受付番号 | 202005080000988362 |
提出日時 | 2020年05月08日16時47分 |
提出意見 |
■ピカルブトラゾクスの残留基準についての【意見】である。 【意見1】下記の食品の残留基準は、ピカルブトラゾクスと代謝物Bの和として設定されているが、2ppm以上にすることに反対である。もっと低値にすべきである。 なお、文中最大残留値はピカルブトラゾクスと代謝物Bの和である。 (1)だいこん類(ラディッシュを含む。)の葉 15ppm [理由]1、残留試験6事例で、散布1日後の最大残留値5.85ppmである。 2、現行基準10ppmでも高いのに、さらに緩和されている。 (2)はくさい 2ppm [理由]1、残留試験事例で、散布3日後の最大残留値0.79ppmである。 2、現行基準2ppmは、高すぎる。 (3)キャベツ 3ppm [理由]1残留試験6事例で、散布1日後の最大残留値1.17 ppmである。 2.現行基準2ppmでも高いのに、さらに緩和している。 (4)ケール 15ppm [理由]ケールの残留データは不明で、こまつな(最大残留値6.48ppm)が参照されている。 (5)こまつな 15ppm [理由]残留試験3事例で、散布1日後の最大残留値6.48ppmであるが。1ppmレベルが2事例ある。。 (6)きょうな 10ppm [理由]みずなの残留試験2事例で、散布1日後の最大残留値3.36ppmである。 (7)チンゲンサイ 15ppm [理由]チンゲンサイの残留データは不明で、こまつな(最大残留値6.48ppm)が参照されている。 (8)ブロッコリー 2ppm [理由]残留試験3事例で、散布1日後の最大残留値0.92ppmである。 (9)その他のあぶらな科野菜 15ppm [理由]たかなの残留試験2事例で、散布1日後の最大残留値2.69ppmである。 (10)レタス(サラダ菜及びちしゃを含む。) 30ppm [理由]1、レタス残留試験6事例で、散布1日後の最大残留値2.84ppmである。 2、リーフレタスの残留試験2事例で、散布日後の最大残留値8.94ppmである。 3、サラダ菜の残留試験2事例で、散布日後の最大残留値7.93ppmである。 4、現行基準15ppmでも高すぎるのに、さらに緩和されている。 (11)ねぎ(リーキを含む。) 3ppm [理由]残留試験6事例で、散布1日後の最大残留値1.47ppmである。 (12)トマト 2 ppm [理由]ミニトマトの残留試験6事例で、散布1日後の最大残留値0.60 ppmである。 (13)ほうれんそう 30ppm [理由]1.残留試験6事例で、散布1日後の最大残留値8.91ppmである。 2.現行基準15ppmでも高いのに、さらに緩和されている。 (14)しょうが 2 ppm [理由]残留試験5事例で、散布1日後の最大残留値1.08ppmである。 (15)その他のハーブ 15ppm [理由]みょうがの残留試験3事例で、散布1日後の最大残留値7.67 ppmである。 【意見2】全般的に残留基準が高すぎる。残留実態を調査し、低値に見直すべきである。 [理由]1、推定摂取量TMDIの対ADI比は、国民全体89.3、乳小児128.9、妊婦88.0、高齢者105.3各%で、安全の目安とされる80%を超えている。 2、EDIの算出においては、残留基準より低い暴露量=作物残留試験成績の平均値を用い、対ADI比を国民全体20.6、乳小児29.7、妊婦20.4、高齢者24.5各%と、低くく見せかけている。 ちなみに レタス:残留基準30ppm→暴露量7.08ppm、ほうれんそう:30ppm→7.288ppm。 キャベツ:3ppm→ 0.445ppm 3.ラットの2 年間慢性毒性/発がん性併合試験で、雌雄とも甲状腺ろ胞細胞腺腫の発生頻度が有意に増加したが、非遺伝毒性メカニズムと考えられているが、このような農薬の摂取は出来るだけ減らすべきである。残留基準を低値にし、実際の残留量に見合う基準にすれば、国民の安心・安全につながる。 以上 |