.006ppmである
   4、作付け前のMITCム土壌処理による残留試験4事例で、最大残留値は0.006pmである。

 (37)かぼちゃ 0.1ppm
 (38)すいか 0.05ppm
 (39)メロン類果実 0.02ppm
 (40)その他のうり科野菜  0.1ppm
○(41)ほうれんそう 0.2→0.1ppm
 (42)しょうが 0.1ppm
 (43)未成熟えんどう 0.1ppm
 (44)未成熟いんげん 0.02ppm
 (45)えだまめ 0.05ppm
 (46)その他の野菜 0.1ppm
 (47)いちご 0.02ppm
★(48)その他のハーブ 0.1→0.3ppm
  [理由]しその播種や定植前のダゾメット土壌処理による残留試験4事例で、最大残留値は0.09ppmであるが、3事例は<0.01ppmである。

 (49)トマト 0.5ppm


【意見3】全体的に残留基準が高く、残留実態を調査し、もっと低値にすべきである。
  [理由]1、残留基準をもとに算出した推定摂取量TMDIが(別紙3)に示されているが、すべての食品で、残留基準よりひくい、残留試験成績の平均値を暴露量としたEDIも併記されている。残留基準を残留実態にみあう低値にすれば、国民の安心・安全につながる。

  たとえば、ばれいしょ:残留基準0.2ppm→暴露量0.018ppm、 キャベツ;0.02 →0.005ppm
     トマト:0.5→ 0.066ppm、いちご:0.02→0.005ppm

  2、短期推定摂取量がESTIの算出においても、暴露量を残留基準より低く見積もっている食品が、国民全体区分8種、幼小児区分で5種ある。
  たとえば、はくさい:残留基準0.01ppm→暴露量0.006ppm、きゅうり:0.08→0.042ppm
    国民全体区分のだいこんの葉では、ESTIの対ARfD比が30%と高い。


以上