受付番号 | 201909190000901732/01733 |
提出日時 | 2019年09月19日10時35分/10時38分 |
提出意見 | ★フルアジナム についての3意見です。文字数制限のため2分割して投稿します。 【意見1】下記の作物の残留基準を2ppm以上にすることに反対である。もっと低値にすべきである (1)その他のゆり科野菜 5ppm [理由]1、食用ゆりの残留試験8事例で、散布14日後の最大残留値1.92ppmである。 2、現行2ppmでも高いのに、さらに緩和された。 (2)みかん(外果皮を含む。) 2ppm [理由]残留試験4事例で、最大残留値0.76ppmである。果肉では0.11ppm、果皮では4.37ppmである、 (3)びわ(果梗こうを除き、果皮及び種子を含む。) 2ppm [理由]残留試験3事例で、散布7日後の最大残留値1.05ppmである。果肉では、<0.01ppmである。 (4)ブルーベリー 4ppm [理由]1、残留試験2事例で、散布日後の最大残留値<0.02ppmである。 2、アメリカでの残留試験24事例で、最大残留値3ppmである。 3.現行基準0.1ppmをアメリカの基準7ppmを参照に、4ppmに緩和した。 (5)クランベリー 4ppm [理由]アメリカのブルーベリーの残留試験(最大残留値3ppm)を参照に設定された。 (6)ハックルベリー 4ppm [理由]アメリカのブルーベリーの残留試験(最大残留値3ppm)を参照に設定された。 (7)その他のベリー類果実 4ppm [理由]アメリカのブルーベリーの残留試験(最大残留値3ppm)を参照に設定された。 (8)キウィー(果皮を含む。) 3ppm [理由]残留試験3事例で、果実の最大残留値1.17ppmである。果肉では0.07ppm、果皮では15.4ppmである。 (4)グアバ 4ppm [理由]グアバの残留データはない。食品分類表では、グアバはグアバであって、その他のベリー類ではないが、アメリカのブルーベリーが参照されている。 【意見2】2015年のパブコメで、下記の作物の残留基準に反対したが、そのまま据え置かれている。残留実態を調べ、再考されたい。 (1)その他の野菜(ずいき及びれんこんを除く。) 5ppm (2)なつみかんの果実全体 5ppm (3)レモン 5ppm (4)オレンジ(ネーブルオレンジを含む。)5ppm (5)グレープフルーツ 5ppm (6)ライム 5ppm (7)その他のかんきつ類果実 5ppm (8)茶 5ppm (9)その他のスパイス 10ppm その2に フルアジナム【意見3】につづく その2 受付番号201909190000901732 のつづき 【意見3】全体的に残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっと低値に見直すべきである。 [理由]1、 ラットの発がん性試験で、甲状腺腫瘍、マウスでは、肝細胞腫瘍の増加が認められたが、非異伝毒性メカニズムとかんがえられている。また、イヌやマウスでは、中枢神経系白質空胞化が認められている。ラットの発生毒性試験では、胎児で小型胎児、上顎 裂、変形口蓋等の外表異常の発生頻度が有意に増加、胸骨分節の未骨化等の骨格変異が認められてもいる。再現性に乏しいとみなされたものの、ARfDは妊婦で0.02 mg/kg体重、一般で.5mg/kg体重とされた。 このような農薬の摂取は出来るだけ、減らすべきで、残留基準を低値とするのがよい。 2、理論一日摂取量TMDIの対ADI比が、下表のように、幼小児区分で138.8%で安全性の目安の80%を大きく超えている。そのため、全食品で,残留基準より低くい暴露量をもちいて、EDIが算出され、対TDI比を低くみせている。暴露量にみあう残留基準にすればよい。 ちなみに、暴露量を残留基準より低くした事例の一部をあげておく。 みかん 残留基準 2ppm ⇒暴露量 0.07ppm オレンジ 5 ⇒ 0.195 。 茶 5 ⇒ 0.095 など 国民全体 幼小児 妊婦 高齢者 TMDI EDI TMDI EDI TMDI EDI TMDI EDI μg/人/day 307.6 40.1 229.0 27.2 297.4 37.5 358.9 44.3 ADI比(%) 55.8 7.3 138.8 16.5 50.8 6.4 64.0 7.9 3、短期推定摂取量ESTIの算出においても、暴露量を残留基準より低値にしている食品が、国民全体区分と妊婦区分で12、幼小児区分で7ある。 たとえば、オレンジ、グレープフルーツ、ぽんかん 残留基準 5ppm ⇒ 暴露量 0.936ppm 妊婦区分のESTI/ARfD比は みかん/グレープフルーツ*:80% そら豆(生)/びわ:70% もやし/オレンジ果*汁/きんかん/キウィー*:60% 、 レモン/ぽんかん*/もも:50%、 にんにくの芽/オレンジ*/ゆず/すだち:40%、 らっきょう/ブルーベリー;30%、 かき:20%、(*は、暴露量を残留基準より低値にしている。) 4、幼小児区分のESTIが算出されているが、ARfDを妊婦より高い国民全体なみの5mg/kg体重とし、ESTI/ARfDを低くみつもっているため、10%を超える食品がない。幼小児のARfDを妊婦並みで、再評価すべきである。 以上 |