受付番号 | 202003220000982282 |
提出日時 | 2020年03月22日17時23分 |
提出意見 |
ベンチアバリカルブイソプロピルの残留基準についての【意見】である。 【意見1】下記の食品に残留基準を2ppm以上に設定することに反対である。もっと低値にすべきである。 (1)はくさい 2ppm [理由]残留試験4事例で、散布7日後の最大残留値0.595ppmである。 (2)レタス(サラダ菜及びちしゃを含む。) 15ppm [理由]1、レタスの残留試験6事例で、散布1日後の最大残留値0.69ppmである。 2、リーフレタスの残留試験2事例で、散布1日後の最大残留値5.0ppmであるが、散布後日数が経つとどの程度になるか不明である。 3、サラダ菜の残留試験2事例で、散布1日後の最大残留値4.40ppmであるが、散布後日数が経つとどの程度になるか不明である。 (3)トマト 2ppm [理由]1、トマトの残留試験2事例で、散布1日後の最大残留値0.364ppmである。 2、ミニトマトの残留試験4事例で、散布1日後の最大残留値0.71ppmである。 (4)なす 2ppm [理由]残留試験2事例で、最大残留値0.72ppmである。 (5)その他のなす科野菜 2ppm [理由]韓国のトウガラシの残留試験3事例で、最大残留値0.42ppmである。 (6)いちご 2ppm [理由]残留試験2事例で、散布1日後の最大残留値0.56ppmである。 (7)ぶどう 2ppm [理由]大粒及び小粒ぶどうの残留試験9事例で、最大残留値0.840ppmである。 (8)その他のスパイス 5ppm [理由]みかん果皮の残留試験4事例で、散布1日後の最大残留値2.10ppmである。 【意見2】全般的に、残留基準が暴露残留量より高すぎる。もっと低値にすべきである。 [理由]1、発がん性試験では、ラット、マウスで肝、ラットで子宮、マウスで甲状腺に腫瘍が認められているが、TA98 株による復帰突然変異試験で陽性であるにも拘わらず、非遺伝毒性メカニズムとされている。このような農薬は出来る限り摂政を減らすべきで、基準を低値にすればよい。 2、TMDIへの寄与率が高い作物は、レタスが国民全体区分で39%、なすが17%である。 3、EDIが算出されているが、残留試験成績の平均値として、暴露残留量を採用すると、TMDIの4分の1程度になる。残留実態に見合う低い残留基準にすればよい。 以上 |