残留基準パブコメ20/04/10〜05/09 募集


ピリダリル
受付番号 202005080000988365
提出日時 2020年05月08日16時58分
提出意見 ■ピリダリルの残留基準についての【意見】である。

【意見1】下記食品の残留基準を30ppmに設定することに反対である。もっと低値にすべきである。
(1)レタス(サラダ菜及びちしゃを含む。) 30ppm
 [理由]1.レタスの残留試験2事例で、散布2日後の最大残留値1.92ppmである。
  2、リーフレタスの残留試験4事例で、散布7日後の最大残留値15.2ppmであるが、1.40ppmの事例もあり、バラツキが大きすぎる。
  3、立ちちしゃの残留試験2事例で、散布7日後の最大残留値11.2ppmであるが、1.12ppmの事例もある。。
  4、現行基準20ppmでも高いのに、さらに緩和している。

(2)その他のきく科野菜 15ppm
 [理由]1、食用ぎくの残留試験2事例で、散布7日後の最大残留値2.36ppmである。
  2.きくの残留試験2事例で、散布14日後の最大残留値2.72ppmである。
  3.すいぜんじなの残留試験2事例で、散布1日後の最大残留値6.81ppmである。
  3、現行基準5ppmでも高いのに、さらに緩和して緩和している。

(3)にら 30ppm
 [理由]1、残留試験3事例で、散布1日後の最大残留値14.2ppmであるが、4ppmレベルの残留が2事例あり、バラツキが大きすぎる。
。 2.現行基準20ppmでも高いのに、さらに緩和されている。


【意見2】さきに、魚介類の残留基準0.2ppmに反対し、拙速に設定すべきでないとしたが、さらに緩和して0.3ppmとしている。
 [理由]1、C14標識ピリダリルを用いて2濃度区分で実施された魚類濃縮性試験から得られがBCFkをベースとして、推定残留濃度が求められている。
   2、魚介類は、内水面魚介類、海産魚介類及び遠洋魚介類に分け、それぞれの推定残留濃度を内水面魚介類の1/5、遠洋魚介類での推定残留濃度を0として算出した係数(0.31)を推定残留濃度に乗じて求められているが、実測データをもとに、基準を決めるべきである。


【意見3】いままでのパブコメ意見で下記食品の残留基準について、残留データが明白でないなどの理由で反対してきたが、そのまま据え置かれている。残留実態を調査し、見直すべきである。
(1)そば 5ppm
(2)だいこん類の葉 5ppm
(3)かぶ類の葉 15ppm
(4)ケール 15ppm
(5)こまつな 15ppm
(6)きょうな 25ppm
(7)チンゲンサイ 15ppm
(8)ブロッコリー 2ppm
(9)その他のあぶらな科野菜 15ppm
(10)しゅんぎく 25ppm
(11)ねぎ 5ppm
(12)アスパラガス 3ppm
(13)セロリ 15ppm
(14)トマト 5ppm
(15)ピーマン 2ppm
(16)その他のなす科野菜 5ppm
(17)ほうれんそう 40ppm
(18)オクラ 3ppm
(19)未成熟えんどう 5ppm
(20)未成熟いんげん 3ppm
(21)えだまめ 5ppm
(22)その他の野菜5 5ppm
(23)いちご 5ppm
(24)その他のハーブ 30ppm


【意見4】全般的に残留基準が高すぎる。残留実態を調査し、低値に見直すべきである。
  [理由]1、推定摂取量TMDIの対ADI比は、国民全体107.5、乳小児161.0、妊婦100.1、高齢者129.3各%で、安全の目安とされる80%を超えている。
 2、EDIの算出においては、すべての食品で、残留基準より低い暴露量=作物残留試験成績の平均値を用い、対ADI比を国民全体39.0、乳小児56.5、妊婦36.4、高齢者48.7各%と、低くく見せかけている。残留実態調査を踏まえ、基準を下げることが、摂取量を低下させ、消費者の安全・安心につながる。

 ちなみに 国民全体区分で、
  ほうれんそう(TMDIへの寄与率30.8%):残留基準40ppm→暴露量18.35ppm、
  レタス(17.36%):30ppm→ 6.93ppm、 とうもろこし;0.05ppm→0.01ppm、いちご:5ppm→1.435ppm

以上