残留基準パブコメ19/12/16〜20/01/14 募集


セトキシジム
受付番号 202001110000961672/961673/961674
提出日時 2020年01月11日19時44分/19時47分/19時49分
提出意見 ■セトキシジムの残留基準についての【意見】である。
文字数制限のため3分割して投稿する。

その1
【意見1】大麦など56食品について残留基準を削除することに賛成である。
  [理由]1、国内外で、適用のない作物等に基準を設定する必要はない。
   2、ラットの発生毒性試験で、母動物に重篤な毒性の認められる用量で胎児に外表異常及び骨格異常が認められ、ウサギにおいて催奇形性は認められなかった。このような成分の摂取は出来る限り減らすよう、残留基準を低値にすべきである。


【意見2】下記の食品の残留基準を2ppm以上にすることに反対である。最大残留値の多くは、代謝物が加算されてろい、代謝物を含めて、もっと低値にすべきである。

(1)そば 15pm
 [理由]1、残留試験4事例で、最大残留値1.33-7.2ppmであり、バラツキが大きすぎる。
   2、現行基準10ppmが15ppmに緩和されている。もっと低値にすべきである。

(2)大豆 15ppm
 [理由]1、残留試験10事例で、最大残留値1.14-9.78ppmであり、ばらつきが大きすぎる。
   2、アメリカの残留試5験事例で、散布75日後の最大残留値0.40-15.2ppmでばらつきが大きすぎる。
   3、現行基準10ppmが15ppmに緩和されている。もっと低値にすべきである。
   4、TMDIへの大豆の寄与率は、国民全体区分や幼小児区分で約30%と高い。

(3)小豆類 25ppm
 [理由]1、残留試6事例で、最大残留値<0.04-4.52ppmであり、バラツキが大きすぎる。、
   2、アメリカの残留試験9事例で、最大残留値<0.10-13.3ppmであり、バラツキが大きすぎる。
   3、アメリカの残留基準25ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(4)えんどう 2ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値0.6ppmである。
   2、現行基準40ppmを2ppmに強化したが、まだ、たかすぎる。

(5)そら豆 25ppm
 [理由]1、ソラマメの残留データは不明で、アメリカの小豆が参照されている。
   2、現行基準10ppmが緩和され、アメリカの基準25ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(6)らっかせい 25ppm
 [理由]1、残留試験3事例で、最大残留値2.14ppmである。
   2、アメリカの残留試験3事例で、最大残留値12.5ppmであり、同国の基準25ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(7)その他の豆類 25ppm
 [理由]1、具体的な豆類の残留データは不明で、アメリカの小豆が参照されている。
   2、現行基準30ppmが強化されたが、アメリカの小豆の基準25ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(8)ばれいしょ 4ppm
 [理由]1、残留試験6事例で、最大残留値0.33ppmである。
   2、アメリカの残留試験9事例で、最大残留値2.95ppmである。

(9)かんしょ 4ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値0.25ppmである。
   2、アメリカの残留試験4事例で、最大残留値1.32ppmである。
   3.現行基準はアメリカ基準4ppmの援用で、高すぎる。

(10)だいこん類(ラディッシュを含む。)の根 4ppm
 [理由]1、残留試験5事例で、最大残留値0.43ppmである。
   2.現行基準10ppmが強化されたが、アメリカのばれいしょの基準4ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(11)だいこん類(ラディッシュを含む。)の葉 10ppm
 [理由]残留試験5事例で、最大残留値0.10-3.94ppmであり、バラツキが大きすぎる。

(12)かぶ類の根 4ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値1.01ppmである。
   2.現行基準10ppmが強化されたが、アメリカのばれいしょの基準4ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(13)かぶ類の葉 3ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値1.09ppmである。
   2、現行基準10ppmを強化したが、まだ、高すぎる。

(14)キャベツ 2ppm
 [理由]1、残留試験4事例で、最大残留値0.72ppmである。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(15)ケール 10ppm
 [理由]ケールの残留データは不明で、その他のあぶらな科野菜の基準10ppmが援用されたままである。

その2の セトキシジム【意見2】(16)につづく

その2 受付番号 202001110000961672 からのつづき
セトキシジムの【意見2】
(16)こまつな 5ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値2.63ppmである。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(17)きょうな 3ppm
 [理由]1、みずなの残留試験2事例で、最大残留値1.32ppmである。
  2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(18)チンゲンサイ 10ppm
 [理由]残留試験2事例で、最大残留値4.52ppmである。

(19)カリフラワー 2ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値0.59ppmである。
  2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(20)ブロッコリー 10ppm
 [理由]残留試験2事例で、最大残留値5.39ppmである。

(21)その他のあぶらな科野菜 10ppm
 [理由]、具体的な野菜の残留データは不明で、こまつな(最大残留値2.63ppm)。みずな(1.32ppm)、チンゲンサイ(4.52ppm)が参照されている。

(22)ごぼう 4ppm
 [理由]1、ごぼうの残留試験4事例で、最大残留値0.10ppmである。
   2、やまごぼうの残留試験2事例で、最大残留値0.81ppmである。
   3、現行基準10ppmが強化されたが、アメイカのばれいしょの基準4ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(23)サルシフィー 4ppm
 [理由]1、サルシフィーの残留データは不明で、アメリカのばれいしょが参照されている。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、アメイカのばれいしょの基準4ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(24)レタス(サラダ菜及びちしゃを含む。) 3ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値1.03ppmである。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(25)その他のきく科野菜6 4ppm
 [理由]1、具体的な作物の残留データは不明で、アメリカのばれいしょが参照されている。
   2、現行基準10ppmが強されたが、アメリカのばれいしょの基準4ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(26)にんにく 2ppm
 [理由]1、残留試験4事例で、最大残留値0.88ppmである。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(27)にら 15ppm
 [理由]1、残留試験8事例で、散布1日後の最大残留値0.66-8.5ppmであり、ばらつきが大きすぎる。
   2、現行基準10ppmが緩和されている。

(28)アスパラガス 2ppm
 [理由]1、残留試験4事例で、最大残留値0.96ppmである。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(29)にんじん 4ppm
 [理由]1、残留試験4事例で、最大残留値0.47ppmである。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、アメリカのばれいしょの基準4ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(30)パースニップ 4pm
 [理由]1、パースニップの残留データは不明で、アメリカのばれいしょが参照されている。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、アメリカのばれいしょの基準4ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(31)セロリ 5ppm
 [理由]1、残留試験3事例で、散布28日後の最大残留値p2.77pmである。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(32)その他のせり科野菜 5ppm
 [理由]1、せりの残留試験2事例で、最大残留値<0.10ppmであるが、セロリが参照され、その基準5ppmが援用されている。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(33)かぼちゃ(スカッシュを含む。) 2ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値0.95ppmである。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(34)すいか(果皮を含む。) 2ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、全果実の最大残留値0.7ppmであり、果皮は0.4ppmである。
   2、果肉の残留試験4事例で、最大残留値<0.04-0.8ppmである。

その3 セトキシジム【意見2】(35)につづく

その3 受付番号 202001110000961673 からのつづき
セトキシジムの【意見2】
(35)その他のうり科野菜 4ppm
 [理由]1、具体的な残留データが不明で、アメリカのばれいしょが参照されている。
   2、現行基準10ppmが強化されたが、アメリカのばれいしょの基準4ppmが援用されている。まだ、高すぎる。

(36)ほうれんそう 2ppm
 [理由]1、残留試験4事例で、最大残留値0.7ppmである。
  2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(37)未成熟えんどう 10ppm
 [理由]1、さやえんどうの残留試験2事例での最大残留値<0.10ppmである。
   2、アメリカの残留試験7事例で、散布17日後の最大残留値7.38ppmであリ、同国基準10ppmが援用されている。

(38)未成熟いんげん 15ppm
 [理由]1、さやいんげんの残留試験4事例で、最大残留値0.6ppmである。
   2、アメリカの残留試験8事例で、散布15日後の最大残留値13.0ppmであリ、現行基準10ppmが強化されたが、同国基準15ppmが援用されている。

(39)えだまめ 5ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、最大残留値1.64ppmである。
  2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(40)その他の野菜 5ppm
 [理由]1、具体的な作物の残留データは不明で、えだまめ(最大残留値1.64ppm)が参照されている。
  2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(41)いちご 5ppm
 [理由]1、残留試験4事例で、最大残留値2.0ppmである。
  2、現行基準10ppmが強化されたが、まだ、高すぎる。

(42)ブルーベリー 4ppm
 [理由]1、アメリカの残留試験68事例で、最大残留値<0.091-13.7ppmであるが、1ppm以下の事例も35件ある。  
   2、アメリカの基準4ppmが援用されている。

(43)クランベリー 3ppm
 [理由]1アメリカの残留試験46事例で、最大残留値0.013-5.0ppmであるが、1ppm以下の事例も29件ある。
   2、現行基準1.0ppmが緩和され、アメリカの基準2.5ppmより高く、設定されている。

(44)ひまわりの種子 7ppm
 [理由]1、アメリカの残留試験7事例で、最大残留値5.8ppmであり、同国の基準7.0ppmが援用されている。

(45)その他のスパイス(根又は根茎に限る。) 4ppm
 [理由]具体的な作物の残留データが不明なまま、アメリカのばれいしょの基準4ppm援用されている。

(46)その他のハーブ 10ppm
 [理由]はっかの残留試験2事例で、最大残留値4.61ppmである。


【意見3】畜産品の残留基準は、現行より低値だが、いずれも、推定値をもとに設定されており、代謝物を含めた残留実態調査をもとに、もっと低値にすべきである。
  [理由]飼料の最大給与割合等から算出した飼料中の残留農薬濃度と動物飼養試験の結果から得た推定残留濃度が、基準の根拠になっている。


【意見4】魚介類の残留基準を0.2ppmとすることに反対である。一律基準以下にすべきである。
 [理由]1、水系汚染の結果、魚介類に残留するのであり、汚染がなけれゼロとなる。
  2、算出された推定推定残留濃度のもとになっている生物濃縮係数は、14C 標識セトキシジムを用いた28日間の取込期間及び14日間の排泄期間を設定した試験で得られた推定値である。
  3.魚介類での当該農薬及び代謝物の実測状況を調べ、基準に反映させるべきである。


【意見5】全体的に残留基準が高すぎる、もっと低値にすべきである。
  [理由]1、TMDIへの大豆の寄与率が約30%と高く、TMDI/ADI比では、幼小児が71%と他の区分の1.6から2.3倍高いことが懸念される。
   2、ESTIの算出においては、残留基準より低い暴露値を作物残留試験の中央値と仮定した食品が6あり、ESTIの対ARfD比を低くみせかけている。たとえば、大豆は残留基準15ppmに対し6.16ppmを、らっかせいは基準25ppm→10.3ppmを暴露値としている、
   3、EUでは、登録されていないため、ADIやARfDは設定されていない。
以上