受付番号 | 202006100000992195 |
提出日時 | 2020年06月10日12時55分 |
提出意見 |
■ベンフラカルブの残留基準についての【意見】である。 【意見1】小麦ら124の農作物、畜産品22種の残留基準を削除したことに賛成である。 [理由]1、適用のない作物等に残留基準は不要である。 2、有機リン剤と同様アセチルコリンエステラーゼ活性を阻害するカーバメート系の劇物指定の殺虫剤である。このような神経毒性のある農薬は、できるだけその摂取を減らすべきで、基準を低値にすべきである。 3、ラットの2 世代繁殖試験において、児動物の生存率低下が認められており、このような農薬の摂取は出来るだけへらすべきである。そのため、基準を低値にする必要がある。 【意見2】魚介類の残留基準0.02ppmに反対である。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。 [理由]1.水田PECtier2の0.134 μg/Lと14C標識ベンフラカルブから得たBCFss27 L/kgを基に算出した推定残留濃度0.0181 mg/kgを基準0.02ppmとしている。 2、ベンフラカブの代謝物B(カルボフラン)などの残留分析がなされていない。 3、別紙3にある推定摂取量EDIの算出では、残留暴露量を、代謝物の換算値を含めて、残留基準より高い量を仮定しているが、魚介類の寄与率が国民全体区分で47%と高い。 【意見3】代謝物を本体に換算・合算した推定摂取量が高い。残留実態を調べ、代謝物を含む基準をもっと低値にすべきである。 [理由]1、本体の推定摂取量TMDIの算出では、すべての食品で、代謝物を換算・合算した暴露量の方が残留基準より高く、従って、TMDIの対ADI比よりも、EDIの対ADI比が高い。たとえば、幼小児の場合、前者の比率では、1.5%なのに、後者では64.6%と、危険レベルに近づいている。 2、短期摂取量ESTIについても、暴露量が本体残留基準よりもおおきく、国民全体区分、幼小児区分ともに、代謝物を換算・合算したESTIがおおきくなっている。 ESTI/ARfD比は、国民全体区分では、 れんこんで40%、さといもで30%。 とうがらし生で20%、幼小児区分では、さといもで80%、れんこんで70%と高い。 【意見4】ベンフラカルブ、カルボスルファン及びカルボフラン単独の本体だけでなく、これらカーバメート系3成分をまとめた残留基準も設定すべきである。 [理由]残留試験で、ベンフラカルブ本体だけでなく、本体より毒性が強い代謝物B(カルボフラン)及び代謝物C(3-ヒドロキシ-カルボフラン)が。検出されている。 以上 |