残留基準パブコメ19/08/26〜09/24 募集


フルアジナム
受付番号 201909190000901732/01733
提出日時 2019年09月19日10時35分/10時38分
提出意見 ★フルアジナム についての3意見です。文字数制限のため2分割して投稿します。

【意見1】下記の作物の残留基準を2ppm以上にすることに反対である。もっと低値にすべきである
(1)その他のゆり科野菜 5ppm
 [理由]1、食用ゆりの残留試験8事例で、散布14日後の最大残留値1.92ppmである。
   2、現行2ppmでも高いのに、さらに緩和された。

(2)みかん(外果皮を含む。) 2ppm
 [理由]残留試験4事例で、最大残留値0.76ppmである。果肉では0.11ppm、果皮では4.37ppmである、

(3)びわ(果梗こうを除き、果皮及び種子を含む。) 2ppm
 [理由]残留試験3事例で、散布7日後の最大残留値1.05ppmである。果肉では、<0.01ppmである。

(4)ブルーベリー 4ppm
 [理由]1、残留試験2事例で、散布日後の最大残留値<0.02ppmである。
   2、アメリカでの残留試験24事例で、最大残留値3ppmである。
   3.現行基準0.1ppmをアメリカの基準7ppmを参照に、4ppmに緩和した。

(5)クランベリー 4ppm
 [理由]アメリカのブルーベリーの残留試験(最大残留値3ppm)を参照に設定された。

(6)ハックルベリー 4ppm
 [理由]アメリカのブルーベリーの残留試験(最大残留値3ppm)を参照に設定された。

(7)その他のベリー類果実 4ppm
 [理由]アメリカのブルーベリーの残留試験(最大残留値3ppm)を参照に設定された。

(8)キウィー(果皮を含む。) 3ppm
 [理由]残留試験3事例で、果実の最大残留値1.17ppmである。果肉では0.07ppm、果皮では15.4ppmである。

(4)グアバ 4ppm
 [理由]グアバの残留データはない。食品分類表では、グアバはグアバであって、その他のベリー類ではないが、アメリカのブルーベリーが参照されている。


【意見2】2015年のパブコメで、下記の作物の残留基準に反対したが、そのまま据え置かれている。残留実態を調べ、再考されたい。

(1)その他の野菜(ずいき及びれんこんを除く。) 5ppm
(2)なつみかんの果実全体 5ppm
(3)レモン 5ppm
(4)オレンジ(ネーブルオレンジを含む。)5ppm
(5)グレープフルーツ 5ppm
(6)ライム 5ppm
(7)その他のかんきつ類果実 5ppm
(8)茶 5ppm
(9)その他のスパイス 10ppm

その2に フルアジナム【意見3】につづく

その2 受付番号201909190000901732  のつづき
【意見3】全体的に残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっと低値に見直すべきである。
  [理由]1、 ラットの発がん性試験で、甲状腺腫瘍、マウスでは、肝細胞腫瘍の増加が認められたが、非異伝毒性メカニズムとかんがえられている。また、イヌやマウスでは、中枢神経系白質空胞化が認められている。ラットの発生毒性試験では、胎児で小型胎児、上顎 裂、変形口蓋等の外表異常の発生頻度が有意に増加、胸骨分節の未骨化等の骨格変異が認められてもいる。再現性に乏しいとみなされたものの、ARfDは妊婦で0.02 mg/kg体重、一般で.5mg/kg体重とされた。
 このような農薬の摂取は出来るだけ、減らすべきで、残留基準を低値とするのがよい。

  2、理論一日摂取量TMDIの対ADI比が、下表のように、幼小児区分で138.8%で安全性の目安の80%を大きく超えている。そのため、全食品で,残留基準より低くい暴露量をもちいて、EDIが算出され、対TDI比を低くみせている。暴露量にみあう残留基準にすればよい。
  ちなみに、暴露量を残留基準より低くした事例の一部をあげておく。
       みかん 残留基準 2ppm ⇒暴露量 0.07ppm
オレンジ     5   ⇒ 0.195
。      茶        5   ⇒ 0.095 など

       国民全体   幼小児     妊婦      高齢者
       TMDI  EDI  TMDI  EDI   TMDI  EDI  TMDI  EDI
μg/人/day 307.6 40.1  229.0  27.2   297.4  37.5  358.9 44.3
ADI比(%)  55.8 7.3  138.8 16.5 50.8 6.4 64.0 7.9

  3、短期推定摂取量ESTIの算出においても、暴露量を残留基準より低値にしている食品が、国民全体区分と妊婦区分で12、幼小児区分で7ある。
    たとえば、オレンジ、グレープフルーツ、ぽんかん
             残留基準 5ppm ⇒ 暴露量 0.936ppm

    妊婦区分のESTI/ARfD比は
みかん/グレープフルーツ*:80%
そら豆(生)/びわ:70%
もやし/オレンジ果*汁/きんかん/キウィー*:60%
、 レモン/ぽんかん*/もも:50%、
にんにくの芽/オレンジ*/ゆず/すだち:40%、
らっきょう/ブルーベリー;30%、
かき:20%、(*は、暴露量を残留基準より低値にしている。)
    
  4、幼小児区分のESTIが算出されているが、ARfDを妊婦より高い国民全体なみの5mg/kg体重とし、ESTI/ARfDを低くみつもっているため、10%を超える食品がない。幼小児のARfDを妊婦並みで、再評価すべきである。
以上