残留基準パブコメ20/04/10〜05/09 募集


ペンチオピラド
受付番号 202005080000988369/988370
提出日時 2020年05月08日17時28分/17時32分
提出意見 ■ペンチオピラドの残留基準についての【意見】である
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その1

【意見1】下記の食品の残留基準を3ppm以上に設定することに反対である。もっと低値にすべきである。
 
(1)だいこん類(ラディッシュを含む。)の根 3ppm
 [理由]残留データが明らかでない国際基準3ppmを採用している。

(2)その他のゆり科野菜 5ppm
 [理由]1、はなにらの残留試験2事例で、花茎の最大残留値1.96ppmである。
   2、現行基準4ppm=国際基準でも高いのに、さらに緩和している。

(3)みかん(外果皮を含む。) 5ppm
 [理由]温州みかんの残留試験2事例で、果実の最大残留値1.72ppm、果肉0.16ppm、果皮で9.16ppmある。

(4)レモン 5ppm
 [理由]レモンの残留データは不明で、みかん(最大残留値1.72ppm)が参照にされている。
   2、現行基準3ppmで高いのに、さらに緩和されている。

(5)オレンジ(ネーブルオレンジを含む。) 5ppm
 [理由]オレンジの残留データは不明で、みかん(最大残留値1.72ppm)が参照にされている。
   2、現行基準3ppmで高いのに、さらに緩和されている。

(6)グレープフルーツ 5ppm
 [理由]グレープフルーツの残留データは不明で、みかん(最大残留値1.72ppm)が参照にされている。
   2、現行基準3ppmで高いのに、さらに緩和されている。

(7)ライム 5ppm
 [理由]ライムの残留データは不明で、みかん(最大残留値1.72ppm)が参照にされている。
   2、現行基準3ppmで高いのに、さらに緩和されている。

(8)その他のかんきつ類果実 5ppm
 [理由]1.かぼすの残留試験1事例で、最大残留値1.33ppmである。
   2、すだちの残留試験1事例で、最大残留値0.91ppmである。
   3、現行基準3ppmで高いのに、みかん(最大残留値1.72ppm)を参照にさらに緩和されている。。

(9)もも(果皮及び種子を含む。) 4ppm
 [理由]、残留試験2事例で、果実の最大残留値1.29ppm、果肉で0.04ppm、果皮で12.0ppmである。
  2、残留データ不明の国際基準4ppmが採用されている。

その2の【意見2】につづく

その2 受付番号 202005080000988369   からのつづき

ペンチオピラドの

【意見2】いままでのパブリックコメント意見募集で、下記の残留基準が高すぎる
 として、下げるよう求めたが、依然として、従来のままである。 残留調査を行い、実態に見合うよう、数値の見直しを再々度求める。
(1)だいこん類の葉 30ppm
(2)かぶ類の葉 50ppm
(3)クレソン 30ppm
(4)はくさい 30ppm
(5)キャベツ 5ppm
(6)芽キャベツ 5ppm
(7)ケール 50ppm
(8)こまつな 50ppm
(9)きょうな 50ppm
(10)チンゲンサイ 50ppm
(11)カリフラワー 5ppm
(12)ブロッコリー 10ppm
(13)その他のあぶらな科野菜 50ppm
(14)チコリ 30ppm
(15)エンダイブ 30ppm
(16)しゅんぎく 30ppm
(17)レタス 40ppm
(18)その他のきく科野菜 30ppm
(19)ねぎ(リーキを含む。) 4ppm
(20)にら 20ppm
(21)パセリ 30ppm
(22)セロリ 30ppm
(23)その他のせり科野菜 30ppm
(24)トマト 3ppm
(25)ピーマン 3ppm
(26)なす 3ppm
(27)その他のなす科野菜 30ppm
(28)その他のうり科野菜 30ppm
(29)ほうれんそう 30ppm
(30)オクラ 2ppm
(31)未成熟えんどう 4ppm
(32)未成熟いんげん 4ppm
(33)えだまめ 4ppm
(34)しいたけ 2ppm
(35)その他のきのこ類 2ppm
(36)その他の野菜 30ppm
(37)なつみかんの果実全体 2ppm
(38)りんご 2ppm
(39)日本なし 3ppm
(40)西洋なし 3ppm
(41)ネクタリン 4ppm
(42)あんず 10ppm
(43)すもも 4ppm
(44)うめ 10ppm
(45)おうとう 5ppm
(46)いちご 3ppm
(47)ブルーベリー 3ppm
(48)クランベリー 3ppm
(49)その他のベリー類果実 3ppm
(50)ぶどう 10ppm
(51)かき 3ppm
(52)その他の果実 3ppm
(53)ひまわりの種子 2ppm
(54)綿実 2ppm
(55)なたね 2ppm
(56)その他のスパイス 15ppm
(57)その他のハーブ 50ppm


【意見3】全体的に残留基準が高すぎるため、低くするよう見直すべきである。
  [理由]1、TMDIの対ADI比は、国民全体85.8、乳小児131.1、妊婦75.3、高齢者101.1各%で、安全の目安とされる80%を超えるか近い値である。
 2、EDIの算出においては、残留基準より低値暴露量=作物残留試験成績の平均値を用い、対ADI比を国民全体14.2、乳小児21.1、妊婦12.6、高齢者16.7各%と、低くく見せかけている。
 ちなみに、はくさい:残留基準30ppm→暴露量 2.77ppm、こまつな:50ppm→14.36ppm。レタス:40ppm→8.563ppm、ほうれんそう:30ppm→3.32ppm。みかん:5ppm→0.11ppmなどである。
 3、作物別のTMDIへの寄与率は、はくさい、その他の野菜、ほうれんそう、レタス、こまつななどが高く、国民全体区分の場合、この5品目で約58%を占める。
 4、ラットの発がん性試験で甲状腺濾胞細胞腺腫、マウスの発がん性試験で肝細胞腺腫の発生頻度の増加が認められたが、いずれも非遺伝毒性メカニズムとされている。
 他の発がん物質や放射線の影響、がん患者への影響を考えると、出来るだけ、摂取量を減らすべきで、そのためには、残留基準を引き下げるべきである。
 5.短期推定摂取量ESTIの算出においても、暴露量を残留基準より少なく見積っている食品が、国民全体区分で79種、幼小児区分で43種ある。
 
  ESTIの対ARfD比が、20%をこえるのは、
  国民全体区分で、はくさいい*/ケール*/チンゲンサイ*/たかな*/とうがん*:20%
  幼小児区分で はくさい*/こまつな*/非結球レタス類*:20%。。ぶどう:30%

   *は暴露量=残留試験成績の平均値で算出され、残留基準より低値である

以上