残留基準パブコメ19/12/16〜20/01/14 募集


ブプロフェジン
受付番号 202001120000961703/961704
提出日時 2020年01月12日10時24分/10時26分
提出意見 ■ブプロフェジンの残留基準についての【意見】である。
文字数制限のため、2分割する

その1
【意見1】下記の食品の残留基準を2ppm以上にすることに反対である。もっと低値にすべきである。

(1)小麦 2ppm
  [理由]1、残留試験16事例で、散布7日後の最大残留値0.75ppmであるが、0.1ppm以下の事例が11ある。
   2、現行基準0.3ppmを緩和している。

(2)大麦 6ppm
  [理由]残留試験3事例で、散布7日後の最大残留値1.99ppmである。

(3)ライ麦 6ppm
  [理由]ライ麦の残留データは不明で、大麦(最大残留値1.99ppm)が参照されている。

(4)その他の穀類 6ppm
  [理由]具体的な作物の残留データが不明で、、大麦(最大残留値1.99ppm)が参照されている。

(5)メロン類果実(果皮を含む。) 3ppm
  [理由]1、残留試験3事例で、最大残留値0.965ppmであり、果肉では0.008ppm、果皮では5.81ppmである。
   2、国際基準0.7ppmよりも高い。

(6)まくわうり(果皮を含む。) 3ppm
  [理由]1、まくわうりの残留データは不明で、メロン(最大残留値0.965ppm)が参照されている。
   2、国際基準0.7ppmよりも高い。

(7)びわ(果梗こうを除き、果皮及び種子を含む。) 3ppm
  [理由]残留試験3事例で、最大残留値0.96ppmであり、果梗及び核を除いたものは、0.1ppmである。

(8)もも(果皮及び種子を含む。) 6ppm
  [理由]残留試験5事例で、最大残留値3.24ppmであり、果肉では0.527ppm、果皮では23.5ppmである、

(9)キウィー(果皮を含む。) 15ppm
  [理由]残留試験5事例で、最大残留値6.71ppmであり、果肉は9事例で0.16ppm、果皮2事例で41.8ppmである。

(10)その他のスパイス 10ppm
  [理由]1、さんしょうの残留試験2事例で、散布3日後の最大残留値4.80ppmである。
   2、現行基準5ppmを国際基準1ppmよりも緩和している。


【意見2】今までのパブコメ意見で、下記の食品の残留基準を、最大残留値に比べ高すぎる/残留データの不明な国際又は外国基準を採用しているなどの理由をあげ、低値にするよう求めたが、残留実態を示すことなく、是正されていない。再考を求める。

(1)こめ 0.5ppm
(2)ねぎ 3ppm
(3)レタス 13ppm
(4)その他のきく科野菜 3ppm
(5)ピーマン 2ppm
(6)その他のなす科野菜 10ppm
(7)レモン 3ppm
(8)オレンジ 2ppm
(9)グレープフルーツ 3ppm
(10)ライム 3ppm
(11)その他のかんきつ類果実 3ppm
(12)りんご 3ppm
(13)日本なし 6ppm
(14)西洋なし 6ppm
(15)マルメロ 4ppm
(16)ネクタリン 9ppm
(17)すもも 2ppm
(18)うめ 5ppm
(19)おうとう 5ppm
(20)いちご 3ppm
(21)パッションフルーツ 2ppm
(22)その他の果実 5ppm
(23)茶 30ppm
(24)その他のスパイス 5ppm
(25)その他のハーブ 3ppm
(26)魚介類 0.2ppm

その2 ブプロフェジンの【意見3】につづく

その2 受付番号 202001120000961703 からの つづき
ブプロフェジン
【意見3】全般的に残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。
  [理由]1.推定摂取量TMDIについて、下表のように、2017年のパブコメ提案時より増加しており、対ADI比は妊婦区分で186%、幼小児で405%と高い。そのため、暴露値を残留基準よりも低く見積もって、EDI/ADI比を安全の目安としている80%以下にしているが、それでも幼小児は77%である。
 たとえば、コメは残留基準0.5ppm→暴露値0.123ppm、小麦2ppm→0.353ppm、レタス13ppm→6.19ppm、りんご3ppm→ 0.28ppm、茶30ppm→ 0.36ppmなどである。
 また、りんご、こめ、レタス、茶のTMDIへの寄与率が高く、

 区分        国民全体    幼小児     妊婦 高齢者
          TMDI  EDI TMDI EDI  TMDI EDI TMDI EDI
推定摂取量 2017年 816.7 240.9 434.4 109.1 713.3 212.2 987.5 287.4
μg/人/日 2019年 1032.8 198.2 601.1 115.0 976.3 202.4 1208.4 213.1
TMDI/ADI比(%) 208.3 40.0 404.8 77.4 185.4 38.4 239.3 42.2

 2、短期摂取量ESTIについては、残留基準より低い暴露値(作物残留試験における最高残留濃度又は中央値)を用い、ESTI/ARfD比を低くみせかけている。
  該当する食品は国民全体区分31で、幼小児区分で23件ある。
  たとえば、茶は残留基準30ppmだが、暴露値は0.36ppm、こめは基準0.5ppm→0.123ppm。また、ARfDが0.5 mg/kg 体重と高いのも問題である。

  国民全体区分のESTI/ARfD比は、20%:日本なし、西洋なし
  幼小児のESTI/ARfD比は、30%:日本なし、20%:レタス類

以上